ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

豊橋鉄道東田本線

新豊橋駅に戻った私は、豊橋鉄道東田本線13時42分発の運動公園行きの列車に乗りました。

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東田本線は東海地方唯一の路面電車で、赤岩口停留場までの4.8kmと、途中の井原停留場から分岐して運動公園前までの0.6kmを持つ路線。

「駅前」というシンプルな駅名を冠した停留場から車内に乗ると、既に満員状態。

客層は老若男女様々で、恐らく何かのイベントに出かけるものと思われる。

車内は古びていて狭く、さらにドアが閉まる際のブザー音が「ジジジジ」とひび割れの音がした。

発車すると、「ブオオーーン」と吊り掛け式独特のモーター音を鳴らしながら、芝生上の軌道を進んでいく。

やがて道路上に出て、すぐに駅前大通停留場に停まる。

東田本線は概して駅間が短い。

しばらく進んで、豊橋公園前停留場でごっそり降りていった。

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外を見ると、大通り沿いに出店が並んでいて、やはり公園で何かイベントがあるのだろうと思った。

前畑から道が上り坂となり、上がりきった所に東田坂上がある。

さらに進んで、競輪場前の手前で道路幅が狭くなり、ここから単線となる。

単線に入る前で上り列車と待ち合わせ、再び出発後すぐに競輪場前に停車した。

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ここには車庫が分岐しているのだが、ご覧の通り、アパートの脇に車両を留めていて、まるで車の駐車場のような状態になっている。

これほど列車が身近で生活空間に溶け込んでいるのも珍しい。




競輪場前を出発したこの列車は、次の井原の手前の交差点で南へと折れ、運動公園前へ向かう。

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分岐する際、半径11mと日本一急なカーブのため、一部の車両が曲がり切れずに乗り入れることができないそうだ。

交差するそれぞれの道路幅が狭いために、これほどの急カーブになってしまったものと思われる。

井原を出て線路は真っ直ぐ延び、列車は快走して、14時15分に終点の運動公園前停留場に到着。

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車内から乗客がどやどやと降りてきた。

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停留場の目の前が駅名の由来となっている岩田運動公園。

水神池を始め、緑地が広がっています。




この後、私は再び井原まで歩いて戻り、そこから東へ折れて赤岩口停留場に行きました。

道路沿いに椿が咲いていて春を感じさせるが、やはり風が強くて体感的には暖かく感じられませんでした。




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赤岩口停留場のそばに車両基地があるが、車両をここにもっていくにはいったん停留場の先へ行き、そこでスイッチバックしなければならず、ちょっと面倒くさそう。

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停留場に行くと、3~5歳ぐらいの女の子とその父親が立っていて、やがて列車が近づくと、父親がカメラを携えて撮影の準備をし、その様子を娘がじーっと見ている。

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折り返し14時31分発の列車は、超低床車で通称「ほっトラム」。

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車内も行きの列車よりずっと開放的で明るい。

発車すると、スピードこそゆっくりだけど、ヒュイーーンと静かな音を立てながら進むさまは、まさに次世代路面電車にふさわしい。

豊橋公園前で次々と人が乗り、少し遅れて14時56分に駅前停留場に到着。

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豊橋駅から東海道本線15時4分発掛川行きの普通列車に乗り、次は天竜浜名湖鉄道線を目指す。(続く)