万葉線、新湊大橋、岩瀬浜駅
12月2日(土)の長野電鉄旅行に続き、3日(日)も天気が良く、どこかへ行きたい衝動に駆られた。
午前中は仕事が入っていたので、それを済ませ、さてどこへ行こうか。。。
時間がない、とにかく万葉線に乗ることにしよう。
(以下は、万葉線の路線図です。↓↓)
車両は2009年製の超低床車。
車内には私を含め、5人ぐらいしか乗車していなかった。
15時45分出発。
列車はホームを離れると、右に急カーブし、遮断機のない踏切を通る。
そして、左にまた急カーブし、富山県道23号に出る。
ここからしばらくは道路上をトロトロ走る。
と、車内アナウンスが入った。
「夏にはビール列車、秋にはワイン列車、冬はおでん列車と、まあ酒まみれでございますが、ぜひぜひご利用くださいませ。」といった調子である。
「列車が見えたらラッキー、見えなかったら、え~・・・ただの線路です。」
そして、能町口を出ると、狭い道路上を走る。
初めて乗車した時は、この生活臭漂う所を走っていることに驚いた。
道路幅が狭い事情もあって、新吉久と吉久の両停留所は、ホームを設けることができず、道路上にペンキを塗っただけである。
自動車は列車が停車している時は、ホーム前で一旦停止をしなければならないのだが、やはり過去に自動車事故が起きていて問題となり、新吉久の越ノ潟行きのみホームが設置された。
六渡寺に到着。
ここから終点越ノ潟まで専用軌道を走るため、とりたてておもしろい景色があるわけではない。
中新湊は志の輔の出身地であり、今も実家があるらしい。
停留所駅前には9階建てのマンションがそびえ立っている。
16時32分、終着越ノ潟である。
決して何もないわけではなく、一戸建てやアパートはあるのだが、片面のホームに粗末な屋根が付いているだけの簡素なもののためか、静寂さが漂っている。
特に冬場の風雪が強い日には、尚更終着らしい寂しさを味わうことができるだろう。
そのうち自転車歩道者道の長さは480mである。
自転車も通れるだ。
中は透明のアクリル板で囲まれ、眺望が良いと同時に風雨・風雪時も問題なく通れる。
隔世の感である。
16時55分に堀岡(新港東口)のバス停に到着。
脇には渡船場がある。
時刻表を見ると、16時59分に岩瀬浜行きのバスがちょうどあり、我ながら運の良さを感じた。
すぐに射水市コミュニティバス「きときと交通」バスが入ってきた。
扉が開くと、運転士から「このバスに乗っていかれます?」
「はい。」
「どこまで行かれますか?」
「岩瀬浜まで」
乗客は運転士と私の2人だけである。
程なくして、新港東口を発車委し、バスは東へと進む。
私が乗ったバスは正式には「新港東口・ライトレール接続線」という。
辺りは薄暮であったが、進行方向右手にサイクリングロードが見えた。
1980年3月まで走っていて、新富山(現在は富山トヨペット本社前)まで結んでいた。
バスは四方(よかた)までこの廃線跡と並走する。
運河を渡って、17時25分、岩瀬浜駅に到着。
ここまで500円。
もうそんな季節なんだなと思いつつ、昨日の旅行と今朝の仕事で疲れ、眠りこけてしまった。