日帰り立山黒部アルペンルート2
扇沢駅から先は立山黒部アルペンルートではないのですが、ただ往復するのもおもしろくないので、私は路線バスでそのまま信濃大町駅まで行き、そこから大糸線で糸魚川駅、えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン、あいの風とやま鉄道線で帰ろうと思います。
扇沢駅の窓口で買ったきっぷを手に持ち、14時出発!
暖かな陽気と適度な揺れによって、すっかり眠りへと落ちました。
駅に隣接するお土産屋さんで、破砕帯の水を使ったサイダー、その名も「ハサイダー」を買いました。
さて、JRの路線が糸魚川駅までですので、ひとまず自動券売機でそこまでの切符を買い、改札口を通りぬけます。
ほとんどの観光客は松本・新宿と反対方面の列車を利用するので、こちらの車内はガラガラでした。
青木湖の遠く先には、雪をかぶった北アルプスが見えます。
青木湖を過ぎると、佐野坂峠を下っていき、進行方向右手に白馬盆地を見下ろします。
信濃森上駅で姫川を渡ると、その先から川に沿ってゆっくりと進みます。
16時7分、南小谷駅に到着。
ここまでがJR東日本の管内です。
線形が非常に悪く、列車の速度は25km制限区間が多いです。
眼下を流れる姫川は名前のイメージに反して、これまで何度もこの大糸線を運休・不通に追い込んだ暴れ川で、この日も雪解けが進んだせいか、暴れっぷりに拍車がかかっていました。
襟を正させる趣ですね。
頸城大野駅まで来ると、谷が開けてのんびりとした景色が広がり、それまでの緊張感がほどけていきます。
17時20分、終点糸魚川駅に到着。
次の日本海ひすいライン、泊行きが18時15分と55分の時間があるので、駅前をぶらついてみました。
1年半前に起きた大火の再建が、少しずつですが、進んでいます。
単なる再建ではなく、たくさんの人がまちなかを歩き、人と人との「つながり」(コミュニティ)が生まれてほしいですね。
南風が吹き、空にはすじ雲が広がり、陽が海面にきらびやかに照らし出す様は、もう気持ち良いですね。
18時48分、泊駅2番のりばに着き、そのまままっすぐ歩いた先に、縦列駐車のようなかたちで、18時50分発のあいの風とやま鉄道線、快速「あいの風ライナー4号」に乗車します。
着席整理券300円が必要ですが、駅の窓口で買う時間はないため、車内で乗務員から買いました。
ちなみに、この車両は今年3月にデビューしたばかりの新型で、車内は全体的に白くて明るい雰囲気となっています。
19時過ぎても、西の方ではわずかな明るさが残り、季節はいよいよ春から夏へと移る予感がしました。