ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

札幌市営地下鉄南北線

東豊線から大通駅で下車し、いよいよこの日(6月20日)ラストの南北線に乗ります。

地下4階の東豊線のホームからコンコースへ上がり、いったん東西線のホームへ下りて南北線の下をくぐり、再びコンコースへ上がって反転すると、南北線、麻生方面のホームにたどり着きます。

ホームドア前にはすでに行列をつくっており、帰宅ラッシュ時を思わせます。




南北線は、麻生駅と真駒内駅を結ぶ全長14.3kmの地下鉄線で、1971年開業と、札幌市営地下鉄の中では最も古い路線です。

さっぽろ駅をはじめ、大通駅、すすきの駅中島公園駅と、人通りの多い所を通り、札幌市営地下鉄におけるドル箱路線のような印象を受けます。


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麻生駅で真駒内方面へ折り返します。

例のアレがどうなっているか気になるところですが・・・





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やっぱり!

どうも札幌市営地下鉄では、夏になると涼をとるためでしょうか、車内に冷房が入ってもお構いなしに窓を開けるようです。

これまで仙台、東京、名古屋、大阪、福岡と、いろんな地下鉄に乗りまくってきましたが、窓を開けたままというのは、あまり見かけないですね。

それどころか、窓すら開かない車両だってあります。

もっとも、札幌では夏でもあまり冷房をかけないらしいですから、この光景は札幌らしいといえば、そうなんだなと感じます。



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窓を開けっぱなしだから、走行中はさぞかしうるさいだろうと思ったのですが、そうでもないですね。

南北線はレールがありますが、つい先ほど乗った東西線東豊線は、ゴムタイヤで走っており、レールがきしむ音とかがありませんから、あまり気になりませんでした。

南北線にしても比較的静かですから、窓を開けても、乗客のさざめきにかき消されて、音の環境がうまく保たれているようでした。



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南北線で特徴的なのは、南平岸駅から真駒内駅までの4.5km区間が建設費圧縮を目的に高架化され、しかもすべてシェルターに覆われていることです。

シェルターで覆う理由は、もちろん冬の降雪・積雪対策のためで、このおかげで電車は定時運転を実現できるわけです。

このような光景が見られるのは、おそらく南北線ぐらいでしょう。

ただし、中はうす暗く、窓もくもっていて眺望は良いものではありません。

冬の積雪時には、外がもっと真っ白になると想像します。



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終点の真駒内駅に降りて、南北線の外観を見ると、シェルターが遠くまで続いているのが分かります。

なお、かつてこの付近に定山渓鉄道が走っており、定山渓温泉方面まで通っていたようです。




これで札幌市営地下鉄、及び札幌市電は完乗しました。

本数が多く、都心と地下の光景ばかりでしたから、北海道らしさはあまり感じられませんでしたが、夏には窓が開いているというのだけは、らしさを感じることができました。

この後、すすきの駅まで戻って下車し、歓楽街を通り、ビジネスホテルへ投宿。

すすきのはおいしそうなお店がたくさん並んでいましたが、声掛けが多いのにはさすが夜の街だなと思いました。(続く)