魚津たてもん祭り
夏休みに入り、勤務時間が変わったこともあって、仕事が一気に忙しくなりました。
そんな中、我が地元魚津に6年以上住んでいながら、ユネスコ無形文化遺産に登録されたにもかかわらず、いまだに「たてもん祭り」を見たことがないというのも何か引っかかる気がし、折しも「たてもん祭り」を含む「じゃんとこい魚津まつり」が50回目という節目と、さらに令和元年と改元したてということもあり、せっかくの機会、ボランティアに参加することにしました。
8月3日(土)。
仕事から帰宅して早々、自転車に乗って、集合場所である大町公民館へと向かいました。
公民館の目の前が富山湾で、ちょうど夕日が沈む頃でした。
中へ入って2階へ上がると、大部屋はすでに人がいっぱい座っていて、入り口で受付とオリジナルTシャツ、法被、配置図、首に掛けるキーホルダーと飴をもらいました。
更衣室で着替え、再び大部屋に入って配置場所の所に座ります。
見回すと、外国人がたくさんいて、ボランティアもとうとう県外の日本人だけでは集めきれず、外国人に頼るところまで来てしまったかという印象です。
午後7時、たてもんの曳き回し方についての説明があり、20分後に終わって外へ出て配置場所へと向かいます。
道路上にたてもんが待機してありました。
開始が午後8時半からで、その間、海上花火を見ます。
およそ30分間で、基本的には1発ずつ打ち上げられるシンプルなもの。
秋田県の大曲や新潟県の長岡のようには遠く及ばないものの、近所でこういう花火が見られるのは良いですね。
私は「諏訪町4区」という所のたてもんを曳き回します。
係の人が「せーのこいっ!」という掛け声があったら、「ヤーー!」と言って綱を引っ張ります。
この時、1人だけが頑張ってもダメで、参加者全員が60%ぐらいの力でタイミングよく引っ張ると、うまく動いてくれます。
動き出したら、全員で「やっっさやぁーーれ!」と繰り返し叫びながら進みます。
最初はなかなかタイミングが合わなくて、びくともしなかったのですが、そのうち合うようになると、「おお!本当に動いた」とちょっと感動します。
しかし、進んでもすぐにたてもんが動かなくなってしまうので、その度に動かさなければならず、次第に疲れてきます。
一定の距離を進むと、「チリチリチリン」と係の人がベルを鳴らし、休憩に入ります。
休憩中に地元の人が冷たいお茶をふるまってくれます。
おばあちゃんから子どもまで、せっせとボランティアがいる所まで来て、「お茶はいかがですかー」と呼び掛けてくれます。
道路上を曳き回した後は、諏訪神社の境内で曳き回します。
これはボランティアがやらず、地元の人達がやります。
男たちの勇ましい声に圧倒され、女々しい自分が場違いに思えてきます。。。
それから、神社の本殿の中に入ってお祈りをし、それが済んだら再びたてもんを境内の外へと引っ張り出します。
この時になると、暑さと眠さと疲れで、意識が飛びそうになります。
そして最後は記念撮影。
神輿の上に乗ることはタブーだと思ってましたが、なぜか上に登ることが許可され、少し高い所に立って写真撮影。
午後11時半にやっと終わりました。
翌日は日曜日だったので仕事はお休みであるものの、当然疲れから、1日中寝込むことになりました。