小海線
小淵沢駅から乗車する小海線は、小諸駅までの78.9kmを結ぶ地方交通線で、八ヶ岳付近を通ることから「八ヶ岳高原線」という愛称が付けられています。
11時57分に出発し、右手には八ヶ岳が見えるはずでしたが、またしても雲に隠れてしまいました。
身延線から見た富士山といい、名山に限って全容を見せてくれません。
高度を上げつつ大きく右へ曲がり、今度は遠くに南アルプスの山々が見えます。
小海線の序曲は、野辺山までの高原景色ですね。
駅間は山の中を分け入る秘境地帯ですが、甲斐小泉駅、甲斐大泉駅、清里駅周辺にはお洒落なコテージが散見されます。
人気の観光地とあって、ほとんどの乗客がこれらの駅で降りて行きました。
一方、反対列車の方は立ち客がいるほどの混雑っぷりで、やっぱり紅葉シーズンなんだなと思いました。
清里から野辺山にかけての踏切が標高1375mで、JR線の中で最も高い地点です。
ここから下っていき、標高1345mの野辺山駅に停車です。
観光客は皆降りてしまい、車内はとうとうガラガラとなりました。
この先は大きな観光地がないからでしょう。
さて、小海線の第2章は、信濃川上駅手前から千曲川に沿って進む閑散地帯です。
先ほどのお洒落なコテージとは打って変わって、民家が散見され、観光路線というよりは地域の一路線になった感じです。
この辺りは台風19号による影響で、倒木や土砂流入が起き、法面が新しくなっていたり、川の向こう岸に土のうが大量に積まれたりしていました。
この日の流れは穏やかでしたが、住民からしたらまさかあんなに増水するとは思いもよらなかったのでしょうね。
小海駅から再び乗客が増えてきました。
そして、中込駅で一気に乗ってきて、立ち客が出るほど賑わうようになりました。
小海線の第3章は、住宅街を走る地域密着型の路線といったところでしょうか。
若い人が多いですね。
ロードサイド店やホテル、マンションが密集し、北陸新幹線との乗り換え駅でもある佐久平駅。
乗降客は多いです。
遠くに雲で隠れた山は浅間山でしょうか。
しなの鉄道に乗り換えるには小諸駅まで行かなくてはなりません。
14時13分、小諸駅に到着。