台風19号と富山地方鉄道
台風19号が列島を襲った10月12日(土)。
この日、私は出勤日のはずでしたが、最寄駅にて常願寺川橋梁で規制値を超える強風が吹いたとのことで、一時運転見合わせ。
これで出勤する意欲がなくなり、家に戻って事業所に連絡し、お休みをいただきました。
もちろん、前日に上司から「明日は職員の数も足りてるし、無理に来なくていいよ」と言われていたので、合意の上でのお休みです。
さて、昼頃から風が急激に強くなり、いよいよだなと心していた時。
いつも利用するあいの風とやま鉄道は、午前中ほぼ通常運行していたのが、午後になると、ポツポツと遅れが出てきました。
そして夕方には予めホームページで発表されていた通り、運転取り止めとなりました。
北陸新幹線も午前11時頃をもって計画運休。
JR高山本線、城端線、氷見線、えちごトキめき鉄道は言うに及ばず、運転取り止め。
私鉄では万葉線も運休になりました。
その中で、富山ライトレールと富山地方鉄道(地鉄)がなぜか通常運行。。。
ライトレールと地鉄の市電は、路面電車なので運行するのはまだ分かりますが、地鉄の鉄道線(本線、立山線、不二越線)が普段通りに運行しているのは驚きました。
上滝線だけは倒木の影響で一時途中で折り返し運転をしていましたが、それでも午後8時半には運転を再開し、やはり通常運行。
実際、私は午後8時台と9時台の列車が、暴風で吹き荒れていたにもかかわらず、(数分遅れてはいたものの)通常通りのスピードで走って行く姿を見ました。
(しかも走っていた車両が、地鉄線の中で最も軽量なステンレスタイプ。)
こう書くと、地鉄線には頑丈な設備が整っているのかと思われがちですが、決してそんなことはなく、むしろあいの風とやま鉄道(旧北陸本線)に比べて貧弱です。
常願寺川や早月川、片貝・布施川に架かる橋梁も古く、しかも防風柵もありません。
なぜ、風に強いのかと考えてみると、やはり冬の吹雪を経験しているからなのでしょうか。
厳しい冬の修羅場をくぐってきたからこそ、経験で運行しているのか。。。
ま、本当のところは分かりませんね。
地球史上最大規模と言われた台風にもかかわらず、普段通りに走っている地鉄線は地球史上最強路線なのかと思う一方で、そもそも運行して本当に大丈夫なのかと心配にもなりました。
あの時は運休しても、誰も文句は言わなかったと思いますし、何より事故が恐い。