ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

山陽電鉄網干線、神戸市営地下鉄西神・山手線、海岸線、神戸新交通ポートライナー、六甲ライナー、阪神武庫川線

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5日目(5月19日)は、広島駅スタートです。

昨夜の嵐はすっかり過ぎ去り、晴れ間が見えてきました。

山陽新幹線、8時23分発の臨時便「のぞみ122号」で姫路駅まで移動し、下車した後、JR姫路駅北口から見て左側、山陽電鉄が構える山陽姫路駅へ。

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2階へ上がり、ホームに停車中の9時38分発、直通特急阪神梅田行きに乗車。

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お、新型車両っすね。

直通特急で1駅目の飾磨駅(しかまえき)で、未乗路線の網干線に乗り換えます。

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飾磨駅網干線は、1番線と3番線のホームに挟まれており、本線の上下線どちらからも階段を使わずに乗り換えられるようになっています。

9時45分に出発した電車は、いったん高架へ上がって西飾磨駅に停まり、再び地上へ降りて住宅街を走り抜けます。

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10時2分、終点の山陽網干駅に到着。

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今乗ってきた電車は、折り返し10時7分発に変わりますが、改札口を出てまたすぐに入るのはさすがに抵抗感を覚えましたので、次の10時22分発にします。

その間、駅前を見て回ります。

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駅前の「山崎屋」という菓子店に、名物「はまぐり」という幟(のぼり)が立っており、その言葉に引き寄せられて入ってしまいました。

中にはいろいろな和菓子・洋菓子が販売されていて、私は「はまぐりお茶セット」を注文し、一服することにしました。

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こちらが「はまぐりお茶セット」で、どら焼きが4等分に切り分けられています。

「はまぐり」という名前は、この4つに切り分けたときに、はまぐりの貝の形に似ているのが由来だそうです。

皮には夢前産の玉子、餡には岡山備中産の小豆と神戸産のハチミツを使用した、ごだわりの一品。

もちろん材料だけでなく、焼き方にも工夫を重ねているそうです。

http://yamasakiya.jp/hamaguri.html (山崎屋ホームページ)

工芸品のような器や急須が、期待感を高めますね。

それでは、実食。

皮はふんわりとしていて、餡は砂糖のような露骨な甘さはなく、控え目でやさしい味です。

しかも、こちらは本店ですから、焼きたてです。

焼きたてのどら焼きは今まで食べたことがなかったので、私にとって新鮮な感じでした。

10時22分発の電車はすっかり逃しましたが、お茶を飲んで満足な一休みが得られました。




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予定より1本遅れの10時37分発に乗ります。

また、新型車両ですね。

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よくよくシートの柄を見ると、兵庫県花の「ノジギク」をあしらったもので、紅色の背景色とよくマッチしています。

10時52分に飾磨駅で降り、隣の3番線から5分接続の10時57分発の直通特急阪神梅田行きに乗車。

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優等列車との接続が考慮されていて、便利です。

山陽明石駅から舞子、垂水、須磨と海岸線沿いを走り、途中、淡路島へ行く明石海峡大橋の下を通ります。

同時にこの区間は、JR神戸線と並走し、日夜、激しいレースバトルが繰り広げられています。

11時41分、地下駅の板宿駅で下車し、同じ地下の神戸市営地下鉄西神・山手線で、西神中央駅方面へ。

※路線図はこちら↓↓   神戸市交通局のホームページより引用  


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妙法寺駅から終点の西神中央駅にかけては、地上へ出て高架や掘割、再び地下…と、景色が変わります。

横浜と同じ起伏に富んだ地形ですね。


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終点の西神中央駅は地下鉄の駅にしては規模が大きく、そごう百貨店など商業施設が並んでいます。

ここは、西神ニュータウンの中心なんですね。

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この日は駅前で、「西区みどりと太陽のまつり」が開催され、露店のほか、ダンスなどステージ上での発表もあって、大勢の人で賑わっていました。

