ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

阿佐海岸鉄道阿佐東線

イメージ 1

 

2013年(平成25年)12月31日に乗車(右)。
 
海部駅でJR牟岐線(左)から乗り換えます。
 
阿佐海岸鉄道阿佐東線は、海部駅甲浦駅(かんのうらえき)を結ぶ8.5kmの第三セクター線。
 
牟岐線を延長したようなもので、こんなに短い路線なら、なぜJR四国の路線にならなかったのか不思議に思われますが、もともと国鉄高知県後免駅(ごめんえき)から出る鉄道線(現:土佐くろしお鉄道阿佐線)とつなげる予定だったそうです。
 
結局、国鉄の財政難から計画は凍結となり、海部・甲浦間は第三セクター阿佐海岸鉄道が引き受け、1992年(平成4年)3月に開業しました。
 
沿線人口が少なく、開業以来、黒字を達成したことがないほど経営は厳しいですが、運行本数はなぜかJR牟岐線より多く、平均して1時間に1本という具合です。
 
 
 
 
 
 
 
 
阿佐東線は全線にわたって踏切が1つもない高規格な路線ですが、大半はトンネルばかりで景色的には面白味に欠けます。
 
イメージ 2

しかし、それを逆手に、車内は手づくり感満載のイルミネーションで乗客を楽しませてくれました。
 
これは同じくトンネルばかりの北越急行ほくほく線で運行されている「ゆめぞら号」と重なります。
 
途中の宍喰駅(ししくいえき)には小さな車庫があり、ディーゼル車1両が留置されていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3

イメージ 4

トンネルを走行している間に徳島県から高知県に入り、外に出るとほどなく終点の甲浦駅に到着です。
 
ホーム先端から通路を通って階段を降りると駅舎ですが、無人駅です。
 
駅前はロータリーが整備されているものの、周囲は民家が少なく、せめて住宅の多い野根まで延伸していたら、また利用者数が違っていただろうなと思います。
 
なお、現在はここから室戸岬を経由して、奈半利駅または安芸駅まで路線バスが運行されていますが、2020年に阿佐東線DMVという鉄軌道と道路の両方で走行できるシステムを目指すとのこと。
 
そのため、甲浦駅では地上の道路につなげるための工事が行われるらしく、純粋な鉄道駅を見るなら今のうちですね。