山陽電鉄網干線、神戸市営地下鉄西神・山手線、海岸線、神戸新交通ポートライナー、六甲ライナー、阪神武庫川線
5日目(5月19日)は、広島駅スタートです。
昨夜の嵐はすっかり過ぎ去り、晴れ間が見えてきました。
お、新型車両っすね。
9時45分に出発した電車は、いったん高架へ上がって西飾磨駅に停まり、再び地上へ降りて住宅街を走り抜けます。
今乗ってきた電車は、折り返し10時7分発に変わりますが、改札口を出てまたすぐに入るのはさすがに抵抗感を覚えましたので、次の10時22分発にします。
その間、駅前を見て回ります。
駅前の「山崎屋」という菓子店に、名物「はまぐり」という幟(のぼり)が立っており、その言葉に引き寄せられて入ってしまいました。
中にはいろいろな和菓子・洋菓子が販売されていて、私は「はまぐりお茶セット」を注文し、一服することにしました。
こちらが「はまぐりお茶セット」で、どら焼きが4等分に切り分けられています。
「はまぐり」という名前は、この4つに切り分けたときに、はまぐりの貝の形に似ているのが由来だそうです。
皮には夢前産の玉子、餡には岡山備中産の小豆と神戸産のハチミツを使用した、ごだわりの一品。
もちろん材料だけでなく、焼き方にも工夫を重ねているそうです。
http://yamasakiya.jp/hamaguri.html (山崎屋ホームページ)
工芸品のような器や急須が、期待感を高めますね。
それでは、実食。
皮はふんわりとしていて、餡は砂糖のような露骨な甘さはなく、控え目でやさしい味です。
しかも、こちらは本店ですから、焼きたてです。
焼きたてのどら焼きは今まで食べたことがなかったので、私にとって新鮮な感じでした。
10時22分発の電車はすっかり逃しましたが、お茶を飲んで満足な一休みが得られました。
予定より1本遅れの10時37分発に乗ります。
また、新型車両ですね。
優等列車との接続が考慮されていて、便利です。
※路線図はこちら↓↓ 神戸市交通局のホームページより引用
横浜と同じ起伏に富んだ地形ですね。
終点の西神中央駅は地下鉄の駅にしては規模が大きく、そごう百貨店など商業施設が並んでいます。
ここは、西神ニュータウンの中心なんですね。
この日は駅前で、「西区みどりと太陽のまつり」が開催され、露店のほか、ダンスなどステージ上での発表もあって、大勢の人で賑わっていました。
私も腹ごしらえに、揚げたての唐揚げ棒をいただきました。
駅に戻って電車に乗り、今度は反対方向の三宮駅で下車。
三宮駅は、神戸市随一の繁華街の最寄り駅で、今乗ってきた西神・山手線のほか、JR神戸線、阪神電鉄、阪急電鉄、神戸新交通ポートアイランド線と、少し離れた三宮・花時計前駅に神戸市営地下鉄海岸線と、六路線も乗り入れています。
乗り換えも複雑でなかなか手強いです。
ホームのある3階に上がって、乗車。
運転士や車掌などの乗務員がいない無人運転システムです。
ポートアイランドは人工の島で、これは戦後の急激な人口増加に伴い、土地に余裕がなくなった神戸市が、背後の山を削ってその土砂で埋め立てました。
運転士がいませんので、前面展望を存分に楽しめる席が用意されています。
せっかくなので、ポートアイランドの様子を少し見て回ります。
駅前の広場で、小さいながらも、自動車とワンちゃんのフェアが開催されていました。
自動車も犬も嫌いな私にとっては最悪な組み合わせですが、特に子どもはカッコイイ自動車とかわいいワンちゃんにほだされて、目をキラキラ光らせていました。
大人はペットと快適に過ごせる車中泊とか、中の様子、ご飯とかをじっくり見ていました。
駅から歩いてすぐの所に「南公園」があります。
もちろん人工的に造られたのでしょうが、意外と豊かな緑地帯で驚きました。
散歩にはうってつけの公園ですね。
人口島には、格子状に張り巡らされた大通りに、オフィスビルや商業施設、芝生とそれぞれ区分けされていて、うっそうとした緑地帯は後回しするといったイメージがあったのですが、そんな凝り固まった考えは覆りました。
駅に戻った私は、北埠頭方面の電車に乗車。
港の運送関係の倉庫とかが見られます。
街とその後ろの六甲山地がよく見えます。
夜になると、都市と港の光が煌めいて、いっそう綺麗な景色になるのではと思いました。
新長田行きの電車に乗ります。
通常の車両よりひと回り小さいです。
約8km全てが地下で、景色に特筆すべきことはありません。
やはり山がすぐ迫ってきているからだと思いますが、用水路の流れも概して速かったです。
アイランドセンター駅でほとんどの乗客が降り、その1つ先、わずか600mの所に、終点マリンパーク駅。
隣のアイランドセンターまでそれほど距離はありませんので、そこまで歩いてみます。
きれいに整備された街ですね。
アイランドセンター駅前には、ちょっとしたバラ園がありました。
バラのトンネルに入って、じっくり見たかったのですが、なんか騎士(?)やお姫様(?)のコスプレ撮影会みたいのがあって、邪魔してはいけないと思い、遠慮しました。
ベルサイユのばらとはまた違った、百合(ユリ)の組み合わせがシュール。。。
駅周辺は、ショッピングセンターとかが建ち並んでいて、歩行者が多く、賑やかでした。
16時45分、武庫川駅に到着。
短い2両編成で、旧型車といった感じの車両です。
しかし、乗客は多く、特に学生が多いのが印象的でした。
といっても、堤防に阻まれて車内から武庫川の様子は全く分かりません。
支線らしいゆっくりとした速度で進みます。
線路の状態がしっかりしているためか、ガタガタと上下左右の揺れはあまり感じませんでした。
16時55分、終点の武庫川団地駅に到着。
駅前は、マックスバリュがあり、買い物に便利そうです。
周辺には武庫川団地も並んでいます。
街の様子を見る間もなく、17時発で早々に引き返します。
本線の武庫川駅は、川の真上にホームが架かっています。
さて、時刻は17時5分で果たしてJR大阪駅17時42分の特急列車に間に合うか・・・
17時8分発の普通列車で尼崎駅まで乗り、ちょうどこの駅始発の17時19分の急行に乗り継ぎ、17時28分に梅田駅に到着。
途中、嵐にも遭いましたが、予定通りの列車に乗ることができ、さらに山陰の紺碧の日本海や山口県のときわ公園のような広大な緑地帯、長門湯本温泉峡、錦帯橋、神戸市の2つの人工島など、多様な景色を見ることができました。
先祖代々の味を守り続ける、おいしいどら焼きにも巡り合えて、良い旅行になりました。