叡山電車、嵐電、阪急嵐山線
混んでいるせいか、扇風機が回っていました。
1つ目の東福寺駅で下車。
同時に大量のお客さんも吐き出されるように降りていきました。
快速特急には乗ったことがないので、先の特急と停車駅は変わらないが、乗ってみることにしました。
やってきたのは、2ドアの8000形で、2階建ての車両に乗車。
2階建てに乗るのも初めてでしたが、座席の向きを変えられる転換クロスシートで非常に快適でした。
といっても、あっという間に快適のひと時は終わりました。
地上に出て、叡山電車の鞍馬行きに乗車。
紅葉シーズンとあって、車内の乗車率は100%近くでした。
二軒茶屋駅までは住宅が広がっていました。
二軒茶屋駅から山岳路線らしくなり、両側に山が迫ってきました。
同時に勾配もきつくなってきました。
市原駅を出てしばらくすると、車内アナウンスが流れ、「もみじのトンネル」が案内されました。
紅葉はすっかりピークを過ぎてしまったが、僅かな色づきを味わえました。
貴船口駅で半数の乗客が下車。
次の鞍馬駅は5分程で到着した。
義経はこの山奥で数年修行に励んだらしいです。
折り返しの列車は、12時12分。
この列車は展望列車で「きらら」という愛称が付いています。
先頭車が基本的に座席が進行方向に向かっており、後方が後ろ向きになっている。
ただし、4人掛けボックスシートになっていたり、外向きになっていたりと色々だ。
私はもちろん進行方向の席を取りました。
復路だが、晩秋の車窓を存分に味わうことができました。
800円のハンバーグ・カキフライ定食をいただきました。
ネットの時代になって、便利になったものだ。
鴨川を渡り、程なく地下へ続く阪急の河原町駅が見えました。
「ごあんない」と書かれた窓口に行き、阪急と嵐電がセットになった1日フリー乗車券を購入。
1300円。
乗り降りする回数が多く、切符を買ったり、ICカードにチャージする手間を省く。
13時43分の準急天下茶屋行きに乗り、2つ目の大宮駅で下車。
地上に出て、交差点を渡り、いよいよ嵐電に初乗車。
発車すると、ヴーーンっと吊り掛けのモーターがうなる。
単線でコトコトゆっくり走ります。
再び帷子ノ辻駅で嵐山行きの列車に乗り換える。
2両編成の車内は観光客でいっぱい。
15時30分に終点の嵐山駅に到着。
予想通り、駅前は観光客でいっぱいでした。
ここから桂川を渡って、阪急嵐山駅に歩いて向かう。
駅前の道路はさすがにホコ天だが、それでも進みづらい。
そして、鴨川を渡る渡月橋に差し掛かった時、長蛇の列をつくっていました。
しかも信号待ちしている際、突然後ろから観光客に抱きかかえられた犬に吠えられました。
渡月橋は、承和年間(834~848)が始まりとされ、その後、何度か付け替えがあって現在に至る歴史ある橋。
その歴史と紅葉を味わいたかったが、たくさんの観光客で風情がすっかり色褪せてしまいました。
16時の桂行きに乗車。
支線だが、観光地嵐山を抱えていることもあって、乗客数は多い。
次の松尾大社駅は目の前に鳥居が見えたが、それ以外は住宅街をゆっくり走ります。
桂駅で阪急京都線の梅田行きの特急列車に乗り換え。
JR京都線と並行しているとはいえ、乗車率は100%を超えています。
しかも転換クロスシート車で、立ちスペースが少ないから、余計に息苦しく感じる。
結局、終点の梅田駅まで立ちっぱなしでした。
20分前なのにすでに列をつくっていた。
クリスマスツリーが点灯していました。
一方、外は冷たい雨がしとしと降っていて、いよいよ冬がやってくるのだと感じました。