ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

嵯峨野観光鉄道1(トロッコ亀岡駅)

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9月6日(木)、2ヶ月ぶりに県外鉄道旅行に行ってきました。

今回は日帰りということもあって、初乗車した路線は少ないですが、①嵯峨野観光鉄道嵯峨野トロッコ列車)、②京阪鋼索線男山ケーブル)、③近鉄生駒鋼索線生駒ケーブル)です。

7月2日(月)から4日(水)の旅行で、関西地方のJR線、私鉄線は完乗しましたが、上記の3つの路線はJR・私鉄の最寄駅からかなり近く、この際に乗っておこうというのです。

未明に起きた北海道の大地震で、気持ちは沈みましたが、すでに行きと帰りのきっぷは買ってしまったし、9月4日(火)から5日(水)にかけて、関西地方は台風21号で大きな被害が出ましたから、乗って応援してもばちは当たらないでしょう。

またいつ、天災がやってくるか分かりませんから、乗れるうちに乗っておこうと思います。







さて、10時11分に京都駅に着いた私は、10時27分発の山陰本線嵯峨野線)で馬堀駅まで行き、そこから歩いて10分弱の所にある嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅へと向かいます。

京都駅からだとトロッコ嵯峨駅の方が手前にあって近いのですが、混んでいて列車に乗れなくなる可能性がありますから、乗れる確率を少しでも上げようと、あえてこちらから行くことにしました。



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案内板はあるし、線路沿いに行けばいいので迷うことはありませんが、狭い道路を進むことになります。

左手には斜めに倒れた稲が並び、さっそく台風の爪痕を見た気がします。



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11時にトロッコ亀岡駅に着きました。

駅前にはお土産屋さんのテントや倉庫もありましたが、外に置いていたであろう備品類がひっくり返った状態で1カ所に固めてあり、ロープで入れないようになっていました。

入り口の両開き扉が半分閉まっており、前にいた外国人たちが入っていいのかどうか困惑していました。



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改札口前には、たくさんの観光客がいて、とくに中国系の人達が多かったです。

これから私が乗るのは、11時29分発のトロッコ嵯峨行きで、全車指定席です。

この列車のみならず、全便が指定席で、だから観光向けの鉄道というわけなのですけど、とりま窓口に行き、オープン席の「ザ・リッチ席」をお願いしました。

全車指定席なので、予約も入ったりするのですが、この「ザ・リッチ席」にかんしては当日券しか販売されず、ひょっとしたら空いているのかもしれないと淡い期待をしましたが、さすがに完売していて、結局、普通席を取ることにしました。


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「ザ・リッチ席」は、平日でも人気なんですね。





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まだ20分ほど時間があったので、外に出て駅前の様子を見てみます。

馬車が待機していて、立て札には往復1500元とか書いてあり、中国系観光客を意識しているのがうかがえます。



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保津川はご覧の通り、台風の影響で水が黄土色に濁り、水量を増して勢いよく流れています。

こんな状態ですから、保津川ライン下りは中止です。

神社も半崩壊してて、暴風の凄まじさを実感します。

しかし、これはまだほんの序章に過ぎませんでした。





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出発10分前にホームに立ちます。

なぜか、たぬきの信楽焼がトロッコ線と嵯峨野線の間に並べられていましたが、商売繁盛のゲン担ぎなのでしょうか。

乗客も次々とホームに入ってきて、今か今かと待ちわびます。



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出発2分前の11時27分ぐらいになって、ようやく列車が入ってきました。

「お尻」部分が先頭で、乗務員が立っていましたが、折り返しは最後尾になり、先頭車はディーゼル機関車となります。

機関車、「ザ・リッチ車」それぞれ1両に、普通車4両が連結されていました。

私は最後尾の1号車で進行方向左、窓側の席です。



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座席は木製の4人がけボックスで、窓は半開き状態で、これでも十分開放的な気がします。


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発車間際になって、駆け込み客たちも入ってきました。

が、それでも乗車率は50%ぐらいで、やはり平日であるのと、台風による観光客の減少が効いているのでしょう。

私の席も向かい側に中国系の若い女性1人だけで通路側は空き、後ろ4組ぐらいにいたっては空っぽの状態でした。

「今日は空いている席もありますから、どうぞ自由に移動して見ていってください。」と客室乗務員。

列車は3分ほど遅れて、11時32分、ガコンと大きく揺れてゆっくり出発しました。

駅員さんが「どうぞ、行ってらっしゃいませ~。」と、乗客に向けてにこやかに手を振っていました。(続く)