黒部峡谷鉄道
半年ぶりの更新。
今日は黒部峡谷鉄道に乗ってきました。4年ぶりの乗車です。
急行列車だが、私が乗る駅からは終点まで各駅に停まっていく。
秋だからえさを求めて下りてきたのだろうか。だとすると、心配なのはクマ。
クマに襲われては、ひとたまりもない。
トンネルを抜け、宇奈月温泉駅8時40分に到着。駅舎はエレベーター設置工事のため、仮設駅舎から降りた。
朝ご飯はしっかり摂ったが、小腹が空いたので、豚まんを注文。
頬張りながら外の様子を見ると、午前中なのに混んできた。
やはり連休だからだろう。
改札を通り、私が乗るのは窓なしのオープン車両。
音や匂い、気温を体感したいためだ。
列車は9時21分にゆっくり発車し、左にカーブすると、すぐに166メートルの新山彦鉄橋を渡っていく。
目の前の赤い橋は、旧線の山彦橋で、現在は遊歩道となっている。
眼下に黒部川が流れ、見晴らしはよい。
ギイィーっと軋みながら、ゆっくりと勾配を登っていく。
笹平を過ぎたあたりから冷え込んできた。
猫又駅を過ぎると、トンネルの多い区間に入る。
発電のためとはいえ、こんなところによくぞ鉄道を通したなと思う。
やがて、列車は鐘釣駅に到着。
この駅は少し変わったスイッチバック配線をしている。
発車の際、いったんバックし、それから再び前進してポイント切り替え地点を通り、本線に戻るのだが、それが駅構内で完結しているところが珍しい。
この鉄道が険しい所を走っていることを表していると思う。
トンネルを抜け、勾配のまま10時39分に終点欅平に到着。
ホームは列車が2本停まれるほど長い。
ホームと改札口の間に「欅坂」という名前があった。
駅舎を出ると、観光客が多く、それぞれ写真を撮ったり景色を眺めたりしていた。
何しろ、午後になればなるほど混雑が予想されるからだ。
美景の猿飛峡まで行きたかったが、徒歩で往復40分もかかる。
なので、付近の人喰い岩を見ることにした。
なお、岩の入り口には、祖母谷温泉へ行く際の注意書きの看板が立っており、隣にヘルメットが備えられていた。
駅に戻り、11時25分発の列車に乗る。
今度は窓付きのリラックスカーで帰る。
この車両の座席は横1+2列の転換クロスシートとなっている。
猫又駅付近の「ネズミ返し」という崖やエメラルドグリーンに輝く宇奈月ダムを見ながら、改めて沿線の険しさや独特の地形に驚く。
地鉄線のホームに無料の足湯があり、ゆっくり浸かりながら温めました。