大船渡線(気仙沼~一ノ関)
気仙沼から仙台へ鉄道で行く場合、大きく2つのルートがあって、1つは気仙沼線(BRT)で柳津、前谷地、小牛田を出て、東北本線で仙台行くルート。
これは2年半前に乗車済みです。
今回はもう1つのルート、大船渡線に乗って一ノ関まで出て、東北本線に乗り換え、仙台に行きたいと思います。
このルートも3年前の夏に乗車済みですが、当ブログはおろか写真すら残していないので、こちらにします。
4番線に停車しているのが、9時14分発、一ノ関行きの列車です。
2両編成のワンマン列車。
ガラガラの車内ですから、席は自由に選べました。
出発が近づくにつれ、乗客が増えてきましたが、密になるほどのものでもありませんでした。
鉄道線としての大船渡線は、東日本大震災以降、気仙沼と一ノ関を結ぶだけになりました。
路線長は62.0km。
当列車は一ノ関着が10時33分ですので、1時間19分かかっています。
当路線は「ドラゴンレール大船渡線」という格好いい愛称が付いていますが、これは路線図が竜の形に見えるからだそうです。
しかし、その実態は途中の千厩(せんまや)から陸中門崎までそのまま直進せず、摺沢(すりさわ)や猊鼻渓(げいびけい)などを通るために迂回しているのであって、俗に「政治路線」の代表格として言われています。
だから、気仙沼から一ノ関へは車の方が圧倒的に便利で、これから仙台へ行くにしても、バスを使った方がよりリーズナブルなのです。
道楽の領域だから、べつに鉄道を使っても、私としては1つも無駄とは感じません。
列車は気仙沼線BRTと分かれ、さっそく山の中へと入ります。
この最初の区間が最も民家が少ないように思われます。
残念ながら、窓ガラスが曇っているうえに、天気も好ましくなく、レーダーを見ると雨も降っているとあります。
新月から土地が少し開け、大船渡線は進行方向左側の縁に沿って進みます。
速度はゆっくりで、眠くなってきます。
摺沢や猊鼻渓は民家が密集していて、それなりに人口があるようですね。
「政治路線」と揶揄されつつも、地域の足を運ぶ役割はまだまだありそうです。
10時33分、一ノ関駅に終着です。
次は東北本線に乗り換えます。(続く)