ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

中央本線(塩尻~辰野)

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8時44分に塩尻駅に降り立った私は、次の9時36分の電車までの間、線路を眺めたり付近を散策したり、駅弁を買ったりして過ごしました。

 

 

 

 

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塩尻駅には、路線名別に言えば、中央本線篠ノ井線の2つだけですが、中央本線が3方向に分かれているため、初めての人にとってはややこしいかもしれません。

 

そのため、当駅では甲府・新宿方面に向かう路線を「中央東線」(ブルー)と表示、

 

 

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木曽福島・名古屋方面に行く路線を「中央西線」(オレンジ)と表示し、誤乗を防ぐようになっています。

 

 

 

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もう1つ、私がこれから乗る辰野方面に行く路線もありますが、案内表示板には番線だけで路線名が書かれておらず、色分けもされていない冷遇っぷりです。

 

本数、乗客が少ないからなのでしょう。

 

なお、松本方面に向かう篠ノ井線は、2、3、4、6番線のうちのどれかから発車するため、いちいち電光掲示板を見て確認する必要があります。

 

 

 

 

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駅の南側には線路が綺麗に分岐しており、左へ延びているのが中央東線(辰野方面も含む)、

 

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一方、右に延びているのは「中央西線」です。

 

塩尻駅はまさに「鉄道の要衝」と言ってもいいぐらい規模が大きい駅です。

 

なお、かつてのホームは中央東線の方にあって、中央東線中央西線が直通でき、篠ノ井線中央東線から分岐するという形をとっていました。

 

すると、中央西線から篠ノ井線へは塩尻駅でいったんスイッチバックする必要があり、発車に時間がかかっていました。

 

1982年(昭和57年)に現在の位置へ移転したことで、その問題は解消されました。

 

中央東線中央西線をまたぐ線路(連絡線)は現在でも残っていますが、定期営業列車が通ることはありません。

 

 

 

 

 

さて、塩尻駅前を少し散策してみます。

 

駅の規模の割に駅前は閑散としていて、歩いている人はほとんどいません。

 

平日(金曜日)ですから、仕方ないかもしれませんが。

 

住宅街を中心に、ホテルがポツポツある程度。

 

こういう「鉄道の要衝」と言われる所では、意外と駅前が閑散としていることが多く、山形県新庄駅とか、新潟県の新津駅、同県の直江津駅三重県亀山駅滋賀県米原駅岡山県津山駅とかがこんな感じです。

 

ちなみに、塩尻駅前にはなぜか喫茶店とラーメン店が多いような気がしました。

 

 

 

 

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駅からおよそ500mの所に市街地らしき雰囲気が出ています。

 

この辺りが塩尻の中心街なのでしょう。

 

平日のまだ9時過ぎですから、やはり歩いている人はほとんど見かけません。

 

代わりに自動車の往来は盛んで、まあ地方の町ではよくある光景ですね。

 

それにしても、身体にこたえる寒さで、吐く息が白かった。。。

 

 

 

 

 

 

駅に戻ると、喫茶店が開店し、ちょっとコーヒーでも飲みたい気持ちに駆られましたが、これから乗る電車で席を取られたら嫌なので、ぐっと気持ちを抑えます。

 

売店で昼食用の駅弁を買いました。

 

この駅弁については、次回の飯田線で触れたいと思います。

 

 

 

 

 

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3番線のホームに下ります。

 

駅名標示板には左側が2方向に分かれていますが、「小野」方面に向かいます。

 

 

 

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中央本線、辰野行きの電車です。

 

2両編成のワンマン電車。

 

車内の座席は進行方向右側が4人がけボックス席、左側がロングシートという配置です。

 

私が乗車した先頭車には、私を含め4人しか乗っていませんでした。(それも全員男性)

 

 

 

 

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9時36分定刻にゆっくり走り出し、右へ曲がる中央西線と別れ、とりあえず中央東線の線路を左へと急カーブします。

 

 

 

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続いて右へと転線し、辰野方面に向かう線路に入ります。

 

左側の複線はみどり湖を経由して岡谷方面へと向かう新線で、甲府方面の普通列車や特急列車はすべてそちらを通ります。

 

一方、こちらは単線です。

 

 

 

 

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今、私が乗っているのは辰野を経由して岡谷へ向かう路線で、正式名称は新線と同じ「中央本線」ですが、通称「辰野支線」と呼ばれています。

 

実はこの「辰野支線」は、かつての中央本線の旧線として、往時は特急や急行、貨物列車が行き来するほど歴史ある路線です。

 

1983年に全長5994mの塩嶺トンネルを含めた新線が開通すると、特急列車等はごっそりそちらへ行き、旧線は純粋な生活路線に成り下がりました。

 

 

 

 

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トンネルもレンガ造りで、やはり歴史を感じさせます。

 

善知鳥(うとう)トンネルを境に、地形的に日本海側と太平洋側へと分かれます。

 

 

 

 

 

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小野駅には駅舎が建ち、ホームの柱に「東京・名古屋・松本・長野方面」と書かれた案内板があります。

 

2面3線の構造で、かつて鉄道駅としてはなかなか大きかったことが偲ばれます。

 

 

 

 

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次の信濃川島駅は、1本のホームに待合室しかない簡素な造りです。

 

駅前に民家はほとんど見当たりません。

 

 

 

 

 

 

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ロードサイド店が姿を現すと、辰野市街地に入った模様。

 

左へ急カーブし、飯田線と合流して9時56分、辰野駅3番線に到着です。

 

なお、旧線はこの先、川岸、岡谷へと続きますが、ダイヤ上は辰野駅でほぼ分断されている状態です。

 

このため、これらの駅に行くには乗り換えを強いられます。

 

 

 

 

 

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向かい側2番線に、これから乗る豊橋行きの飯田線が停車中です。

 

次は飯田線で、豊橋に向かいます。(続く)