大井川鐡道大井川本線3(金谷~千頭)
11月23日(土)。
午前6時過ぎに起き、カーテンを開けると、昨日の朝と同じ放射冷却の影響で霧が立ちこめていました。
天気は嘘のように晴れ渡り、テンションが上がります。
今日は島田駅から東海道本線で1つ隣の金谷駅まで行き、金谷駅で大井川鐡道に乗り換えます。
閑蔵駅から井川駅までの最後の区間を乗りつぶし、完乗を果たすのです。
朝日のまぶしさを受けて、7時27分発の電車に乗車し、7時32分、金谷駅着。
1年2か月ぶりなのに、ついこの間来たって感じです。
窓口は開いており、昨年と同じ「大井川周遊きっぷ」を購入しました。
今年10月の消費税アップの影響か、昨年より500円も高い4900円でした。
すでにローカル線の一部の観光列車は金持ちでないと乗れませんが、ここへきて普通列車でさえも負担が大きくなっているように感じ、「公共交通機関」という言葉が死語へと近づきつつあります。
7時48分発、千頭行きの普通電車は2両編成。
この電車は以前、青森県の十和田観光電鉄線で使われ、その前は東急電鉄で走っていました。
したがって、車内はロングシートと景色を眺めるのに不向きで、かつ座れる人数もだいぶ限られます。
なんとか座ることができましたが、左右両側が詰められていて、圧迫感があります。
今日は土曜日で、しかも紅葉シーズンですから混むのは致し方ないにしても、千頭まで行く普通電車が1日9本しかないのでは、そりゃ乗客が集中してしまうわなと思います。
次の新金谷駅でさらに観光客が乗ってきて、さながら通勤ラッシュになりました。
元は寒い東北地方を走っていただけに、座席から強力なヒーターがお尻に伝わってきて、暑いことこの上ないです。
かといって、1時間以上立つわけにもいかないので、仕方なしに我慢するしかありませんでした。
今日は昨日と打って変わって、最高気温が20℃近くも上がる予報で、車内の温度調節はなかなか難しいと思われました。
首をひねって窓に向けると、茶畑が見事に広がっています。
続いて大井川。
河川の幅に対して水量が寂しいのは、ダムによるものだからでしょう。
大井川本線も意外と河岸すれすれの所を走るため、土砂災害を被る可能性は無きにしも非ずで、油断なりません。
1時間15分の乗車で、千頭駅に到着。
次はいよいよ井川線です。(続く)