名古屋市営地下鉄鶴舞線、名鉄豊田線、三河線(猿投~刈谷)
出発すると、大山寺、徳重・名古屋芸大、西春とこまめに停まっていく。
伏見で乗客が入れ替わったようだが、あとは読書するか、ぼんやりしてるか、眠っているかだった。
左にカーブし、丘陵地帯の切通を抜けた先に、高架駅の日進駅となる。
駅周辺は一戸建ての新興住宅やマンションが多い。
車内に西日が差し込んでくるが、駅に停車するたびに冷たい風が吹き込んできて、春の遠さを感じる。
いずれにしても次の猿投行きは15時47分である。
強い北風に吹きさらされること7分、2両編成の列車に乗車。
単線でのんびりとしたスピードで走っていく。
周囲は丘陵地帯だ。
15時54分、終点の猿投駅に到着。
この列車はすぐに折り返すが、改札を出て、またすぐに通るのは駅員さんの目に奇妙なことだと映るだろう。
小腹も空いたので、200m程歩いたところのコンビニで肉まんとあんまんを買い、再び駅に戻って頬張る。
2人の女子高生のうちの1人が落とし物を駅員さんに届けているのを見て、少し温かい気持ちになった。
そして、16時15分発の知立行きに乗り、先ほどの梅坪駅に戻ってきた。
にもかかわらず、奇妙なことにこの列車は2両編成であるから、車内はひどく混雑している。
しかも終点の知立までこの状況は変わらなかった。
一方、三河線は単線のため、およそ2駅に1回、反対列車との交換待ちを強いられ、終点までの約21kmを40分かかった。
帰りの列車に間に合うのか、少し心配になってきた。
この列車は名古屋駅に17時42分に着き、帰りの特急列車には6分しかないが、急いで乗り換えれば間に合うだろう。
微妙なトコロだが、私はイチかバチかに賭けることにした。
刈谷駅にはおよそ5分でたどり着いた。
17時過ぎだが、辺りはまだ薄明るく、少しずつ昼が長くなってきていることを実感。
しかし、冷たい空気に包まれ、マフラーと手袋を付けていないと厳しい。
やがて、17時24分発の6両編成の特別快速がやってきた。
無事、48分発特急しらさぎ13号金沢行きに乗車することができた。