ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

都営地下鉄大江戸線

渋谷駅高架下のカレー屋で、昼食を済ませた私は、都営地下鉄大江戸線に乗るべく、まずJR渋谷駅から山手線で、新宿駅まで向かいます。

ここで、1つ便利なアイテムを入手します。

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この「東京フリーきっぷ」は、都区内のJR線、東京メトロ都営地下鉄、都電、日暮里舎人ライナー、都営バスが1日乗り放題で、特に何度も移動する際は、いちいちきっぷを買ったりチャージしたりせずに済みます。

私はJR渋谷駅の指定席券売機で購入しましたが、東京メトロ都営地下鉄、日暮里舎人ライナーの各駅でも買えるそうです。

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山手線は、最近、新型車両が走っているのを聞いて、乗れるかなと期待していましたが、やって来たのは、通常の車両でした。

もっとも、いずれは新型車に置き換えられると思いますが。

3つ先の新宿駅で下車し、都営大江戸線新宿西口駅へ乗り換え。

外には出ませんが、少し離れていて面倒くさい・・・



さて、これから乗る大江戸線は、これがまた、なかなかの苦行で、全長40.7kmの地下鉄線ですが、経路が少し変わっています。

都営大江戸線停車駅の図


上の路線図は大江戸線のみを示したものですが、見ての通り、都庁前駅を中心に6の字型を描いています。

運行形態は、まず都庁前駅を出発して新宿西口、東新宿と上のルートを通り、ぐるっとひと回りして代々木、新宿、再び都庁前へと戻ります。

しかし、それで終わりではなく、電車はさらに西新宿五丁目、中野坂上へと続き、終点の光が丘駅に到着するのです。

反対列車は、その逆で、光が丘駅を出発して、都庁前、新宿、代々木と続いて、最終的にまた都庁前駅に戻ってくるのです。

私は新宿西口駅からいったん都庁前駅に行き、再度乗り直して、新宿西口、東新宿へと回っていき、終点の光が丘駅を目指します。

すべて地下区間を走り、しかも快速列車が皆無なので、全線乗り通しは気が重くなります。




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大江戸線は2000年に全通した比較的新しい地下鉄線で、既存の地下鉄線に支障が出ないよう、基本的に地下深い所を走ります。

たとえば、乗り換え路線の多い飯田橋駅は、地下32m、ビル10階分は入りそうな深さ。

六本木駅に至っては、大門方面のホームが地下42.3mと日本一深い地下ホームとなっています。
※2層建てで、新宿方面はもう少し浅い。

しかも実は、駅間でもアップダウンが激しく、本郷三丁目駅から次の新御徒町駅へは45‰(パーミル)の下降、つまり1km進むのに45mという高さを下っていくぐらいの急こう配を進むのです。

詳しくは、今尾恵介『鉄道でゆく凸凹地形の旅』(朝日新書)を読んでほしいですが、そんな35‰や45‰の急坂が多いのは、なにより「東京」という地形が起伏に富んだことによるものでしょう。




・・・とはいえ、実際に乗ってみると、左右のカーブはなんとなく分かりますが、上下の動きは、言われてみないと気が付きません。

なにしろ見渡す限り闇の中ですから、外の景色を眺めたり、感覚を研ぎ澄ませたりしても、ちっともおもしろくなく、アップダウンが激しいのなら、いっそのこと、まわりの土をぜんぶ取り除いてほしいなと思うほどでした。

13時6分に都庁前駅を出発した電車は、およそ1時間ぐるっとひと回りして、14時7分に再び都庁前駅に着きました。

電車はそれからも続き、14時22分、練馬駅

大江戸線は、1991年にこの練馬駅から光が丘駅までが先行開業しています。

盲腸線だから乗客は少ないかなと思っていたら、意外にも多かったです。

そして、始発駅から乗ること1時間23分、終点の光が丘駅に到着。

ここは大江戸線の中で最も浅く、地下11.9mです。

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ずっと地下にいたので、シャバの空気を吸おうと、外に出てみました。

すっかりしとしと雨で、湿っぽい空気が身体を包みこみます。

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光が丘といえば、光が丘団地であり、もちろんその風景が広がっていますが、駅前には商業施設があり、さらに光が丘公園に続く道が整備されています。

人の往来が多く、中には自転車(雨なのに?)で通行している人もいて、魅力的なまちだなと思いました。




再び駅に戻った私は、大江戸線東中野駅まで行き、そこから中央線各駅停車に乗り換えて(ちょっとメンドイ)、東京メトロ丸の内線の乗り換え駅である荻窪駅まで行きます。(続く)

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