ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

四日市あすなろう鉄道

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3日目(5月27日)は、四日市あすなろう鉄道に乗り、その後、近鉄鈴鹿線、山田線、鳥羽線志摩線三重県内の近鉄尽くしをしていきます。

近鉄四日市駅から少し西に離れた1階に、あすなろう四日市駅があります。



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通常の乗車券でも良かったのですが、何回か乗り降りをするので、自動券売機にて、1dayフリーきっぷを購入しました。


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10番ホームに、8時3分発、西日野行きの列車が待っていました。

線路幅が三岐鉄道北勢線と同じナローゲージで、したがって、車幅もひと回り小さい「ミニ鉄道」といった様子です。


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車内はまるで新車のようなピッカピカにリノベーションされています。

座席上の掴むところは、ハート型というこだわりっぷり。。。





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路線図は、四日市あすなろう鉄道のホームページより引用    http://yar.co.jp/route/

四日市あすなろう鉄道は、八王子線(1.3km)と内部線(5.7km)の2つ路線をもつ第三セクター鉄道です。

元々は近鉄が受け持っていたのですが、赤字が続いて存廃の話が出てきたときに、住民や自治体との話し合いの末、線路を含む路盤を四日市市が、車両や運行などをあすなろう鉄道が、それぞれ担う「上下分離方式」を導入し、2015年4月に新たにスタートを切りました。

社名の「あすなろう」には、未来への希望「明日へむかって」という願いと、当鉄道ならではの「ナローゲージ」の意味が込められています。

私は、まず八王子線の西日野駅まで行き、そこから日永駅まで徒歩で戻って、新たに内部線で終点の内部駅まで往復するという行程を取ります。




あすなろう四日市駅を出発するやいなや、「ブーーーン」と、北勢線と同じ吊り掛け駆動式のモーター音がうなり、力強くゆっくり進んでいきます。

走行中は、これまたガタガタ揺れ、最新の車内設備と床より下の昭和っぽさが、時代のギャップを生み出します。

日永駅からいよいよ八王子線

といっても、次の西日野駅が終点で、天白川に沿って、住宅街を進む以外はなく、8時11分、あっけなく到着。



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実は、かつてこの先、伊勢八王子駅まで線路が続き、路線名もそこから取られたのですが、廃線になった今では、名は体を表していない状態になりました。

次の日永駅で、内部線、内部行きが8時41分。

スマホの地図を見ると、およそ2km弱ですから、30分もあれば十分間に合うでしょう。

天白川沿いを歩きます。



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左岸が主に自動車用道路、右岸が歩道と役割がきれいに分かれています。

強い日差しが照りつけ、木陰がほとんどないから、暑かったです。



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新しい住宅も建っていて、四日市市の郊外に来たと感じます。

しかし、こんなに新しい住宅を建て続けて、人口減少時代の現在、続々と入居者が入るのでしょうか。

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遠くには煙を吐いた煙突が見えます。

四日市市石油化学コンビナートの街として知られ、「四日市ぜんそく」のような公害都市というイメージが付きまといますが、現在では良好な環境に解消されており、むしろ逆手にとって、工業都市ならではの「四日市コンビナート夜景クルーズ」といったものもあります。





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ちょっとした公園を通り抜け、そのまま進むと、内部線の線路が見えてきます。



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こうして改めて線路幅を見ると、狭いな~と実感します。


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発車時刻より10分早い、8時30分に日永駅に着きました。

無人駅ですが、フリーきっぷを持っていますので、気兼ねなくそのままホームへと入ります。



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どうやら先ほど乗った列車が四日市駅へと折り返し、今度は内部線の運用に化けて、やってきました。

車内は郊外方面の路線らしく、ガラーンとしています。



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内部線も住宅街を走り、景色としては特に味わいのある路線ではありません。

8時53分、終点の内部駅に到着。


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内部駅周辺も住宅街です。




9時3分発の折り返し列車内では、駅に着くごとに乗客が増え、やはり典型的な郊外路線だと実感しました。

9時22分に再びあすなろう四日市駅に戻った私は、階段を上がって、近鉄四日市駅へ向かいます。(続く)