札幌市電
大通駅構内に市電への案内が示されているので、それほど迷うことはなかったです。
出口の目の前に、真っ白い屋根がある停留場を見つけました。
ただ、私は外回りの電車に乗りたかったので、これが外回りのホームなのか判然とはしなかったです。
初めて利用する場合、停留場まで行って、行先を確認してみないと分からないですね。
横断歩道を渡って、ホーム上にある行先を確認すると、外回りであることが分かりましたので、ここで待ちます。
やがて、15時16分発の路面電車がそろそろと入線してきました。
ステップのない低床型で「ポラリス」という愛称が付いています。
前の扉が開いて、お客さんがどんどん降りていき、後ろの扉も開いて乗り込みました。
利用者は多いですね。
車幅はやや狭いですが、4人がけボックスシート席が配置されており、ここから札幌市街地をじっくり眺めることができます。
※路線図は、「札幌市交通局」ホームページからの引用
その際、新たに軌道を敷設した区間は、少し変わった所を通ります。
※図は、同ホームページより引用
上の図のように、軌道は道路の中央分離帯ではなく、両端に敷かれています。
これにより、途中の狸小路(たぬきこうじ)停留場は、それぞれ歩道から、または歩道へ直接利用できる構造となっているのです。
中島中学校を横にかすめますが、現在、札幌市は一極集中化が進み、札幌市に勤めるある教員によれば、児童・生徒数がどんどん増えて、てんてこまいになっているそうです。
学校の施設や職員数を急に増やすことができないので、一極集中化の負の側面が学校教育にも現れています。
中央図書館前には、札幌市中央図書館と埋蔵文化財センターの建物があり、バックに山が見えます。
この辺りは市電の中でも最も南の方に位置し、利用者はだいぶ減ってきます。
次の電車事業所前の手前で向きを北へと変え、同時に進行後方左手に札幌市電の車庫と分かれます。
車庫が山の麓(ふもと)にあるのが、路面電車としてはちょっと意外な光景だなと思いました。
その次のロープウェイ入口は、藻岩山(もいわやま)へ行くためのロープウェイの山麓駅が近くにあります。
この辺りから再び乗客が増えてくる感じです。
1周1つ手前の西8丁目停留場で下車しました。
私は下車する際、ICカードを使いました。
※詳しくは、「札幌市電の乗り方・降り方」を参照
雨が降り、風も強くなってきました。
上屋は付いていますが、ホームの幅が狭いため、屋根もこの通り、幅がちょっとしかなく、しかも防風柵とかがありませんから、雨が風に乗ってどんどん入ってきて、雨よけの役割をほとんど果たしていません。
ま、路面電車は7分から8分間隔で来ますから、我慢できないことはないですが。
今度来た電車は、見た目からして古そうな外観です。
車内には、たくさんの立ち客がいるほど盛況ぶりです。
電車は出発すると、ブウーーーンと昔ながらのモーター音をうならせながら、ガタンゴトンと揺れながら進みます。
16時15分前に、再び西4丁目停留場に到着し、たくさんの乗客とともに降りました。
途中下車した時間も含めて、1周およそ1時間ってとこですね。
これで札幌市電は完乗です。
※次回は7月5日(木)にアップする予定です。