ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

芸備線(三次~備中神代)

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三次駅13時1分発の芸備線普通列車、備後落合行きは、発車5分前になって、広島方面から来た列車の乗り換え客でたちまち満席となりました。

駅を出発し、先ほど通った塩町駅福塩線と分かれると、田畑、そしてやや遠くに山を望むのどかな所を走ります。

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備後庄原駅を過ぎると、列車は西城川に沿って進みます。

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驚いたのは、平子駅を過ぎてから西城川と遊歩道沿いに桜が続いていたことですね。

ちょうどピークを迎えた頃のようで、次の備後西城駅までほぼ目にすることができました。

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比婆山駅の使われなくなったホームには菜の花がズラーっと咲いていました。

無機質な地に彩が添えられて、春らしくなってきましたね。

列車は次の備後落合駅までの5.6kmの区間、15kmの制限速度がかかって、そろそろと進んでいきます。

やがて、北から木次線の線路が見え、14時21分、備後落合駅に到着。

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駅周辺は僅かな民家(空き家?)があるぐらいで、見渡す限り山ばかりの何もない所ですが、日曜日とあってか、乗り換え客は多かったです。

今では信じられないのですが、かつては準急列車や夜行列車が通っていて、機関車付け替え等のために、多くの職員が配置された運行上の拠点駅だったそうです。

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木次線からの乗り換え客も加わって、私が乗る14時37分発の芸備線、新見行き普通列車の車内は、満員電車と見紛うごときの混雑ぶりでした。

もっとも、三次方面、木次方面それぞれから新見行きの列車に乗るには、この時間しかないわけで(そもそも1日3往復しかない超過疎路線!)、そりゃこの1本に集中してしまうのも、むべなるかなと思います。

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さて、満員状態の新見行きの列車は、14時37分ちょい過ぎに発車。

列車は小鳥原川(ひととばらかわ)に沿いつつも、山林の中をえっちらおっちらと進んでいきます。

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本当によくこんな山深い所に鉄道を通したなと思います。

向かい側の席に座っているグループがスマホを見て、「おい、電波がつながらねーよ」「まだつながらんよ」と少し戸惑っている様子でした。

東城駅を出ると、少し開けた所を走るようになり、先ほどのグループも「やっと電波つながった!」と一安心してスマホをいじるのでした。

しばらく中国自動車道と並走するかたちでトコトコ走り、15時51分、伯備線との乗り換え駅である備中神代駅に到着。

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駅舎は屋根と待合室がポンとあるだけの、非常に簡素なつくりとなっています。

次の伯備線米子方面の列車は、16時37分発で40分以上の待ち時間があるため、またまた駅周辺を散策。

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駅を出て左へ真っ直ぐ進むと、すぐに高梁川を渡ります。

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これといった観光地はなく、住宅以外に郵便局、認定こども園新見市神郷支局があるぐらいです。

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ちょうど米子方面へ行く特急やくも号を見かけました。

こうして遠くから駅や列車を眺めていると、備中神代駅は山里の中にポツンとあるような気がしてきます。

次に芸備線の上り列車、つまりこの日と同じ列車に乗った場合、1つ先の布原駅へ訪れてみたいですね。

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16時37分発の伯備線普通列車、西出雲行きが2番のりばに来ました。

これで伯耆大山駅へ向かいます。