ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

新宿駅から高尾山口駅まで

新宿駅からは京王線高尾山口駅まで行って、まだ乗ったことのない高尾登山電鉄(ケーブルカー、リフト)で、高尾山を目指します。

私の完乗ルールからすれば、ケーブルカーは乗らなくてもいいのですが、高尾山口駅からすぐだし、西武鉄道西武園線だけでは時間を持て余してしまうので、行きます。
※完乗ルールについては、こちらを参照 → https://blogs.yahoo.co.jp/sunflat192/archive/2018/9/11

ルートとしては、①中央線快速電車に乗って高尾、京王線に乗り換えて高尾山口駅へ行くか、②京王線新宿駅からそのまま高尾山口駅へ行くかの2つがあります。

いま、私はJR新宿駅の5番線におり、わざわざ地下にある京王線新宿駅に乗り換えるのは面倒ですから、中央線快速電車で高尾に行く、①のルートを取ります。









新宿駅を発着する中央線快速電車の本数は非常に多く、たとえば私が乗る9時12分発、大月行きの列車の前後3本の発車時刻と行先、のりばを示すと、以下のようになります。




・9時6分   豊田行き       <11番線>
・9時8分   武蔵小金井行き  <12番線>
・9時10分  八王子行き     <11番線>
・9時12分  大月行き       <12番線>
・9時14分  武蔵小金井行き  <11番線>
・9時16分  青梅行き       <12番線>
・9時18分  武蔵小金井行き  <11番線>



2分間隔で運行されている超過密路線ということが分かります。

しかも、列車がつっかえないよう11番線と12番線を交互に発着します。

もっとも、通勤ラッシュとは逆方向ですから、高尾まで到達する列車は少なく、たいてい途中駅で打ち切られます。

ラッシュが終わるから、回送して本数を減らすからなのですが、下り方面の9時台の運行本数は、快速系統が24本で、これに特急が2本加わって、計26本です。

十分すごい本数ですが、上り東京方面になればもっとすさまじく、8時台は快速系統で30本もの電車が発着します。

これだけ走らせていて、しかも地方からみれば十分長い10両編成にもかかわらず、混雑は収まらず、2017年度(平成29年度)の最混雑率は、中野→新宿で184%と、全国ワースト10位です。
※小佐野景寿「首都圏83区間「鉄道混雑率」最新ランキング」(東洋経済ON LINE)より

一の位を切り捨てて、180%という数字は、「体は触れ合うが、新聞は読める」ほどだそうです。

ちなみに、先ほど避けた東海道本線の最混雑率は、川崎→品川で187%ワースト5位です。

本当に乗らなくて良かった。。。







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そういうわけで、9時12分発、大月行きは2分ほど遅れてやってきました。

あの本数なら、もはや遅れはデフォですね。。。

さすがに、通勤とは逆方面とあって、車内はガラガラでした。

一方、中野駅でちょうど上り電車が停まっていたので、車内の様子を見ると、9時台でもまだドア付近には立ち客で詰め込まれた状態でした。

通勤ラッシュは体力を下げ、労働生産性にも影響が出そうです。

悪いことに、日本は通勤時間もまた長く、2時間以上もかけて通勤してる人もたくさんいて、往復4時間費やすことになります。

移動の手段は鉄道に限りませんが、こうした通勤時間の全体損失額は1日およそ1400億円以上という試算データもあり、毎日続けば、天文学的な数字にのぼります。
※詳しくは、舞田敏彦「通勤時間による損失」(データえっせい)を参照 

非常にもったいないことですが、いわゆる「働き方改革」が進めば、通勤時間をずらしたり在宅ワークに切り替えたりして改善は見込まれるでしょう。

ただ私としては、同時に地方移住も進めて、東京(首都圏)一極集中を食い止められるようになってほしいですね。

10時9分、高尾駅京王線に乗り換えます。





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跨線橋を渡って、そのまま京王線との連絡改札口を通ります。

ICカードで1317円引かれました。

小田原から新宿回りで運賃を支払うとなると、距離は130.5kmで、本来は2268円になるはずです。

実は、これにはカラクリがあって、小田原からは茅ケ崎で相模線経由、そして八王子から中央線という経路なら、距離は73.1kmで、1317円(ICカードの場合)になるのです。

遠回りしておいて、本来の運賃を支払わなくていいのかと思うかもしれませんが、JRには「大都市近郊区間のみをご利用になる場合の特例」というのがあって、そのエリア内であれば、重複したり直交したりしない限り、もっとも安い経路で計算されるのです。

したがって、私の場合、重複も直交もしていませんから、いちおう合法ということになります。

なお、この特例制度を最大限に活用(というか半ば倫理的悪用?)すると、130円でエリア内を一筆書きのように大回することもできます。

私もカネのない学生の頃はずいぶんお世話になりましたが、さすがに社会人となったいま、そんなせこいマネをするのは気が引けます。






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高架ホームの6番線から、高尾山口行きの電車に乗り換えます。





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山並みはすっかり雲に包まれています。

あんまり雨が強く降らないといいのですが・・・





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10時25分、高尾山口駅に着きました。

これから、高尾登山電鉄に乗って、高尾山を目指します。(続く)