室蘭本線4(東室蘭~室蘭)
12時28分発、室蘭行きの列車に乗る前に、どうしても買っておきたい駅弁があり、いったん改札口を出て土産屋に入り、駅弁を購入。
この駅弁はすぐに食べず、午後2時過ぎにおやつとして食べようと思います。
2番線に普通列車、室蘭行きが単行で入ってきました。
この列車は登別駅始発ですが、中の乗客はさほどいませんでした。
が、後からどんどん乗ってきて、座席はほぼ塞がりました。
もともとは、1909年(明治42年)、夕張の石炭や内浦湾の砂鉄、洞爺湖町の鉄鉱石をもとに製鉄され、室蘭港に輸送できるようにしていました。
まさに近代化推進の象徴ですね。
今は自動車の関連部品、とくにエンジンとかを製造しているそうです。
遠くに、煙突からモクモクと煙が吐き出されているのが見えました。
工場夜景としても見ごたえがあるそうですね。
東室蘭駅から3つ目の駅、母恋駅(ぼこいえき)に着くと、およそ3分の1の乗客が降りて行きました。
アイヌ語で「ホッキ貝・群生する・ところ」という意味で、ホッキ貝の産地ですが、漢字の駅名から毎年5月になると「母の日記念乗車券」というのを発売しているそうです。
また、「母恋めし」という駅弁も売っており、実は先ほど東室蘭駅で購入したのも、それです。
東室蘭から室蘭までは、列車の本数が1時間に1本程度とそれほど多くないのに、複線かつ電化と、設備としてはかなり立派なものです。
複線なのは、かつて石炭輸送が頻繁に行われていた名残でしょうか。
丘陵地帯を抜け、12時40分、室蘭駅到着。
ホームにはくじらのイラストが描かれていました。
内浦湾は、くじら・イルカが見られるそうですね。
駅前は整備されていて、バスの発着や車の往来が多いです。
12時55分発の折り返し列車で、東室蘭駅に戻ります。
しかし、その前にぜひ寄りたい駅がありますので、次はそちらへ向かいます。(続く)