ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

神戸電鉄有馬線

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横山駅から神戸電鉄三田線に乗り換え、有馬口駅へと向かいます。

4両ですが、そのうち1両が女性専用車両で、これは終日(早朝除く)です。

鉄道会社によっては、女性専用車両の扱いがまちまちで、この路線のように終日という所もあれば、平日の朝のみとか、朝と夕方という所もあります。

時間のみならず、場所も違っていて、この車両は3両目に設けられていましたが、端の車両とか、ど真ん中というのもあります。

こういう違いは、乗客を惑わすから、気を付けねばなりません。





私はこの路線に2回乗ったことがありますが、2回ともなぜか有馬温泉方面と今乗ってきた公園都市線をスルーしてしまいました。

まあ、その当時は完乗なんて考えもしませんでしたが、そのおかげで、こんな手間を取ることになってしまい、タイムマシンがあれば、当時の自分に乗るよう促していたかもしれません。




有馬口駅で、有馬温泉行きに乗り換え。


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有馬線は、湊川駅と有馬温泉駅を結ぶ22.5kmの山岳路線です。

六甲山地を越えるのに、50‰という急こう配を通るため、車両も強力な電動車と抑速ブレーキ(急斜面でもブレーキがかけられる)が付くほどです。

主要路線にもかかわらず、私の未乗区間である有馬口駅から有馬温泉駅までの2.5kmは区間折り返し列車がほとんどです。

湊川方面からの電車は、ことごとく三田線へ直通してしまうためで、実質、三田線が本線のような機能をして、有馬温泉方面は支線のような扱いになっています。

こういう本線と支線の立場が逆転するのは、だいたい歴史的経緯から来るもので、有馬温泉方面の方が先に開通し、三田線はあとから開業したことによります。(といっても、1ヶ月しか違わないのですが)

鉄道会社は、利用者の多い方に便宜を図る傾向がありますから、三田線の利用者が増えると、そちらへ力を注ぎ、末端区間有馬温泉方面は先輩格なのに運行がちょん切られる憂き目にあうのです。

鉄道ではこういう関係が時々見られ、京急も本線と久里浜線が似たような関係となっています。





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13時4分に出発した電車は、右へとカーブして三田線と分かれ、人家のない山中をうねうねと上っていきます。

途中、上には高速道路のジャンクションがあって、険しい山の中にあるのが異様に映ります。

4分の乗車で、13時8分、終点、有馬温泉駅に到着。



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標高357mと神戸電鉄の中で最も高い駅です。

有馬口駅の標高が293mですから、64mも上ったことになります。



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2階建ての駅舎で、1階が改札、2階はレストランになっています。



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駅前は温泉街が広がっています。

車の往来が多く、どうも有馬温泉へは鉄道より車でのアクセスが大半のように思われます。

駅の左側にコンビニがあり、そこでICカードをチャージすることができました。




さて、次の折り返しが13時24分ですが、この電車は今乗った車両と同じであり、それでは芸がないので、1本逃して39分発に乗ります。

それで、じゃあどこに行こうかと、駅前の観光案内図を眺めてみると、すぐ近くに「亀乃尾瀧」という滝があり、そちらへ行ってみました。

ゆけむり坂を少し上った左手に、急な石段があって、そこを上るとちょろちょろと滝の音がします。



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細い滝がいくつも並んでいて、カメの尻尾に似ていることから名付けられたのだそう。

どこがカメの尻尾なのかは分かりませんでしたが、水の滴り落ちる音が蒸し暑さに涼みをもたらしてくれます。



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有馬川には遊歩道が整備され、親水公園となっています。



駅に戻り、13時39分発、有馬口行きに乗ります。


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今度のはピッカピカの新車です。


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大きな窓が車内に明るさと開放感をもたらせてくれます。



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車端部の通路口のドアは、自動ドアという珍しいタイプです。

ハンドルを握るとドアが開きますが、握り方によってはセンサーがうまく反応してくれません。

しかも、うっかり屋さんが注意書きを見ずにハンドルを引き、ひどい場合には壊してしまいそうです。




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ドア上のディスプレイに乗り換え案内までしてくれます。



このように、設備としては行きの電車とは雲泥の差がある車両でしたが、たった一区間というのが惜しい。

なんとも贅沢極まりない運用ですが、今日は先ほどの古い電車と2本で回しているのでしょう。



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有馬口駅で、鈴蘭台行きに乗り換え。

これで神戸電鉄は、完乗です。

この後の予定は、阪急神戸本線甲陽線伊丹線今津線と、今度は阪急の乗りつぶしです。

高速神戸駅から東へと攻めて行けばいいでしょう。

したがって、このまま乗車し続ければ良かったのに、何を血迷ったのか、谷上駅で下車し、三宮方面へ行く北神急行線に乗ってしまいました。

どうも先ほど新型車両でのディスプレイで、乗り換え案内を見たことが原因らしい。(2コ上の写真参照)

すっかり刷り込まれたことに気付き、三宮駅で降りて阪急に乗り換え、いったん高速神戸駅へと行く羽目になりました。(続く)