ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

根室本線6(東鹿越~滝川)

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東鹿越駅15時13分発、滝川行きの列車に乗ります。

車内には乗客が多く、乗車率は50%ぐらいでした。



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かなやま湖(ダム)を渡って空知トンネルを通り、狭い谷間を抜けてしばらくすると開けた富良野盆地に出て、15時52分富良野駅着。

ここで降りる人もいましたが、乗ってくる人の方が多く、席がほぼすべて埋まって立ち客が出るほどでした。

乗ってきた大半は外国人観光客で、いったい何の目的でこの路線に乗ったのか、気になる所ではあります。





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列車は富良野駅を出発すると、大きく左へと曲がって富良野線と分かれ、空知川を渡ります。

実は、富良野線の方が、根室本線富良野駅から滝川駅までの区間より先に開業しており、当初は旭川駅から富良野線経由で道東方面へ走っていたそうです。

それが1913年に今乗車している区間が開業し、札幌方面からの特急・急行列車が通るようになりました。

だから、今でこそローカル線に成り下がった区間ですが、もともと幹線並みの設備を有していたわけで、ホームの有効長がやたら長かったり、列車の交換設備が残っていたりするのは、たぶんそういう経緯があったのだと思われます。

もっとも、今では少し持て余している気がしないのでもないのですが。



さて、引き続き、空知川に沿って走るのですが、この先は全長5,595mの滝里トンネルに入ります。

滝里ダムの建設に伴い、1991年10月に開通した新線で、スピードが速いぶん、景色は損なわれてしまいました。

だいたいダムの建設による新線というのは、トンネルばかりの味気ない所を通るもので、先ほどの空知トンネル然り、福塩線の八田原トンネル然り、最近では吾妻線八ッ場ダムによって、日本一短い樽沢トンネルを含む吾妻峡も見られなくなりました。

列車のスピードと安全性、そしてダムの治水と利水(?)との交換犠牲ですね。

滝里トンネルに続き、2,839mの島ノ下トンネルを通ります。




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進行左手に空知川が見え、これが赤平駅の先まで続きます。



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赤平駅は、立派な駅舎を構えています。

ここで地元客がさらに乗ってきて、車内はさながら満員電車状態になりました。

まあ、JR北海道としては、たくさん利用してくれた方が有難いわけで、この区間もいつ廃線になってもおかしくない状況です。


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石狩平野に出ると、遠くに黒い雲が姿を現し、やがて雨粒が窓を打ち付けるようになってきました。

滝川市街地に入り、右手から函館本線と合流すると、ちょうど函館本線3両編成の普通列車と並走しました。

16時57分、今旅行2度目の滝川駅に到着。

結局、外国人観光客は途中駅で降りず、最後まで乗り通したことから、札幌方面に向かうのでしょう。



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これで根室本線443.8kmを8時間35分かけて走破しました。

もっとも、距離については昨日の分も合わせると、833kmも乗っていたことになります。



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普段の旅行で、列車の行先標示板(サボ)なんか撮らないのですが、なにしろ廃線が仄めかされている以上、どうしても撮ってしまいました。

鉄道の趣味を持つと、「臨時」とか、「限定」とかの希少性に弱くなりますね。。。




ところで、キャリーバッグを引いて改札口を出ようとすると、妙な違和感が沸き起こり、しばらく考えたり身の回りを確認したりすると、先ほど乗った列車の網棚にボストンバッグを置き忘れたことに気が付きました。

まだ列車はホームに停まっており、車内に入って見回すと、ない!

たぶん駅の事務室に持っていかれたんだろうと思い、改札口で駅員さんに確認すると、はたして机上に黒いボストンバッグが置いてあり、駅員さんに笑われながらも、無事、私の元に返ってきました。

荷物が複数あると、往々にしてこういうことが起こるから、気を付けねばなりません。



滝川駅から今晩の宿がある岩見沢に直行してもよかったのですが、この機会にどうしても寄りたい所があり、私は反対の深川方面のホームへと向かいました。(続く)