ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

北海道・東北鉄道旅行(ルート編)

6月20日(水)から28日(木)まで、北海道と東北の鉄道に乗りに行きました。

本来であれば、すぐに具体的な乗車記録を載せるべきなのですが、なにしろ9日間にも及ぶ大旅行ということで、ルートの選定、乗る列車、きっぷ・宿の手配、持ち物などなど・・・、いろいろと準備をしなければなりません。

そこで、まずは未乗路線に入る前に、どのような準備をしたのかを記録しておきたいと思います。





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※路線図は「えきから時刻表」ホームページからの引用  http://ekikara.jp/newdata/state/linemap/01-1.htm

このうち、北海道の未乗線区間は、

函館本線砂原線(森~大沼で回り道をする区間)・・・35.3km
函館本線の藤城線(七飯~大沼で新函館北斗駅を経由しない区間)・・・独自のキロ数が設定されていないため、本線のキロ数で代用:9.1km
室蘭本線東室蘭~室蘭と、沼ノ端~岩見沢)・・・7.0kmと67.0kmで計74.0km
日高本線(苫小牧~様似)・・・146.5km
⑤石勝線の夕張線(新夕張~夕張)・・・16.1km
札沼線(札幌~新十津川)・・・78.1km
⑦宗谷本線(旭川稚内)・・・259.4km
富良野線旭川富良野)・・・54.8km
根室本線(滝川~新得と、釧路~根室)・・・136.3kmと135.4kmで計271.7km
函館市電本線(函館駅前~函館どつく前)と、宝来・谷地頭線(十文字~谷地頭)・・・2.9kmと1.4kmの計4.3km
札幌市営地下鉄南北線(麻生~真駒内)・・・14.3km
札幌市営地下鉄東西線(新さっぽろ~宮の沢)・・・20.1km
札幌市営地下鉄東豊線(栄町~福住)・・・13.6km
札幌市電全線・・・8.905km

で、総距離が1006.205kmです。


これらに加え、帰りに東北の残存路線である

弘南鉄道大鰐線・・・13.9km
津軽鉄道・・・20.7km
由利高原鉄道鳥海山ろく線・・・23.0km

にも寄りますので、北海道の総距離と合わせると、1063.805kmにも及びます。

しかもこれら未乗路線は概して末端区間が多くて往復しなければならず、さらにどこかで幹線(地図上の黒い線)を通らなければなりません。

また、北海道から本州へ抜けるには北海道新幹線(地図上の赤い線)しかありませんし、帰路の富山までも列車での移動ですから、実際は2倍ぐらいの距離(およそ2000km)を乗ることになるでしょう。

これは、例えば秋田駅から秋田新幹線で東京駅まで行き、東京駅から東海道・山陽・九州新幹線鹿児島中央駅まで行くのに匹敵する長さです。

後で詳しく述べますが、私は、JR北海道では7日間乗り放題の周遊券「北海道フリーパス」を使う予定ですので、実質7日間で14もの路線・区間を制覇しなければなりません。

したがって、どこを起点にするかで、かかる日程が変わってくるでしょう。






私は富山在住のため、以下の3つをスタート地点と考えました。


富山空港から飛行機で札幌(新千歳空港)から始める
富山空港から飛行機で札幌(新千歳空港)まで行き、さらに乗り継いで稚内空港まで飛んで、宗谷本線の稚内 駅から始める
北陸新幹線で大宮駅まで行き、東北・北海道新幹線に乗り換えて、新函館北斗駅から始める


それぞれ検討すると、①案は新千歳空港に到着後、千歳線ですぐに札幌市営地下鉄線群や市電に乗れ、次の日からフリーパスを使って回ることができる。

つまり、7日間のところが、1日延びて8日間北海道に滞在できるわけです。

ただし、宗谷本線の稚内駅、根室本線根室駅、日高本線様似駅など、長いどんづまり路線をそれぞれ往復しなければならない面倒くささがあります。

その点、②案は稚内駅からのスタートですから、少なくとも宗谷本線259.4kmは往復しなくてよさそうです。

その代わり、新千歳空港から稚内空港、及び稚内空港から稚内駅までの運賃は余計にかかりますし、札幌で途中、地下鉄と市電に乗るために、「フリーパス」を効果的に使えないおそれが出てきます。

③案はスタート地点到達まではおそらく一番費用がかからなそうです。

ただし、①案と同じくどんづまり路線の往復に加え、東北へ行くために函館に戻らなくてはなりません。




・・・結局、私は①案を採用することに決めました。

起点を決めたところで、次の問題は、どのように回るかです。

1日目は簡単で、新千歳空港から千歳線で、35.7km先の新さっぽろ駅まで行けば、地下鉄と市電に乗ることができます。

飛行機の新千歳空港着が13時5分で、快速エアポートが大体1時間に4本出ていますし、地下鉄・市電とも本数が多いから、少し夜までかかりそうですが、クリアはたやすいでしょう。




難しいのは次の2日目からで、JR北海道の鉄道に乗ったことがある方は分かると思いますが、基本的に赤字路線が多く、本数が少ないのが一般的です。

3時間、4時間も列車が来ないのはザラで、なかには、札沼線浦臼駅から新十津川駅までの1日1往復しかない、絶滅寸前の路線もあるわけで、これらを考慮しながら、旅程を組み上げなくてはなりません。

そこで、2日目の一番最初に札沼線をもってきます。

朝6時58分発、石狩当別行きの列車に照準を合わせ、石狩当別駅着が7時38分で、これが7時45分発、新十津川行きに乗車できます。

9時28分に新十津川駅に着きますが、この後、札幌駅まで引き返すかどうかが悩みどころです。

折り返しが10時ちょうどで、これに乗ると、北海道医療大学駅または石狩当別駅で乗り継ぎ、札幌駅が12時15分着で、すでに半日を費やすことになってしまいます。

これでは効率が悪いので、どうするかというと、新十津川駅からJR函館本線根室本線のある滝川駅までの距離が5kmほどしか離れていないため、そこまでバス・タクシー・徒歩の手段をとります。

手持ちの時刻表でバスの時間を調べると、悲しいかな、ピッタリ来るバスがまったくありませんでした。

しかたがないので、5kmぐらいは歩いて我慢しようと思いますが、さすがに本降りの雨の場合はタクシーを使わざるをえないでしょう。

これで滝川駅まで行ったとして、未乗路線である根室本線富良野駅まで行き、富良野駅富良野線に乗れれば最高だったのですが、残念ながら、15時28分までなく、そう簡単には通してくれません。

結局、旭川駅まで行き、先に宗谷本線から攻めることにしました。

終点の稚内駅で1泊するかどうか考えましたが、翌日以降のことを考えると、稚内より富良野線に近い旭川で泊まった方がよいことが分かり、正直イヤですが、宗谷本線259.4kmを往復することに決めました。
(往復518.8kmってどんな長さだ・・・)




この調子で、3日目、4日目、5日目・・・と、時刻表とにらめっこしながら、パズルのピースを埋めていくように乗り継げる列車を探し出し、「お、これいいじゃん!ラッキー!」とつないだり、「ダメポ・・・」と諦めたり、さらにまた探したりして・・・と試行錯誤をくり返し、なんとか7日間で北海道の鉄道が完乗できる見通しが立ちました。

これに東北地方の3つの残存路線と富山までの帰路を含めて、8泊9日にも及ぶ鉄道大旅行の計画ができあがりました。

ルートが決まったところで、次にすることは宿ときっぷの手配です。(続く)