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私も腹ごしらえに、揚げたての唐揚げ棒をいただきました。

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駅に戻って電車に乗り、今度は反対方向の三宮駅で下車。

西神・山手線は次の新神戸駅まで続きますが、私は三宮駅から新神戸駅、さらにその先の谷上駅までは乗車済みですので、ここで降ります。




三宮駅は、神戸市随一の繁華街の最寄り駅で、今乗ってきた西神・山手線のほか、JR神戸線阪神電鉄阪急電鉄神戸新交通ポートアイランド線と、少し離れた三宮・花時計前駅に神戸市営地下鉄海岸線と、六路線も乗り入れています。

乗り換えも複雑でなかなか手強いです。

私はまず、神戸新交通ポートアイランド線ポートライナー)から攻め、その後、三宮・花時計前駅に移動して、海岸線で新長田駅へ行こうと思います。

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神戸新交通株式会社のホームページより  http://www.knt-liner.co.jp/station/

ポートライナーは2つの路線があり、私ははじめ神戸空港へ行き、折り返して市民広場駅で北ふ頭方面に乗り換えて、三宮駅へ帰ってこようと思います。

ホームのある3階に上がって、乗車。

運転士や車掌などの乗務員がいない無人運転システムです。

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神戸港が一望できます。

ポートアイランドは人工の島で、これは戦後の急激な人口増加に伴い、土地に余裕がなくなった神戸市が、背後の山を削ってその土砂で埋め立てました。

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写真では見えませんが、実際は遠くにうっすらと明石海峡大橋が見えます。

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運転士がいませんので、前面展望を存分に楽しめる席が用意されています。

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神戸空港駅に到着後、そのまま折り返し、市民広場駅でいったん下車。

せっかくなので、ポートアイランドの様子を少し見て回ります。

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駅前の広場で、小さいながらも、自動車とワンちゃんのフェアが開催されていました。

自動車も犬も嫌いな私にとっては最悪な組み合わせですが、特に子どもはカッコイイ自動車とかわいいワンちゃんにほだされて、目をキラキラ光らせていました。

大人はペットと快適に過ごせる車中泊とか、中の様子、ご飯とかをじっくり見ていました。

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駅から歩いてすぐの所に「南公園」があります。

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もちろん人工的に造られたのでしょうが、意外と豊かな緑地帯で驚きました。

散歩にはうってつけの公園ですね。

人口島には、格子状に張り巡らされた大通りに、オフィスビルや商業施設、芝生とそれぞれ区分けされていて、うっそうとした緑地帯は後回しするといったイメージがあったのですが、そんな凝り固まった考えは覆りました。




駅に戻った私は、北埠頭方面の電車に乗車。

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港の運送関係の倉庫とかが見られます。

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街とその後ろの六甲山地がよく見えます。

夜になると、都市と港の光が煌めいて、いっそう綺麗な景色になるのではと思いました。

三宮駅に戻った私は、階段を降りて、お洒落な店が並ぶ地下道を歩き、7分弱で神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅に。

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新長田行きの電車に乗ります。

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通常の車両よりひと回り小さいです。

通っている場所が、JR神戸線阪神、阪急と完全に並行しているためか、乗客数はそれほど多くなかったです。

約8km全てが地下で、景色に特筆すべきことはありません。

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終点の新長田駅でJR神戸線普通列車に乗り換え、住吉駅で下車。

ポートライナーと同じ新交通システム神戸新交通六甲アイランド線(六甲ライナー)に乗ります。

六甲ライナーは、住吉駅マリンパーク駅を結ぶ全長4.5kmの短い路線で、住吉駅から3つ先のアイランド北口駅アイランドセンター駅、終点のマリンパーク駅の3つが、人工島「六甲アイランド」上にあります。

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ポートライナーに乗っている時は気付きませんでしたが、六甲ライナーで住吉駅出発後、下の道路を見ると、神戸港に向かってなだらかな坂になっているのが分かります。

