ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

天竜浜名湖鉄道

東海道本線豊橋駅から2つ目の新所原駅という所で降り、15時22分発の天竜浜名湖鉄道線(天浜線)に乗り換えました。

接続時間が8分と頗る良いです。

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天浜線は、新所原駅掛川駅を結ぶ全長67.7kmのローカル線で、国鉄二俣線を引き継ぎました。

この区間は、東海道本線浜名湖の南側を通るのに対し、天浜線は北側に迂回しています。

ホームには1両編成の気動車がちょこんと停まっており、乗車率は50%ほどでしたが、ボックスシート進行向き窓側の席はすべて埋まっており、私は後ろ向き窓側の席に座ることにしました。

対面には、長年使い込まれたと思われるあずき色のジャンパーを着た70~80代のおばあちゃんが座っていました。

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新所原駅を出発後、列車はすぐに左へカーブして東海道本線と別れ、しばらく丘陵地帯を走ります。

やがて、知波田駅で進行方向右手に浜名湖が見えてきたところで、私がカメラを構えると、それを見たおばあちゃんが気を利かして、「こちらの席へどうぞ」と声をかけてくれました。

遠慮はしたものの、「こちらの方が写真がよく撮れますよ、どうぞ。」と勧めてくれたので、お礼を述べてご好意に甘えることにしました。

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列車はのんびりとした速度で西気賀駅まで、浜名湖沿いを走っていきます。

途中、おばあちゃんが「ここの景色がいいよ」と撮影ポイントをアドバイスしてくださりました。



おばあちゃんは、天浜線沿線の方で何十年も利用してきたとのこと。

浜名湖にはシラサギが飛んでいて昔は餌をあげていたが、鳥インフルエンザの心配から餌付けが禁止されてしまったことや、とある駅前の食堂がつい最近閉店したこと、牡蠣や舞坂ノリの養殖がかつて盛んだったが最近は量が少なくなってきたこと、大河ドラマ『おんな城主 直虎』の影響で観光客が天浜線にどっと来て大混雑したことを、過去を懐かしむかのように話してくれました。

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浜名湖佐久米駅の湖岸にだけ、なぜかゆりかもめの大群が飛んでいました。

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ミカンがちょうどシーズンです。

さすが普通温州みかんの収穫量・出荷量が日本一ですね。




おばあちゃんとは途中の西鹿島駅で別れました。

どうやら17時代のバスに乗り継ぎ、1時間程かかった長野県境の所に住まいがあるそうで、家路までまだまだなのかと思ってしまいました。

どうかお気をつけて。

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二俣本町駅天竜二俣駅間の天竜川です。

天竜二俣駅からおよそ田畑の風景が続きます。

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山側は時折茶畑も見えます。

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陽が傾いてきました。

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珍妙な案山子が見えました。

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外はだいぶ気温が下がってきた様子です。

西掛川駅でたくさんの高校生が乗ってきました。

掛川市役所前駅を出て右から再び東海道本線と合流し、17時22分、終点の掛川駅に到着。

17時36分発の静岡行きに乗り、18時2分、泊まる宿がある藤枝駅に到着。

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愛らしいイルミネーションが出迎えてくれました。

1日目の旅程はこれで終わり、2日目(13日)は静岡鉄道、岳南電車御殿場線、相模線、八高線に乗る予定です。(続く)