ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

名古屋市営地下鉄鶴舞線、名鉄豊田線、三河線(猿投~刈谷)


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まるで東京メトロ(旧営団東西線の昔の車両を思わせる。

出発すると、大山寺、徳重・名古屋芸大、西春とこまめに停まっていく。

そして、上小田井からいよいよ地下へ潜り、鶴舞線に入る。

赤池まで19駅、20.4kmも地下区間を乗っていなければならず、退屈極まりない。

伏見で乗客が入れ替わったようだが、あとは読書するか、ぼんやりしてるか、眠っているかだった。

ようやく鶴舞線の終点赤池を過ぎると、名鉄豊田線へと変わり、列車は40分ぶりに再び地上へと出て、やや西に傾いた陽を浴びる。

列車は飛行機が離陸するかの如く勾配を上っていき、進行方向右手に名古屋市交通局日進工場に留置している鶴舞線の車両群を見下ろす格好となる。

左にカーブし、丘陵地帯の切通を抜けた先に、高架駅の日進駅となる。




名鉄豊田線は路線上の終点は梅坪だが、すべての列車がその1つ先の豊田市まで直通している。

踏切が一切なく、高架と切通、トンネルの区間で占められているので、それまで地下鉄でゆっくりしていたのが、魚が水を得るがごとく、時速100kmのスピードでビュンビュン飛ばしていく。

駅周辺は一戸建ての新興住宅やマンションが多い。

車内に西日が差し込んでくるが、駅に停車するたびに冷たい風が吹き込んできて、春の遠さを感じる。

15時40分、名鉄三河線との乗換駅である梅坪に到着。

私は名古屋駅17時48分発の特急列車で帰るつもりだが、まだ時間に余裕があるとみて、三河線の猿投方面に行くことにした。

猿投で折り返す形となるが、問題はその後の、知立名鉄名古屋本線で帰るか、刈谷まで足を延ばして東海道本線で行くかであり、それは時間との相談だ。

いずれにしても次の猿投行きは15時47分である。

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強い北風に吹きさらされること7分、2両編成の列車に乗車。

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単線でのんびりとしたスピードで走っていく。

周囲は丘陵地帯だ。

15時54分、終点の猿投駅に到着。

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この列車はすぐに折り返すが、改札を出て、またすぐに通るのは駅員さんの目に奇妙なことだと映るだろう。

小腹も空いたので、200m程歩いたところのコンビニで肉まんとあんまんを買い、再び駅に戻って頬張る。

2人の女子高生のうちの1人が落とし物を駅員さんに届けているのを見て、少し温かい気持ちになった。

そして、16時15分発の知立行きに乗り、先ほどの梅坪駅に戻ってきた。




豊田市駅は駅構造、周辺の街並み、乗客数からして、企業城下町豊田市の主要駅と言ってよい。

にもかかわらず、奇妙なことにこの列車は2両編成であるから、車内はひどく混雑している。

しかも終点の知立までこの状況は変わらなかった。

一方、三河線は単線のため、およそ2駅に1回、反対列車との交換待ちを強いられ、終点までの約21kmを40分かかった。

帰りの列車に間に合うのか、少し心配になってきた。




知立から名古屋までの帰り道だが、到着時点で16時55分とあり、タイムリミットまであと53分。

名鉄名古屋本線名鉄名古屋へ帰った方が確実だが、しかし時刻表で調べてみると、碧南行きの三河線で2つ先の刈谷駅で東海道本線の17時24分発の特別快速列車に接続する。

この列車は名古屋駅に17時42分に着き、帰りの特急列車には6分しかないが、急いで乗り換えれば間に合うだろう。

微妙なトコロだが、私はイチかバチかに賭けることにした。




刈谷駅にはおよそ5分でたどり着いた。

17時過ぎだが、辺りはまだ薄明るく、少しずつ昼が長くなってきていることを実感。

しかし、冷たい空気に包まれ、マフラーと手袋を付けていないと厳しい。

やがて、17時24分発の6両編成の特別快速がやってきた。

途中、ノロノロ運転になって内心焦りもしたが、43分に名古屋に着き、急いでホームの売店に行って夕食代わりの駅弁を購入。

無事、48分発特急しらさぎ13号金沢行きに乗車することができた。