ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

富士急行線

5月12日(土)から13日(日)まで、首都圏の未乗線、未乗区間に乗りに行きました。






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出発地はJR埼京線の大宮駅、地下ホーム20番線から。

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なお、1日目は「休日おでかけパス」を使います。

これを使えば、首都圏のJR路線の大半は乗り降り自由で、いちいち券売機できっぷを買ったり、ICカードにチャージしたりせずに済みます。

大宮駅では、指定席券売機でゲットできるので、みどりの窓口でわざわざ並ぶ必要はありません。




9時15分発の埼京線、快速新木場行きに乗車し、武蔵浦和駅へ。

9時22分に到着したホームから、階段を下りて、武蔵野線2番線のホームまで歩き、9時31分発、府中本町行きの列車に乗り換え。

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西国分寺駅9時57分着で、人混みの中をエスカレーターで降り、10時ちょうど発、高尾行きに乗って、終点の高尾へ。

10時24分に高尾駅に到着し、引き続き10時31分発、小淵沢行きの普通列車に乗車します。




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この211系という車両は、2014年に中央線に導入されたそうですが、車内が横向きベンチシート(ロングシート)という、旅行には残念な座席。

せめて以前の車両みたいに、4人掛けボックスシートに改造してほしかったなぁ。。。




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高尾駅を出発すると、それまで住宅街だったのが一変し、深い山の中へと入っていきます。

入っていくというより、登っていくという方が正しいですね。

鳥沢駅から少し先の、桂川を渡る橋からの眺めは、まるで展望台に立った気持ちになれます。

11時18分、大月駅に到着。

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いったんJRの改札口を出て、富士急行線の窓口へと向かいます。

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次に乗る列車は、11時26分発の臨時快速「富士登山電車」1号、河口湖行きです。

この快速列車は着席券が必要で、私はあらかじめ富士急行のホームページから予約を取りました。

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左のきっぷが「富士登山電車」の着席券。

右のきっぷは「富士急特急フリーきっぷ」で、富士急行線の乗車券と特急列車の自由席がセットになっていて、2日間で何回も利用できます。

もっとも、私は次の未乗線がひかえているため、河口湖駅ですぐに折り返してしまいますが。。。



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1番線のホームに停まっているあずき色の列車が、くだんの快速列車です。

ちなみに左側に留置されているのは、普通列車です。

さっき、どこかで見たことがあるような顔・・・




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車内に入ると、木材をふんだんに使用したレトロ調でおしゃれなデザインが目を引きます。

座席も4人用ボックス席、横向きベンチ型席、窓向き席、ソファなどさまざまで、目的に応じて選ぶことができます。

私は、富士山がよく見えるという窓向きの席を利用しました。

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客室乗務員から、「富士登山電車」オリジナルの飴ちゃんをもらいました。




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大月駅を出発した列車は大きく左へカーブして中央線と分かれ、トンネルを抜けた後、桂川に沿ってゆっくり進みます。

富士急行線は全長26.6kmで、起点の大月駅から終点の河口湖駅までの標高差が500mあります。

この列車は、快速とはいえ、終点の河口湖駅12時22分着と56分もかけるわけですから、表定速度(路線長を、駅の停車時間も含めた時間で割った速さ)は、およそ時速27km、分速475mと、いかにゆっくりとした速度で走るかが分かります。

観光列車ですから、ゆっくり景色を楽しみたい人向けですね。



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リニア実験線の建造物が見えます。

シェルターにおおわれているため、富士急行線から新幹線の姿を見ることはできません。

もっとも、見ることができたとしても、時速500kmですから、ほんの一瞬しか見れませんが。。。

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蒼竜峡(そうりゅうきょう)という渓谷がチラッとだけ見えます。

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だんだんと富士山の姿が近づいてきました。

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写真ではぼんやりしていますが、雲が取れて晴れ間が広がってきたため、車内からくっきりとした富士山を見ることができました。

その残雪の中には、鳥の形をした「農鳥」も見え、この地方では田植えの開始時期とされているそうです。

こうして見ていると、改めて富士山の裾野の広さに驚かされます。

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途中駅で反対列車との待ち合わせの時間に、写真撮影をすることができます。

観光客ばかりですから、車両が雑誌モデルのように、ばんばん写真に撮られます。

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富士山駅で列車は進行方向とは逆向きの「スイッチバック」をします。

さらに登っていくと、進行方向左手に「富士急ハイランド」のジェットコースターの施設が見えてきました。

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富士急ハイランド駅からいよいよ未乗区間

といっても、次が終点の河口湖駅で、しかもその距離はわずか1.6km。

たった一区間のためだけに乗りに来たというのも、ばかばかしい話ですが、しかしそのおかげで、富士山の雄大な姿を見ることができ、観光列車に乗ることができたのですから、来て損なことはありません。

更地を通って、わずか3分で終点、河口湖駅に到着。

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人気観光スポットというだけあって、特に外国人が多いですね。

そのため、駅員さんや観光案内所のスタッフ、お土産屋さんは、彼らに外国語(主に英語)で対応していました。

たとえ海外に行かなくても、日本も否応なく国際化が進んでいます。




さて、次の折り返しの列車が13時ちょうど発ですので、駅のとなりのレストランで昼食をとりました。

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富士吉田市の郷土料理「吉田のうどん」。

醤油と味噌ベースのあっさりとした出汁に極太面、その上にはキャベツ、にんじん、きんぴらごぼうとヘルシー。

けれど、その見た目に反して、なかなか食べごたえはあります。




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再び駅のホームに戻った私は、特急「富士山ビュー特急」(左の赤い車両)に乗ります。

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特急「成田エクスプレス」の車両も到着していました。

成田空港から海外客をそのまま河口湖駅まで直通する便利な列車ですね。

その右の黄色い列車は、おそらく臨時快速「富士山」号でしょう。

この列車は新宿駅まで1本で行くことができ(逆もまた然り)、かつ特急車両ながら快速の指定席券で乗れます。

富士急行線にはいろいろな列車がありますね。



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私が乗車した3号車自由席車内は、落ち着いたデザインとなっています。

もともとJR東海で特急「あさぎり」として活躍していましたが、2014年に引退し、2016年に富士急行線に移って再スタートを切ったということです。

この「富士山ビュー特急」は3両編成で、うち1号車が指定席で、オプションで「スイーツプラン」を楽しめます。

一方、私が乗車した3号車は、大月行きの場合、富士山駅スイッチバックするため、こちらが先頭となります。

つまり、側面だけでなく、前面からも眺望を楽しめるわけです。




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先ほど昼食で「吉田のうどん」を食べましたが、もうひとつ、河口湖駅のレストランで駅弁「豚味焼き弁当」を買いました。

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山梨のブランド豚「甲州富士桜ポーク」を使用し、さらに河口湖産の赤玉卵、鳴沢菜のなたわり漬けと、山梨の素材がたっぷり入った「地産地消」弁当。

くどくなくて、やさしい味です。(豚肉の食感は固め)



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特急といえど、やっぱり速度はあまり出さず、46分間ゆっくり車窓を楽しめます。

13時46分、大月駅に到着。

この後、中央線14時15分発の普通列車、高尾行きに乗り、14時51分着の高尾駅で対面の、14時53分発の快速東京行きに乗り継ぎ、15時ちょうどに八王子駅に着いた私は、横浜線15時10分発の快速桜木町行きで、横浜市営地下鉄グリーンラインの乗り換え駅である中山駅へと向かいました。