神戸電鉄有馬線
4両ですが、そのうち1両が女性専用車両で、これは終日(早朝除く)です。
鉄道会社によっては、女性専用車両の扱いがまちまちで、この路線のように終日という所もあれば、平日の朝のみとか、朝と夕方という所もあります。
時間のみならず、場所も違っていて、この車両は3両目に設けられていましたが、端の車両とか、ど真ん中というのもあります。
こういう違いは、乗客を惑わすから、気を付けねばなりません。
まあ、その当時は完乗なんて考えもしませんでしたが、そのおかげで、こんな手間を取ることになってしまい、タイムマシンがあれば、当時の自分に乗るよう促していたかもしれません。
六甲山地を越えるのに、50‰という急こう配を通るため、車両も強力な電動車と抑速ブレーキ(急斜面でもブレーキがかけられる)が付くほどです。
13時4分に出発した電車は、右へとカーブして三田線と分かれ、人家のない山中をうねうねと上っていきます。
途中、上には高速道路のジャンクションがあって、険しい山の中にあるのが異様に映ります。
4分の乗車で、13時8分、終点、有馬温泉駅に到着。
標高357mと神戸電鉄の中で最も高い駅です。
有馬口駅の標高が293mですから、64mも上ったことになります。
2階建ての駅舎で、1階が改札、2階はレストランになっています。
駅前は温泉街が広がっています。
車の往来が多く、どうも有馬温泉へは鉄道より車でのアクセスが大半のように思われます。
駅の左側にコンビニがあり、そこでICカードをチャージすることができました。
さて、次の折り返しが13時24分ですが、この電車は今乗った車両と同じであり、それでは芸がないので、1本逃して39分発に乗ります。
それで、じゃあどこに行こうかと、駅前の観光案内図を眺めてみると、すぐ近くに「亀乃尾瀧」という滝があり、そちらへ行ってみました。
ゆけむり坂を少し上った左手に、急な石段があって、そこを上るとちょろちょろと滝の音がします。
細い滝がいくつも並んでいて、カメの尻尾に似ていることから名付けられたのだそう。
どこがカメの尻尾なのかは分かりませんでしたが、水の滴り落ちる音が蒸し暑さに涼みをもたらしてくれます。
有馬川には遊歩道が整備され、親水公園となっています。
駅に戻り、13時39分発、有馬口行きに乗ります。
今度のはピッカピカの新車です。
大きな窓が車内に明るさと開放感をもたらせてくれます。
車端部の通路口のドアは、自動ドアという珍しいタイプです。
ハンドルを握るとドアが開きますが、握り方によってはセンサーがうまく反応してくれません。
しかも、うっかり屋さんが注意書きを見ずにハンドルを引き、ひどい場合には壊してしまいそうです。
ドア上のディスプレイに乗り換え案内までしてくれます。
このように、設備としては行きの電車とは雲泥の差がある車両でしたが、たった一区間というのが惜しい。
なんとも贅沢極まりない運用ですが、今日は先ほどの古い電車と2本で回しているのでしょう。
これで神戸電鉄は、完乗です。
高速神戸駅から東へと攻めて行けばいいでしょう。
したがって、このまま乗車し続ければ良かったのに、何を血迷ったのか、谷上駅で下車し、三宮方面へ行く北神急行線に乗ってしまいました。
どうも先ほど新型車両でのディスプレイで、乗り換え案内を見たことが原因らしい。(2コ上の写真参照)