ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

札幌市電

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地下鉄東西線の大通駅(おおどおりえき)にて、いったん改札を出た私は、地上へと上がり、札幌市電のある西4丁目停留場へ。

大通駅構内に市電への案内が示されているので、それほど迷うことはなかったです。



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出口の目の前に、真っ白い屋根がある停留場を見つけました。

ただ、私は外回りの電車に乗りたかったので、これが外回りのホームなのか判然とはしなかったです。

初めて利用する場合、停留場まで行って、行先を確認してみないと分からないですね。




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横断歩道を渡って、ホーム上にある行先を確認すると、外回りであることが分かりましたので、ここで待ちます。

やがて、15時16分発の路面電車がそろそろと入線してきました。

ステップのない低床型で「ポラリス」という愛称が付いています。

ポラリス」とは、北の空の中心で輝く北極星Polaris」という意味で、北国の中心都市、札幌とイメージが合うことから付けられたそうです。

前の扉が開いて、お客さんがどんどん降りていき、後ろの扉も開いて乗り込みました。

利用者は多いですね。



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車幅はやや狭いですが、4人がけボックスシート席が配置されており、ここから札幌市街地をじっくり眺めることができます。




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※路線図は、「札幌市交通局」ホームページからの引用

札幌市電は1周8.905kmの環状線で、2015年12月に、それまで終点であった西4丁目とすすきのとの間に線路をつなげ、環状線化を果たしました。

その際、新たに軌道を敷設した区間は、少し変わった所を通ります。


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※図は、同ホームページより引用

上の図のように、軌道は道路の中央分離帯ではなく、両端に敷かれています。

これにより、途中の狸小路(たぬきこうじ)停留場は、それぞれ歩道から、または歩道へ直接利用できる構造となっているのです。




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さて、電車は繁華街のすすきのを通って、中島公園通を過ぎると、それまで商業施設やオフィスビルが多かったのが、マンションなど住宅地が多くなります。

中島中学校を横にかすめますが、現在、札幌市は一極集中化が進み、札幌市に勤めるある教員によれば、児童・生徒数がどんどん増えて、てんてこまいになっているそうです。

学校の施設や職員数を急に増やすことができないので、一極集中化の負の側面が学校教育にも現れています。



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中央図書館前には、札幌市中央図書館と埋蔵文化財センターの建物があり、バックに山が見えます。

この辺りは市電の中でも最も南の方に位置し、利用者はだいぶ減ってきます。





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次の電車事業所前の手前で向きを北へと変え、同時に進行後方左手に札幌市電の車庫と分かれます。

車庫が山の麓(ふもと)にあるのが、路面電車としてはちょっと意外な光景だなと思いました。

その次のロープウェイ入口は、藻岩山(もいわやま)へ行くためのロープウェイの山麓駅が近くにあります。

この辺りから再び乗客が増えてくる感じです。




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1周1つ手前の西8丁目停留場で下車しました。

札幌市電はどの区間に乗車しても一律200円で、1周して下車しても構わないのですが、他の車両にもちょっと乗ってみたいなという気持ちが芽生えてきました。

私は下車する際、ICカードを使いました。

ICカードは、市電専用のSAPICAだけでなく、SuicaPASMO、ICOCAなども使えます。
※詳しくは、「札幌市電の乗り方・降り方」を参照 



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雨が降り、風も強くなってきました。

上屋は付いていますが、ホームの幅が狭いため、屋根もこの通り、幅がちょっとしかなく、しかも防風柵とかがありませんから、雨が風に乗ってどんどん入ってきて、雨よけの役割をほとんど果たしていません。

ま、路面電車は7分から8分間隔で来ますから、我慢できないことはないですが。



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今度来た電車は、見た目からして古そうな外観です。

車内には、たくさんの立ち客がいるほど盛況ぶりです。

電車は出発すると、ブウーーーンと昔ながらのモーター音をうならせながら、ガタンゴトンと揺れながら進みます。

16時15分前に、再び西4丁目停留場に到着し、たくさんの乗客とともに降りました。

途中下車した時間も含めて、1周およそ1時間ってとこですね。

これで札幌市電は完乗です。

次は地下鉄に戻り、東豊線、そして南北線に乗って、地下鉄完乗を目指します。(続く)

※次回は7月5日(木)にアップする予定です。