身延線(特急[ワイドビュー]ふじかわ1号)
11月24日(日)。
この日は焼津を出発し、富山県の魚津に帰ります。
宿の方にお願いをして朝食を少し早めに出してもらい、午前7時半前に宿を出発。
8時17分発、特急[ワイドビュー]ふじかわ1号の甲府行きに乗ります。
この373系という車両に乗るのは3回目で、しかも10年ぶりですので、ちょっと懐かしいです。
しかもこれまでの2回は特急列車としてではなく、かつて東海道本線の東京と静岡間を走っていた普通列車として乗りましたから、はじめて特急らしさを味わうことになります。
3両編成でうち1両が指定席、2両が自由席(ただし車端部のセミコンパーメントは指定席)となっています。
私は自由席に乗車しました。
特急列車としては珍しい両開きドアで、車内はこれまた特急としては珍しく、デッキと客室との間の仕切り扉がありません。
このため、セミコンパーメントを利用していた爺さんたちの演歌が丸聞こえでした。
定刻通りに静岡駅を出発したふじかわ1号は、3つ先の清水に停車した後、次の富士駅までは快調に飛ばします。
朝日が眩しい。
興津から蒲原にかけては海に近い所を走り、隣に国道1号線や東名高速道路が並んでいるあたりは新潟県の親不知のよう。
富士川を渡ります。
8時42分、富士駅に停車。
ここから身延線(88.4km)に入りますが、進行方向が変わるため、座席の向きも変えます。
8時44分、富士駅を出発。
柚木から竪堀にかけては少し高い所を走るため、見晴らしが良い。
富士山も見えたりしますが、またしても雲に覆われてしまった。
住宅街や工場を通ります。
西富士宮駅から景色が一気に変わります。
沼久保にかけて進行方向左に大きくカーブをしながら勾配をかせぎます。
この時、左側に大きく富士山が望めます。
(残念ながら富士山は雲に・・・)
そして富士川の右岸をなぞるように進んでいきます。
やはり地形が厳しいためかカーブが多く、特急といえど速度は遅い。
この辺りは土砂災害の多い区間で、前回乗った時も身延と内船との間で不通になっていました(その区間は代行バスを利用しました)。
身延からは富士川を離れ、下部川に沿って進みます。
下部温泉に立ち寄るためですね。
その下部温泉駅である程度の乗降があり、車内の座席は半分弱埋まりました。
線形も先ほどの山岳地帯とは打って変わって直線が多くなり、スピードも上がります。
10時30分、甲府駅に終着。
太平洋、富士山、富士川の景色を一気に味わうことができました。