ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

近鉄鈴鹿線、山田線

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近鉄四日市駅から名古屋線伊勢若松駅まで行って、鈴鹿線を目指します。

これからほぼ近鉄に乗りっぱなしなので、前日も名古屋線湯の山線で使いましたが、この日も存分に活用するつもりです。

階段を上がった3階にホームがあり、2番線にて9時35分発の急行、松阪行きに乗り、9時45分、伊勢若松駅で下車。

跨線橋を渡って、4番線から9時50分発、鈴鹿線、平田町行きに乗り換えます。




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鈴鹿線は、伊勢若松駅と平田町駅を結ぶ全長8.2kmの支線で、鈴鹿市街地を通ります。

近鉄の中でも地味な路線で、本数も日中は1時間に2本しかないので、それほど混まないだろうと思っていたのですが、予想に反して、立ち客が出るほどの多さで、地元客に結構利用されているなと感じました。



列車は伊勢若松駅を出発すると、進行方向右へと大きく曲がり、田園地帯を走ります。

柳駅はそれほど乗降客はありませんでしたが、次の鈴鹿市駅から多かったです。

その鈴鹿市駅は、市街地のど真ん中に設置したような所で、ほとんど田園地帯の中にぽつんとある、伊勢鉄道鈴鹿駅とは違い、明るい雰囲気です。

その後も、住宅街を走り、10時1分、終点の平田町駅に到着。

たくさんの乗客がどどどーっと改札口へ向かって降りていきました。



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田町駅から鈴鹿サーキットへは、タクシーで約15分です。

近くに鈴鹿川が流れ、その対岸にJR関西本線の加佐登駅があり、ゆっくり町散策をしながら徒歩乗り継ぎをすることに興味を覚えますが、折り返しが10時5分とすぐの発車なので、早々に引き上げます。

車内にはこれまた乗客が多く、四日市や名古屋へ行くのかなと思われます。






10時15分に再び伊勢若松駅に着き、次は10時28分発の急行五十鈴川行きに乗り換えます。


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旅行者には嬉しい転換クロスシート席で、しかもふかふか!

トイレも付いていますから、長距離利用者には非常に良い車両です。



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少し離れた所に伊勢鉄道があり、伊勢鉄道は途中、丘陵地帯を抜けるなどローカルらしさが出ていますが、近鉄名古屋線は駅間に田畑地帯があるものの、基本的には住宅街を通ります。

津駅までは平坦な所を快走します。




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伊勢中川駅手前で、近鉄大阪線へと入っていく短絡線と分かれ、代わりに向こうから近鉄大阪線の線路が合流します。



近畿日本鉄道 伊勢中川駅 構内配線略図

※配線図は、Wikipedhiaの伊勢中川駅より引用    https://ja.wikipedia.org/wiki/伊勢中川駅#配線図

伊勢中川駅は、なかなか複雑な配線となっていて、実際通るとおもしろいものがあります。

今、私が乗っている列車が左上(名古屋方面)から来て駅に停車し、出発後は右の松阪・伊勢市方面へと進みます。

一方、帰りは京都駅へ行きますので、右の伊勢市方面から駅を通り、今度は左下の大阪(難波)・京都方面へと進みます。

なお、私は2度、左下(難波方面)から左上(名古屋方面)へと、特急アーバンライナーで短絡線を通ったことがあり、今回で3つのルートを完乗したことになります。

これら3つのルートそれぞれ列車が行き交うため、百花繚乱のような状態となり、鉄道好きとしてはなかなか興味深い駅ですが、一方で運行を各列車に指揮する指令や駅員など、構内に携わる方々には神経をすり減らすほど気を遣う駅なのかなと思います。

特にどこかで事故が発生した時は、列車同士の衝突を避けて線路のポイント切り替えを行い、1本1本確実に通さなければならないので、尚更です。




伊勢中川駅から路線名が山田線に変わり、ここから未乗区間に入ります。

列車はJR紀勢本線参宮線と少し離れながらも並行して南下し、やがて伊勢神宮(外宮)の最寄りである伊勢市駅に停車。

JR参宮線と共同の駅です。

名古屋駅から鉄道で伊勢神宮に行く場合、JRか近鉄でここまで来ることになります。

どちらがいいかは人それぞれですが、運賃、所要時間、本数それぞれを比べると、以下のようになります。(大ざっぱですが)


<JR> ※快速みえ号の場合
運賃:2000円   指定席の場合は、さらに520円追加
時間:約1時間20分~1時間40分
本数:1時間に1本


近鉄> ※急行の場合
運賃:1450円
時間:約1時間40分強
本数:1時間に1本  但し、急行松阪行き(2本)なら、終点松阪駅で後続の急行列車で行ける


近鉄> ※特急の場合
料金:1450円(運賃)+1320円(特急指定席料金)=2770円
時間:約1時間20分
本数:1時間に2本


もちろん、時間帯によって所要時間や本数が変わってきますし、時期によってJRの指定席料金も変わりますが、大まかな目安になると思います。




話をもとに戻し、伊勢市駅から高架へ上がって、参宮線を跨ぎ、わずか600mの所で、宇治山田駅に着き、下車。

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次の列車が、12時58分発ですので、ここで昼食をとります。

駅中に美味しそうなエビフライ定食があって、誘惑にかられましたが、いざ財布を見ると怯んでしまい、周辺を歩き回った末、高架下の「まんぷく食堂」という古いお店で、唐揚げ丼定食を食べました。

唐揚げにタレがかかってミツバとかを載せたものかと思いきや、カツ丼のような卵をとじてあるガッツリ系の丼物で、黒コショウが効いて、旨かったです。

ふと壁を見ると、どうやらテレビ番組でも紹介された名店らしく、芸能人一行(高田純次とか)の写真が飾られていました。

会計を済ませると、大柄の店主が私の所に来て、「兄ちゃん、今日はどちらから?」

「富山からです。」

「富山から!?なにしにここへ?」

「列車に乗りに・・・」

「ほほう。鉄道マニアか?じゃあ兄ちゃんとこうやって会話ができたのも何かの縁だ。これ、持っていってくれ。」

と言って、渡してくれたのは、円い形をした近鉄の観光列車「つどい」の記念乗車証でした。





お店を出ると、ちょうど正午を回り、強い日差しが街を照らしていました。

まだ時間に少し余裕があるので、伊勢神宮(外宮)の方へ足を延ばしてみました。