ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

福塩線

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3日目(4月8日)の朝食は、福山の郷土料理「うずみ」を食べました。

一見すると、普通のお茶漬けのようですが、ご飯の下にはエビなどの魚介類や野菜が埋まっています。

江戸時代の倹約政治によって贅沢が禁止されたことから、具材が見つからないようご飯の下に隠したことが始まりだそうです。

今ではお店によって具材が変わるので、何が出てくるかワクワクしますね。




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ホテルの外に出ると、久しぶりの青空が広がり、旅の気分を昂らせますね。

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福山駅8番のりばから、まず乗車するのは7時18分発、福塩線普通列車、府中行き。

国鉄型の車両ですが、車内はリニューアルされていて、まるで新車のようにきれいでした。

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福塩線は、福山駅塩町駅を結ぶ全長78.0kmのローカル線。

ただし、運行上は塩町駅より3つ先の三次駅まで直通します。

そのうち福山駅から府中駅までの23.6kmは電化されていて、本数も1時間に1~2本あります。

景色は備後本庄駅から横尾駅の一区間芦田川が見られますが、それ以外は住宅街を走る生活路線ですね。

この時間では、部活動に行くと思われる高校生たちがたくさん利用していました。

のんびりしたスピードに揺られること48分、8時6分に府中駅4番のりばに到着。

階段を上って2番のりばへと移動します。




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次に乗る8時11分発三次行きの列車は、先ほどと変わって、ディーゼル車1両です。

本数も1日6~7往復と一気に少なる閑散路線で、この列車の次が15時5分と7時間近く開きます。

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出発して芦田川を渡ると、山岳地帯へと入っていきます。

列車も制限速度25kmに落としてゆっくり走ります。

とはいえ、次の下川辺駅までは割と住宅が見られます。

福塩線の景色の見所はここからですね。

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列車は芦田川の渓谷に沿って慎重に進んでいく感じです。

残念ながら、私は進行方向左側の席に座ってしまったため、河佐峡が見られませんでした。

なお、列車はこの後、全長6123mの「八田原トンネル」に入りますが、かつてはこの芦田川にさらに沿って走っていたらしく、八田原駅(今は八田原ダムに沈んだ)があったそうです。




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八田原トンネルを抜けると、なんと天気が一変!

まさかの雪が降っていました。

この日、上空に寒気が入って、日本海側では雪が降ると聞いてましたが、ここでも天気が急変するとは思いませんでしたね。

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備後矢野駅では、ホームにお地蔵さんが鎮座し、その上には鯉のぼりと幸福の象徴である黄色いハンカチが風に揺られてひらひらと掛かっていました。

駅舎にはうどん・そば屋があって、おそらく地元の人が昼食とかに利用するのでしょう。

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福塩線で最も標高が高い上下駅を過ぎ、少しずつ下っていきます。

列車は相変わらずマイペースでのんびりとした速度で進んでいきます。

沿線は駅周辺に住宅がある程度で、あとは山と所々点在する民家ぐらいです。

芸備線との乗換駅である塩町駅を過ぎ、八次駅に入ると、周辺は市街地に来たなという印象です。

9時58分、三次駅2番のりばに到着。

ホームに降り立つと、先ほどまで晴れていたのが嘘のように、雨がしとしとと降っていました。

そして三次駅と言えば、つい10日ほど前まで走っていた三江線ですが、案内表示はすっかりなくなっていて、改札口上の行先電光掲示板には、黒いカバーで覆われていました。