やはり山がすぐ迫ってきているからだと思いますが、用水路の流れも概して速かったです。

アイランドセンター駅でほとんどの乗客が降り、その1つ先、わずか600mの所に、終点マリンパーク駅

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駅前はマリンパークというちょっとした公園があり、周辺には神戸国際大学や神戸市立六甲アイランド高校がありますが、土曜日とあって、閑散としていました。

隣のアイランドセンターまでそれほど距離はありませんので、そこまで歩いてみます。

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きれいに整備された街ですね。

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アイランドセンター駅前には、ちょっとしたバラ園がありました。

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バラのトンネルに入って、じっくり見たかったのですが、なんか騎士(?)やお姫様(?)のコスプレ撮影会みたいのがあって、邪魔してはいけないと思い、遠慮しました。

ベルサイユのばらとはまた違った、百合(ユリ)の組み合わせがシュール。。。

駅周辺は、ショッピングセンターとかが建ち並んでいて、歩行者が多く、賑やかでした。




アイランドセンター駅で住吉行きの電車で戻り、魚崎駅阪神本線に乗り換え。

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時刻は16時30分で、今回のデッドラインはJR大阪駅17時42分発の特急サンダーバード37号です。

まだ間に合うと踏んだ私は、欲張って阪神電鉄武庫川線に乗りに行きます。

今私が乗った梅田行きの特急は、武庫川線のある武庫川駅に停まらないため、途中の西宮駅で急行に乗り換えます。

16時45分、武庫川駅に到着。

次の武庫川線武庫川団地行きは、16時50分とジャストミート!

西宮駅寄りのホームの端からさらに先を歩き、階段を降りた1階部分に武庫川線のホームがありました。

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短い2両編成で、旧型車といった感じの車両です。

しかし、乗客は多く、特に学生が多いのが印象的でした。




阪神武庫川線は、武庫川駅武庫川団地駅を結ぶ全長1.7kmというきわめて短い支線で、武庫川の西岸を走ります。

といっても、堤防に阻まれて車内から武庫川の様子は全く分かりません。

支線らしいゆっくりとした速度で進みます。

線路の状態がしっかりしているためか、ガタガタと上下左右の揺れはあまり感じませんでした。

16時55分、終点の武庫川団地駅に到着。

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駅前は、マックスバリュがあり、買い物に便利そうです。

周辺には武庫川団地も並んでいます。

街の様子を見る間もなく、17時発で早々に引き返します。

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武庫川駅で上から武庫川線を見ると、車両がもう1つ留置されていて、これはおそらく朝夕のラッシュ時に使うものでしょう。

そして、線路はこの先も延びており、この引上げ線はスイッチバックして、本線と武庫川信号場で合流します。

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本線の武庫川駅は、川の真上にホームが架かっています。

さて、時刻は17時5分で果たしてJR大阪駅17時42分の特急列車に間に合うか・・・

17時8分発の普通列車で尼崎駅まで乗り、ちょうどこの駅始発の17時19分の急行に乗り継ぎ、17時28分に梅田駅に到着。

梅田駅が地下ですから、JR大阪駅がどこにあるのか見当がつかず、JR大阪駅を示す案内表示が見つからなくて焦りましたが、ようやく駅を指し示す矢印を見つけ、ギリギリで乗ることができました。




今回で、山口県広島県鉄道路線はすべて制覇し、山陽電鉄神戸市営地下鉄神戸新交通阪神電鉄も完乗しました。

途中、嵐にも遭いましたが、予定通りの列車に乗ることができ、さらに山陰の紺碧の日本海山口県のときわ公園のような広大な緑地帯、長門湯本温泉峡、錦帯橋、神戸市の2つの人工島など、多様な景色を見ることができました。

先祖代々の味を守り続ける、おいしいどら焼きにも巡り合えて、良い旅行になりました。