北陸鉄道石川線(廃線区間:加賀一の宮~鶴来)
が、加賀一の宮駅の駅舎が見当たらない!?
たしかバス停の所に木造の駅舎があったはずなのに。
場所を間違えたのかもしれませんが、更地を挟んだ向こう側の道には、たしかに「加賀一の宮駅ホーム跡」の立て札がありました。
結局、旧駅舎を見ることができないまま、出発することにしました。
その前に、旧石川線とは反対方向に少し上がってみました。
「手取キャニオンロード」と呼ばれるサイクリングロードですが、実はここにはかつて金名線という路線が走っていました。
ちなみに加賀一の宮駅付近は、現在工事中で、将来はサイクリングロードとして整備されるようです。
廃線探訪をする身としては、放置したまま自然に帰すより、サイクリングロードに整備してくれると、いちばん辿りやすくて助かります。
いちばんやってほしくないのは、建物で次々と跡地を埋め尽くすこと。
これをされると、正確な廃線探訪は絶望的です。
で、加賀一の宮駅跡を少し下っていくと、工事の出入り口です。
先ほどの手取キャニオンロードまでつなげるのでしょうね。
反対側は七ヶ用水の取水口で、その左側に線路があったと思われます。
道路が拡幅されてしまったためか、正確な線路の位置が判りませんでした。
とりあえず、このまま真っ直ぐ進んでみましょう。
だんだんと路盤らしき盛り上がりが現れてきました。
そして、なんと架線柱が続くように立っているではありませんか。
廃止から10年たった今でも残っているんですね。
ただ、残念ながら路盤は草が茫々と生え放題で、荒れ地と化しています。
当然、通ることはできませんから、左の大通りから回り込みます。
踏切の跡地に来ると、さらに線路が残されていました!
錆びついているけど、路盤もしっかり残っており、架線まで張られています。
しばらくは線路に沿って行くことができそうです。
駅舎やホーム屋根は撤去されています。
この先は病院とその駐車場に突き当たり、通れなくなっています。
また回り道ですね。
線路はどうやら病院の脇を通っていたようですね。
そして、線路は右へカーブし、七ヶ用水を渡ります。
橋梁もしっかり残されています。
病院から鶴来駅までは、S字カーブを描いていたわけです。
このように、線路がズタズタに途切れながらも、いちおう廃線跡を見ることはできました。
最後に、鶴来駅の駅舎と反対側に行くと、そこから駅舎側へ戻るのにかなりの回り道を強いられます。