ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

万葉線、新湊大橋、岩瀬浜駅

12月2日(土)の長野電鉄旅行に続き、3日(日)も天気が良く、どこかへ行きたい衝動に駆られた。

午前中は仕事が入っていたので、それを済ませ、さてどこへ行こうか。。。

と、久しぶりに高岡駅から出ている「万葉線」に乗りたくなった。

午後からなら日没まで新湊大橋に行くことはできるし、うまくすればバスで小杉駅富山駅岩瀬浜駅のどれかに乗れるかもしれない。

時間がない、とにかく万葉線に乗ることにしよう。

(以下は、万葉線の路線図です。↓↓)


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高岡駅の古城公園口の1階に、2014年3月29日に移転された万葉線のホームがある。

車両は2009年製の超低床車。

車内には私を含め、5人ぐらいしか乗車していなかった。

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15時45分出発。

列車はホームを離れると、右に急カーブし、遮断機のない踏切を通る。

そして、左にまた急カーブし、富山県道23号に出る。

ここからしばらくは道路上をトロトロ走る。

と、車内アナウンスが入った。

万葉線では土曜休日に、射水市新湊出身で落語家の、立川志の輔のユニークなアナウンスを聞くことができる。

どのぐらいユニークなのかは人によるが、例えば江尻を出発すると、イベント列車のお知らせが入る。

「夏にはビール列車、秋にはワイン列車、冬はおでん列車と、まあ酒まみれでございますが、ぜひぜひご利用くださいませ。」といった調子である。

本社と車両基地がある米島口を出ると、県道24号と分かれ、築堤に上がり、JR氷見線、続いて日本貨物鉄道新湊線を跨ぐ。

「列車が見えたらラッキー、見えなかったら、え~・・・ただの線路です。」

そして、能町口を出ると、狭い道路上を走る。

初めて乗車した時は、この生活臭漂う所を走っていることに驚いた。

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道路幅が狭い事情もあって、新吉久と吉久の両停留所は、ホームを設けることができず、道路上にペンキを塗っただけである。

自動車は列車が停車している時は、ホーム前で一旦停止をしなければならないのだが、やはり過去に自動車事故が起きていて問題となり、新吉久の越ノ潟行きのみホームが設置された。

六渡寺に到着。

万葉線はここまで「高岡軌道線」という路線名で、ここから先が「新湊港線」に変わるが、だからといって、何か特別なことが起こるわけでもなく、交換列車を済ませたらあっけなく発車した。




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車窓スポット、一級河川庄川を渡る。

ここから終点越ノ潟まで専用軌道を走るため、とりたてておもしろい景色があるわけではない。

中新湊は志の輔の出身地であり、今も実家があるらしい。

停留所駅前には9階建てのマンションがそびえ立っている。

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16時32分、終着越ノ潟である。

決して何もないわけではなく、一戸建てやアパートはあるのだが、片面のホームに粗末な屋根が付いているだけの簡素なもののためか、静寂さが漂っている。

特に冬場の風雪が強い日には、尚更終着らしい寂しさを味わうことができるだろう。

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目の前には堀岡までの渡船場があるが、私はあいの風プロムナードを通って、新湊大橋を渡ることにした。

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全長3.6km、主塔の高さは127mの複合斜張橋で、平成24年度に土木学会賞田中賞(作品部門)を受賞している。

そのうち自転車歩道者道の長さは480mである。

自転車も通れるだ。

中は透明のアクリル板で囲まれ、眺望が良いと同時に風雨・風雪時も問題なく通れる。

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休日なのに時期なのか、私とすれ違った人はカップル1組と家族連れ3人の5人しかいなかった。

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新湊大橋と堀岡の町並み。

隔世の感である。

16時55分に堀岡(新港東口)のバス停に到着。

脇には渡船場がある。

さて、ここからあいの風とやま鉄道小杉駅、JR富山駅富山ライトレール岩瀬浜駅の3つのルートがある。

時刻表を見ると、16時59分に岩瀬浜行きのバスがちょうどあり、我ながら運の良さを感じた。

すぐに射水市コミュニティバスきときと交通」バスが入ってきた。

扉が開くと、運転士から「このバスに乗っていかれます?」

「はい。」

「どこまで行かれますか?」

岩瀬浜まで」

乗客は運転士と私の2人だけである。

程なくして、新港東口を発車委し、バスは東へと進む。




私が乗ったバスは正式には「新港東口・ライトレール接続線」という。

辺りは薄暮であったが、進行方向右手にサイクリングロードが見えた。


1980年3月まで走っていて、新富山(現在は富山トヨペット本社前)まで結んでいた。

バスは四方(よかた)までこの廃線跡と並走する。

国道415号線で神通川を渡り、空にはスーパームーンが雲に薄隠れしてぼんやりしていた。

原崎交差点で左折する直前、目の前に富山ライトレール線が走り抜けた。

広田駅が付近にあり、降りたい気持ちが出てくるが、このバスは3つ先の岩瀬浜駅まで強制連行される。

運河を渡って、17時25分、岩瀬浜駅に到着。

ここまで500円。

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ライトレール線に乗車すると、天井にクリスマス用の飾り付けがされていた。

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もうそんな季節なんだなと思いつつ、昨日の旅行と今朝の仕事で疲れ、眠りこけてしまった。