御殿場線
1889年(明治22年)に東京と大阪を結ぶ鉄道の一部として開業し、1909年(明治42年)に「東海道本線」と名付けられました。
したがって、現在の御殿場線は単線でありますが、随所に複線跡が見られます。
車内に乗客は数人しか乗っておらず、外からの乾いた風の音以外は静かでした。
御殿場駅までは進行方向左手に富士山を眺めながら進みます。
冬の太平洋側は乾燥した晴天日が多く、くっきりとした富士山を見るのに絶好な季節ですね。
11時23分、御殿場駅到着。
ここから静岡・神奈川県境区間は山岳地帯に入ります。
ここで駅弁タ~イム!
桃中軒の「奥駿河磯ちらし弁当」(800円)です。
特産の桜エビをはじめ、サーモン、タコ、蟹身など豊富な具材がたっぷり詰まった弁当。
手ごろな量だし、さっぱりしていて食べやすかったです。
列車は二級河川の酒匂川に沿って走ります。
ローカル線に駅弁という組み合わせは絶妙で、むしろ駅弁は車内でこそ美味しく感じられると思うのです。
一人で景色を見ながら駅弁を堪能するのも良し、グループで楽しく会話しながら食べるのもまた良し。
駅弁が鉄道旅の思い出の構成要素にもなります。
駿河小山駅を過ぎると、いよいよ神奈川県に入ります。
列車は何回か酒匂川を渡ります。
山北駅手前で菜の花が咲き始めていました。
4月に入れば、この辺りは桜のトンネルが見られます。
上大井駅周辺は梅が開花していて、散策している人もいました。
12時11分、終点の国府津駅に到着。
(続く)