ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

名鉄築港線

中部国際空港駅から乗った私は、この日(3月3日)最後の目的路線である名鉄築港線に乗るべく、大江駅へと向かいました。

私の乗っている特急列車は大江駅に停まらないため、途中の太田川駅で15時40分発の名古屋方面、新鵜沼行きの急行列車に乗り換え、15時47分に着きました。

ホームに降りて階段を上り、早速、名鉄築港線のホームを見ようとしたら、出場用改札口が設置されおり、しかもロープが掛けられているのではありませんか。

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それもそのはずで、この築港線は土曜日だと、8時17分発の次は16時33分発まで8時間以上運行されないのですから、入場禁止はやむなしですね。

ちなみに平日でも8時27分発の後は、16時44分とやはり8時間以上運行されず、ちょうど会社の出勤・退勤時間と重なります。

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午前の部と午後の部しか営業しない、ある意味すっきりとした時刻表ですね。

つまり、この路線は今まで乗ってきた「生活路線」としての支線とは違い、通勤に特化した支線なのです。

次の列車まで40分程持て余した私は、せっかくなので、大江駅周辺を散策してみることにしました。

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駅舎自体はどこにでもありそうな一戸建てのような造りですが、もちろん有人駅です。

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駅前には国道247号線があり、車がバンバン走ります。

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マンションや一戸建て住宅がひしめき合っていて、特段おもしろい風景はありませんが、なぜか美容院・理容室が多かったのが印象的です。

ここは名古屋市南区であり、名古屋の中心部や名古屋港への通勤圏内といったところでしょう。

このまま歩いても何もなさそうな感じでしたので、駅前のファミリーマートで肉まんを買って食べ、再び駅に戻りました。

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いつの間にか出場用改札口が稼働していました。

ここで切符(またはICカード)を通すことで、運賃が差し引かれます。

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跨線橋から見た線路の様子。

真っ直ぐ延びているのは常滑線で、築港線は右へと分岐します。

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こちらが乗車する16時33分発の列車。

新しい車両(台車は古い)ながら、行先が「大江⇔東名古屋港」の札が掛けられているという、なんとも不憫な扱い。

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側面の行先表示も「普通」と種別が示されているだけで、やっぱり不憫。

車内のドア上のLED表示板も何も表示されず、う~ん・・・やっぱり(ry

乗客は、土曜日ということもあって、数人しかいませんでした。




列車は発車すると右へカーブし、ゆっくりとした速度で走ります。

沿線は東レなどの工場が目立ちます。

そして、この路線の特異な風景として、名古屋臨海鉄道東筑線(貨物線)との平面交差(ダイヤモンドクロッシング)が見られます。

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現存するものとして、直交するものは日本で3か所しかなく、全国的にも珍しいです。

これで貨物線が待機していたらもっと面白いのにな~と、鉄道ファンの私としてはふと思ってしまうのですが、まあ安全上危険極まりないのは言うまでも無し。

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16:36分、終点の東名古屋港駅に到着。

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先ほど出場改札を通したので、そのまま出られます。

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旅客営業はここまでです。

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が、線路はこの先も延びています。

大江ふ頭まで続いており、車両を海外に輸出するときや甲種輸送等に使われます。

その際、直交する環状線との踏切に遮断機がないため、作業員が付くのだそうです。





16時39分、急かされるような勢いで再び列車に乗り、再び大江駅へと戻りました。

全長1.5kmと短い路線でありながら、色々と特徴的な風景があって、個人的にはおもしろい路線でした。

もっとも、観光としては利用できないように思いますが。

それにしても、この路線がなぜ鉄道ファンの間で話題に上がらないのか、ちょっと不思議ですね。(終わり)