北海道新幹線、特急「つがる」
大沼公園駅に戻ると、とくにたくさんの外国人観光客が並んでいて、これ私と同じ列車に乗るんだなと思うと、ぞっとしました。
もう6回分の指定席は使い果たしてしまったため、私は自由席を利用せざるを得ないのですが、座れないことは間違いない。。。
そういうわけで、私は自由席の号車に行かず、意図的に指定席へと移りました。
たしかに指定「席」に座ることはできませんが、デッキで立っているだけであれば、自由席券(私の場合は北海道フリーパス)でも利用できるからです。
2号車に乗車しようとし、ふと後寄りの自由席車を見ると、外国人観光客が次々と乗って、デッキ付近に溢れかえっているのが想像できます。
私はたとえ1駅しか乗らないとはいえ、そんな満員電車みたいな混雑は避けたかったので、指定席車に移った判断は正解でした。
14時ちょっと過ぎに発車した列車は、今度は本線を通り、およそ10分の乗車で、14時10分、新函館北斗駅に到着。
北海道フリーパスが使えるのはここまでで、北海道新幹線は使えないので、正規のきっぷを自動改札機に通します。
続いて、14時44分発、東京行きの「はやぶさ30号」です。
が、ここですぐには乗りません。
だから、出発ぎりぎりまでコンコースで待ち、それから乗ればどこが空いているのか分かりますし、あとから来た乗客の席に座ってしまうといったことも防げます。
もっとも、車内は閑散としていて、私の心配りを実践するほどでもないぐらい、よりどりみどりに空いていました。
しかし、速度というのは不思議なもので、同じスピードでも、特急列車と新幹線での感じ方は、こうも違うのかと思わされます。
青函トンネルの区間が、在来線から新幹線に転用されたにもかかわらず、最高速度が140kmに規制されているのは、貨物列車も走るためで、対向する貨物列車が新幹線の風圧で飛ばされないようにするためだそうです。
そんなわけで、青函トンネルに入っても、新幹線は、持っているスペックの半分も出していないぐらい速さで海底へと潜ります。
海底といっても、周りは暗闇ばかりで味気ないのですが、一応、海底に入った時はトンネル内の青い蛍光灯で知らせてくれます。
全長53.85kmのトンネルを30分弱で抜け、ついに本州へ。
15時52分、新青森駅着。
4両編成の「つがる」が入線し、自由席車に座りました。
この列車は1つ前の青森駅が始発なので、まあ自由席でも大丈夫だろうと踏んだのです。
この辺りは住宅が少なく、水田地帯を突き進みます。
16時45分、大鰐温泉駅に到着。
次の弘南鉄道線が17時30分と、45分の時間があります。
温泉街は駅からだいぶ離れていますが、駅前に足湯がありますので、まずはそこに浸かります。
ぬるめの温度で、6月末としてはこれぐらいがちょうどいい湯加減だなと思いました。
5分程浸かっていると、下校の高校生たちがやってきて、駅前でたむろし始めました。
駅から3分程歩いたところに、「鰐come」(ワニカム)という道の駅のような施設がありましたので、そこでリンゴジュースを買いました。
中は・・・、ガラガラで地元民がお買い物で利用していました。
弘南鉄道のホームに入ろうと駅へ戻ると、まだ高校生たちが駅前にいて、おしゃべりを楽しんでいました。(続く)