天竜浜名湖鉄道
接続時間が8分と頗る良いです。
対面には、長年使い込まれたと思われるあずき色のジャンパーを着た70~80代のおばあちゃんが座っていました。
遠慮はしたものの、「こちらの方が写真がよく撮れますよ、どうぞ。」と勧めてくれたので、お礼を述べてご好意に甘えることにしました。
列車はのんびりとした速度で西気賀駅まで、浜名湖沿いを走っていきます。
途中、おばあちゃんが「ここの景色がいいよ」と撮影ポイントをアドバイスしてくださりました。
おばあちゃんは、天浜線沿線の方で何十年も利用してきたとのこと。
浜名湖にはシラサギが飛んでいて昔は餌をあげていたが、鳥インフルエンザの心配から餌付けが禁止されてしまったことや、とある駅前の食堂がつい最近閉店したこと、牡蠣や舞坂ノリの養殖がかつて盛んだったが最近は量が少なくなってきたこと、大河ドラマ『おんな城主 直虎』の影響で観光客が天浜線にどっと来て大混雑したことを、過去を懐かしむかのように話してくれました。
ミカンがちょうどシーズンです。
さすが普通温州みかんの収穫量・出荷量が日本一ですね。
おばあちゃんとは途中の西鹿島駅で別れました。
どうやら17時代のバスに乗り継ぎ、1時間程かかった長野県境の所に住まいがあるそうで、家路までまだまだなのかと思ってしまいました。
どうかお気をつけて。
天竜二俣駅からおよそ田畑の風景が続きます。
山側は時折茶畑も見えます。
陽が傾いてきました。
珍妙な案山子が見えました。
外はだいぶ気温が下がってきた様子です。
西掛川駅でたくさんの高校生が乗ってきました。
17時36分発の静岡行きに乗り、18時2分、泊まる宿がある藤枝駅に到着。
愛らしいイルミネーションが出迎えてくれました。