ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

尾関山公園

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10時に三次駅の改札口を出た私は、次の芸備線の備後落合行き13時1分まで3時間持て余し、空いた時間で桜の名所「尾関山公園」へ行くことにしました。

駅に備えられているパンフレットを見ると、この日はちょうど「第33回三次さくら祭」が開催されていて、まさにピッタリなわけです。

それで、スマホのインターネットで調べてみると、駅から尾関山公園までは徒歩30分とのこと。

往復1時間として、公園で桜まつりの観光に1時間弱、さらに廃駅となった三江線尾関山駅を見る時間を30分取ると、計2時間半で戻ってこれるということになり、次の列車まで十分間に合う計算になります。

3月31日(土)まで三江線10時2分発の列車があって、それに乗れば1つ目の尾関山駅で楽に行けたのですが、今となっては仕方ないですね。




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駅から歩いて15分の所に架かる巴橋から見た川です。

左側が庄原市方面から来る「西城川」で、右側が先ほどの福塩線に沿って流れていた「馬洗川」(ばせんがわ)。

ここで合流し、さらに少し先の所で可愛川(えのがわ)と合流して、中国地方随一の一級河川江の川」となって島根県江津市へと注ぎます。

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巴橋から見える鉄橋は、三江線です。

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三江線と県道112号線が立体交差する高架橋です。

廃線するには惜しいぐらいの立派な橋梁ですね。

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さらにその先へ行き、堤を上ると、江の川です。

堤防上の道を真っ直ぐ進むと、尾関山公園です。

お祭りとあってか、警備員や駐車誘導係りの人がたくさんいました。

まあ、近所でもない限り、普通は車で来ますよね。。。

堤防上の道が公園の丘で突き当たり、上へと続く階段を上ると、観光客や出店の賑やかな声が聞こえてきました。

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私が到着した11時20分頃には、ステージで民謡が行われていました。

琴の音色と歌声にうっとりですね。

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ここで昼食をとることにしました。

少し肌寒い風が吹く曇り空でしたので、温かいラーメンが身体に染みわたりますね。

日本酒は三次市作木地方のにごり酒「わかたの酒」です。

すっきりとした辛口で美味いです!

肝心の桜の方はすっかり「葉桜」となってしまいましたが、「花より団子」で地元住民はもちろん、外国人もたくさんいて、それぞれステージ上の出し物を観たり出店の食べ物を食べたりして賑わっていました。

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展望台へと上がると、三次市街地を一望できます。

中央に延びている線路は三江線で、まだ尾関山駅のホームは残っていますが、すぐ近くにショベルカー等の重機が待機していて、すぐにでも取り壊せそうな様子です。




さて、正午に尾関山公園を下りた私は、その三江線尾関山駅を見ることにしました。

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外観がすっかり古めいた駅舎は、まだ中に入ることができました。

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駅舎の反対側には、セロハンテープで貼り付けただけの、三江線への言葉が書かれた用紙が、風にあおられて今にもどこかへ飛んでいきそうでした。

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線路はまだ健在ですが、ホームにはすでに「立入禁止」の札が掛かっていました。
(立入禁止区域に絶対入ってはいけません。)

脳内で三江線ディーゼル車がまだ走る姿が甦りそうです。。。


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尾関山駅から延びる駅前通り。

もう二度と送り迎えの姿は無いんですね。




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雲の切れ目から日が差し込み、12時30分に三次駅に戻った私は、3番のりばにて13時1分発の芸備線へと乗りました。