日高本線1(苫小牧~鵡川)
乗車率は40%程度でした。
国有化後、路線の延長、駅の新設が進み、1937年に様似駅まで開業しました。
しかし、1987年に広尾線が廃止され、そして日高本線も2015年1月の、猛烈に発達した低気圧による高波と土砂流入、さらに追い打ちをかけるように、同年9月の台風17号による路盤の流出で、鵡川駅から様似駅までの区間で不通になり、莫大な復旧費用が必要になることから、JR北海道は復旧を断念しました。
なにしろ、列車は走ってないし、往復するのに合計8時間近くかかるのですから。
でも、スケジュールを検討した結果、なんとか北海道フリーパスの有効期間内で周れることが分かり、それなら被災した現場をこの目で確かめたり、まちの風景を味わったりしてみたいと思い、様似駅まで往復する、およそ正気の沙汰ではない旅程を実行することに決めました。
進行方向右手に2,3本の煙突が見え、煙をはいていますね。
日本製紙工場だと思われます。
人家の少ない草原地帯を快走します。
途中駅ですら周辺に住宅をあまり見かけなかったのですから、降りる人は少なく、この時点でも相当厳しい運営なんだろうなと推察されます。
やがて、住宅街が現れ、15時2分、鵡川駅到着。
線路はこの先もまだ延びていて、今でも十分走り出せそうな雰囲気を漂わせています。
列車はここまでで、およそ110年前に建設された当初の区間と同じになってしまいましたね。
駅舎を出て、代行バスに乗り換えます。(続く)