芸備線(三次~備中神代)
ちょうどピークを迎えた頃のようで、次の備後西城駅までほぼ目にすることができました。
比婆山駅の使われなくなったホームには菜の花がズラーっと咲いていました。
無機質な地に彩が添えられて、春らしくなってきましたね。
駅周辺は僅かな民家(空き家?)があるぐらいで、見渡す限り山ばかりの何もない所ですが、日曜日とあってか、乗り換え客は多かったです。
今では信じられないのですが、かつては準急列車や夜行列車が通っていて、機関車付け替え等のために、多くの職員が配置された運行上の拠点駅だったそうです。
もっとも、三次方面、木次方面それぞれから新見行きの列車に乗るには、この時間しかないわけで(そもそも1日3往復しかない超過疎路線!)、そりゃこの1本に集中してしまうのも、むべなるかなと思います。
さて、満員状態の新見行きの列車は、14時37分ちょい過ぎに発車。
列車は小鳥原川(ひととばらかわ)に沿いつつも、山林の中をえっちらおっちらと進んでいきます。
本当によくこんな山深い所に鉄道を通したなと思います。
向かい側の席に座っているグループがスマホを見て、「おい、電波がつながらねーよ」「まだつながらんよ」と少し戸惑っている様子でした。
駅舎は屋根と待合室がポンとあるだけの、非常に簡素なつくりとなっています。
次の伯備線米子方面の列車は、16時37分発で40分以上の待ち時間があるため、またまた駅周辺を散策。
駅を出て左へ真っ直ぐ進むと、すぐに高梁川を渡ります。
ちょうど米子方面へ行く特急やくも号を見かけました。
こうして遠くから駅や列車を眺めていると、備中神代駅は山里の中にポツンとあるような気がしてきます。
これで伯耆大山駅へ向かいます。