ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

富良野線

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6月22日(金)の朝は、雲が広がっているものの、どうにか雨が止んでくれたおかげで、宿から士別駅まで歩いて行くことができました。

布団との相性が良かったのか、すっきり目が覚め、朝食もしっかりとりましたから、気持ちよく歩くことができました。

毎回、カプセルはさすがに遠慮したいですが、周りの宿がことごとく満室など、のっぴきならない状況に追い込まれたときに、また利用しようかなと思います。



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出発3分前とぎりぎりに改札が始まり、ホームで少し待つと、8時13分発、快速なよろ2号、旭川行きのディーゼル単行車がスッとホームに入ってきました。

この列車は、音威子府駅(おといねっぷえき)始発で、名寄駅までが各駅に停まり、名寄駅から先が快速運転するということで、激混みを予想していましたが、まばらな乗車率で、ロングシートに座ることができました。

昨日通った塩狩峠を越え、上川盆地に入って平坦な所を走り、永山駅、旭川四条駅と停まり、9時21分、旭川駅着。

これで宗谷本線を往復し終わり、総距離259.4×2=518.8kmも乗ったことになりましたが、短い日程で済ませてしまったこともあって、案外、あっけなかったなと感じました。




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次に乗るのは、富良野線です。

富良野線は、旭川駅富良野駅を結ぶ全長54.8kmのローカル線で、JR北海道にしては短い路線です。

しかし、美瑛や富良野など有名観光地を抱える観光路線として、臨時列車「富良野・美瑛ノロッコ号」が運転されるなど人気はあります。

観光といっても、私は美瑛がジャガイモ畑などなだらかな丘陵地帯、富良野はラベンダー畑ぐらいしか思いつきませんでしたが、2両編成の車内に入ると、外国人観光客(とくに中国系)が多くいたのは確かでした。



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ついでに先のことを言うと、この日の旅程はすこぶる出来が良く、富良野駅で18分の接続で根室本線の東鹿越行きに乗れ、東鹿越駅で5分接続で新得行きの代行バスに乗れます。

新得駅でおよそ40分の待ち時間がありますが、これはどこか駅前とか駅構内の適当な店で昼食をとればいい。

さらに釧路駅では21分の接続で、終点根室行きに乗車できるということで、道北から1日で東のさいはてに行くことができる願ってもいない「神旅程」なのです。

だから、景色は都市、住宅街、農地、山、海・・・と、どんどん変わっていきますから、それはそれはもう、楽しみです。



9時38分、旭川駅を出発した列車は大きく右に曲がって忠別川を渡り、神楽岡公園をかすめて南下をします。

しばらくは旭川市の郊外を走り、住宅街を見ます。



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やがて、旭川市郊外を抜けると、次第に農地が多く現れてきました。

外国人観光客もその景色を写真に収めようと撮りはじめ、中には運転席の方へ行って前の景色を撮る人もいました。

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10時13分、美瑛駅で外国人観光客が降りていきましたが、乗ってくる人もいました。

観光客向けのお店多し。




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しかし、美瑛駅の1つ先、無人駅である美馬牛駅で降りていく人の方が多く、いったいどこへ行くのだろうかと思いました。

外は雨が降り出してきました。



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列車は、民家がわずかしか見当たらない丘陵地帯を上下に走ります。

ジャガイモ畑でしょうか、広くてなだからかな畑地が見え、よくテレビのCMとかで流れる北海道らしい風景になってきました。




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水田やタマネギ畑、麦畑などこのあたりは農業が盛んですね。

反対側にはラベンダー畑が見えるはずですが、まだ時期尚早ということで、臨時駅であるラベンダー畑駅もまだ工事中でした。

曇天が続いており、晴れていれば十勝岳も見えたはずでしたが、期待はできません。
(いちおう山の中腹はうっすらと見えましたが。。。)

やがて、右手から根室本線の線路が一気に近づき、10時57分、富良野駅に到着。



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ホームに降りると、「新得行き代行バスをご利用のお客様は、改札を出てバス乗り場までお越しください。」といった放送が流れ、

(まさか、東鹿越駅からのバスがなくなったのか)

と狼狽(ろうばい)し、改札を出て代行バスの時刻表を確認しましたが、どうやらバスは富良野駅からと東鹿越駅の両方から出ていることが分かり、ひと安心。

どうせ明日も根室からここまで往復するから、行きにバスに乗って帰りに東鹿越駅からここまで列車にしてもよかったのですが、いつ災害で運転を見合わせるか分からないこの頃、先に列車で東鹿越駅まで済ませてしまった方が断然にいいだろうという考えから、結局、当初の案通り、根室本線に乗ることにしました。(続く)