ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

因美線(那岐~郡家)、若狭鉄道

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15時に「タルマーリー」をあとにした私は、徒歩10分の所にある因美線那岐駅に行きました。

ここから智頭駅へ向かい、そこで乗り換えて郡家駅まで戻り、初乗車となる若桜鉄道に乗ります。

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階段を上った所に津山方面の上りホームがあり、智頭方面の下りホームはさらに構内踏切を渡った向こう側にあります。

階段入り口の左側には診療所が併設され、おおよそ週に2回(たしか火、木)、病院からお医者さんが来るそうです。

しかし、この日も開いていて、なんでだろうと思っていたら、地元のボランティアの方がお年寄りの入浴のお世話などをしていると話してくれました。

最近の駅は、ただ列車の乗り降りをするだけじゃなく、特にローカル線の駅は、交流施設や特産品売り場、観光案内所など、主に人と人をつなげる施設が増えてきたように思います。

なお、駅備え付けの旅ノートを開くと、書いた人の大半はやはり「タルマーリー」を訪れていました。




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15時36分発、智頭行きの列車に乗車。

実は因美線では、この那岐駅から智頭駅までの6.6kmの区間だけ未乗で、昨年の10月にどうしても「タルマーリー」に寄りたくて、この区間だけ諦めたという経緯があります。

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列車は土師川に沿ったやや狭い谷合をゆっくり進み、土師駅から開けた所を通る感じです。

川の反対側は国道53号が通っていて、昨年、25℃近くの快晴の下、1時間以上かけて汗をぬぐいながら歩き、石材店でなぜか「志村けんのバカ殿様」の石像が置いてあった記憶がよみがえります。

それが列車では7分足らずで行き、15時54分、智頭駅に到着。

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15時54分と因美線にしては珍しく接続のよい列車に乗り継ぎ、16時24分、郡家駅に到着。

若狭鉄道の窓口はないので、駅舎内の観光案内所で、(往復するだけですが)760円の1日フリー乗車券を購入しました。

ちなみに5種類の絵柄から好きなものを選べます。




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こちらが16時50分発の若桜鉄道若桜行きの普通列車です。

2両編成で、後ろよりは朝に乗った「宝くじ号」ですが、前は今年3月にデビューしたばかりの「昭和号」でした。

観光列車だけでなく、普段の運用にも就いていたんですね。

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工業デザイナーの水戸岡鋭治氏による、木を使った柔らかみのある落ち着いたデザインで、4人ボックスシートの中央にはテーブルが付いています。

高校生がテーブルの上に参考書を広げて勉強していました。

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八東川に沿いながら進みますが、基本的には何もありません。

ですが、実は若桜鉄道線には登録有形文化財に指定されている施設が23もあり、開業が昭和5年ですから、まさに昭和の時代が残る鉄道なのです。

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17時20分、若桜駅に到着。

昭和5年に開業した駅舎は登録有形文化財に指定されていて、平成7年に改修されましたが、外観は大きく変わっていないようです。

木造に赤い屋根、中央に時計、さらに終点駅というところが昭和っぽいですね。

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こちらが「昭和」号の外観で、あれれ?切り離し作業が行われています。

帰りの列車は1両と短くなります。

滞在時間が9分しかなくて惜しいのですが、17時29分発の折り返し鳥取行きに乗り、18時25分、鳥取駅に到着して、4日目の行程を終えました。