北陸新幹線(高崎~黒部宇奈月温泉)
学校の遠足や宿泊学習なんかで、教師から「家に帰るまでが遠足(宿泊学習)です!」というのがあります。
世間的に見れば、「なんじゃそりゃ?」と不思議に思う発言内容ですが、まぁ要するに家に帰るまで安全に気を付けて帰りましょうという趣旨です。
さて、そんな話題を持ち出したのは、他でもない、この鉄道旅行で無事家に帰れるかどうかなのです。
何しろこの日は、私の住む北陸で大雪警報が発令されており、しかも数日前から天気予報でも言われていました。
いったいどうなるのでしょうか?
すると、当然と言いましょうか、20分遅れと案内されていました。
そこで、次の列車をスマホで検索すると、20時21分があり、1時間近く待たされることになりますが、それでも帰れないよりずっとマシでしょう。
指定席は満席で、自由席に至っては、デッキまで乗客が溢れていました。
私は自由席券しか持っていなかったため、仕方なくギチギチの車内に入ることにしました。
立っているのがやっとの状態で、移動とか無理でした。
私が立っている位置は進行方向右手のドア付近で、けしからぬことに途中の上田駅までドアが開くのは左側でしたので、別の車両へ移動することが叶いませんでした。
長野駅でやっと右側のドアが開き、私はより人が少ない指定席車のデッキに移りました。
自由席の時よりスペースに余裕があって、幾分落ち着きました。
17分遅れの19時30分、黒部宇奈月温泉駅に到着しました。
外の様子を見ると、
高崎駅までの穏やかな天気とは一変、暴風雪でした。
風雪があまりにも強くて、一部の出口が締め切られるほどでした。
待合室でしばし待つことに。
家族連れのグループで、赤ちゃんがひたすら泣いているのを、母親が一生懸命あやしていました。
やがて、そのグループは、父親と思われる男性に車で迎えに来てもらって、帰っていきました。
20時15分、そろそろ地鉄線へ乗り換えに行こう。
そう思って外に出ると、屋根が役に立たないくらい横殴りの雪が容赦なく吹きつけて、短い距離なのに難儀しました。
とにかく前が見えなくて、寒かったです。
遅れること10分。
こんな吹雪の中、よく電車が来たな~と逆に襟を正しくさせられる思いでした。
21時過ぎに無事自宅に戻ることができました。
暖房をつけると、暖かさでホッと一安心。
とはいえ、やはり大雪の日は外出を控えるべきですね。(終わり)