ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

水間観音

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国の登録有形文化財に登録されている、寺院風の水間観音(旧水間)駅舎を眺めた後、水間観音に向けて歩を進めます。



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道中の電柱には、水間観音の看板が続き、宣伝に力を入れています。




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10分ほどで水間観音に到着。

石橋(厄除橋)を渡ります。




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現在は住宅街の中にありますが、堂宇を建立した当時(744年)は原始林に覆われた神域だったそうです。




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三重塔(中央)と本堂(右)です。

水間寺は、聖武天皇が42歳の時に病気にかかって、それがなかなか治らず、ある時、夢のお告げで「この地に観世音菩薩(仏様)が現れるから、その仏像を都(奈良)に供せよ」とあったそうです。

この時、勅命を受けたのが、庶民に信頼されていた行基でした。

行基はこの地にたどり着き、白髪の老人(正体は龍神)から菩薩像を授与され、それを天皇に献上したところ、天皇の病気が快復したと伝えられています。

この仏像は現地で祀るよう勅命され、この水間に厄除け観音として、744年(天平16年)に建立されたそうです。(詳しくは水間寺公式ホームページ →  http://www.mizumadera.or.jp/menu1_1.html

境内には本堂や三重塔の他に、愛染堂や行基堂など、たくさんのお堂があります。





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本堂の裏手に、「降臨の瀧」があります。

行基龍神と会い、菩薩像を授与された場所です。

この川と、先ほど入り口で渡った川が少し下った先で合流し、これが「水間」の由来となっています。

「降臨の瀧」は現在、パワースポットして宣伝されています。

勢いよく流れる川の音のを聞けば、願う心の底は濁らないように思えます。






もう少し見て回りたかったのですが、この後の未乗線たちが控えているので、10時30分に発ちました。



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細い路地を歩けば、重厚な造りの木造家屋が続きます。

歴史を感じさせる町並みですね。



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水間観音駅の脇には、かつて使われていた古い車両が保存されています。

だいぶ色褪せており、パンタグラフが上がった状態です。



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10時37分発に乗ります。

およそ30分というあっさりした観光でしたが、水間観音と町並みを見ることができてよかったです。

10時52分、貝塚駅に戻る。





南海線へ行こうとすると、おや?

駅の入り口に、おいしそうなチーズケーキが並んでいました。

ショーケースを見ると、一口サイズの大きさと手ごろな値段で販売されているのもありました。

11時という昼飯前の絶妙な時間に、店員さんの巧みな話術に、誘惑を覚えます。

こうなると、引くに引けないぐらい始末が悪くなり、蟻地獄のごとく抜けられません。

結局、心の天秤はぐらぐら揺れることなく、圧倒的大差で負け、2つも手を出してしまいました。

悔しいことに、米粉を使ったチーズケーキは美味しかったです。(続く)