阿武隈急行、福島交通飯坂線
乗客は2両編成のうち、後寄りの車両に集中していて、前寄りが乗車率50%ぐらいでした。
にしても、スピードが意外に早く、揺れが激しかった。。。
16時18分、福島駅着。
福島交通飯坂線と共同ホームで、対面で乗り換えることができます。
飯坂線の列車が阿武隈急行線に少し遅れて入線してきました。
「週末パス」を持っていれば、改札を出ずにそのまま乗れるのだが、その前提が崩れた今、いったん改札を出て飯坂線のきっぷを買う必要があります。
飯坂線の自動券売機に向かおうとすると、「飯坂線、発車しまーす!」という声が!
飯坂線は今着いたばかりなのに、もう発車するとはなんと忙しないと思いつつ、きっぷの購入にもたついてしまう。
そんな私を見かねた駅員さんが、「車内でもきっぷ買えますので」と親切に声をかけてくれ、きっぷを買わないまま車内へ飛び込みました。
温泉に入れたらどんなにいいだろうと脳裏をかすめましたが、すぐに「次の列車」という現実を思い起こし、片道分のみを購入しました。
利用者はかなり多く、飯坂温泉への観光客のみならず、地元客にも重宝されているようです。
住宅街を通りますが、果樹園(桃?)も見ることができます。
福島は桃のほか、さくらんぼ、梨、ぶどう、りんごなどがあり、「くだもの王国」とまで呼ばれています。
「フルーツライン」という名前の道路が飯坂線沿線にあり、道路沿いに果物狩りができるそうで、時間があれば一度味わってみたいものです。
23分の乗車で、16時43分、終点の飯坂温泉駅に到着。
駅が温泉街にあるんですね。
折り返しが17時10分と30分弱の時間がありますので、摺上川(すりかみがわ)沿いの足湯に入りました。
駅から徒歩5分ぐらいの所の足湯です。
利用者があまりいなかったので、じっくり入ろうと思い、どれどれと湯に浸かると、あまりの熱さに長く入ってられませんでした。
30秒もすると、足がピリピリし出し、1分ぐらいには汗が出始めてきた。
結局、5分も浸かることができず、あとは足を空気にさらして冷やし、それで引き上げてしまいました。
駅に戻ったのが17時で、これで帰っても良かったのですが、せっかく来た温泉街をこのままトンボ返りするのももったいないと感じ、滞在時間を延長して、17時35分発で帰ることにしました。
駅前の案内マップを見ると、ちょっと歩けば「旧堀切邸」という、おもしろそうな所があるではありませんか。
しかもまた足湯のマークがあり、これは時間が足りなくても一瞥(いちべつ)しておこうと思い、やや急ぎ足で行きました。
10分弱歩き、旧堀切邸に到着。
まずはやっぱり足湯を堪能します。
今度はどうだと思い、勇ましく浸かってみましたが、ここも熱くて、それほど長くは入れませんでした。
飯坂温泉の泉温はどこもこんなに熱いのでしょうか。
私と入れ替わる形で、高校生のグループが入りに来ましたが、彼女らもやっぱり「あっつい!めっちゃ熱いんだけど」と叫び、どうも冬の方が、寒さと足元の熱さでちょうどいいのかもしれないと思いました。
旧堀切邸もほんの少しだけ見て回りました。(無料)
和室や木造の廊下など昔の雰囲気が出て、本来ならゆったりとした時間を過ごせるはずですが、帰りの電車に急かされた私には、それを味わう余裕もなく、機械的に見回ってわずか5分で後にしました。
今回はこのまちを物見遊山しただけですが、それでも魅力的な観光要素が詰まっていて、しかも駅からすぐというのは、非常に便利な所だなと思いました。
17時35分発で福島駅に戻ります。
車内放送で、「シャイーーーン」と言っていたのに内心驚き、いったい何の宣伝か気になりました。
17時58分、福島駅着。
改札口を通って、長い跨線橋を渡り、新幹線ホームへ。
奥羽本線(山形線)屈指の秘境区間かつ難所で、かつて蒸気機関車がスイッチバックに喘ぎながら越えていましたが、今や新幹線はそんな苦労も知らずにスイスイ通り抜け、1日6往復しかない普通列車でさえもスイッチバックせずにきびきびと運行すると思うと、時代は進んでますね。
これで2日目の旅程はすべて消化しました。
移動が目まぐるしく、まるで学校行事のプログラムが次々と降りかかってきては、中身をじっくり味わう暇もないといった感じで、子ども達はよくこんな忙しい時間割なんかに縛られているなと思ったりしました。
もっとも、学校の場合は遅れても教師から「遅い!早くする!」「ちゃんと時間を守る!」と言われて尻を叩かれる程度で済みますが、私の場合は、自分でスケジュールを立てたとはいえ、誰からも怒られない一方、遅れたらその後の旅程が狂って、最悪乗り残すという残酷な結果が待ち受けていますから、自らを律して臨まなければなりません。
風呂に入ってベッドに入ると、疲れが出たのか、たちまち夢の中へと落ちていきました。(続く)