ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

大井川鐡道大井川本線

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遠州鉄道を乗り終えて、浜松駅に戻った私は、東海道本線15時51分発、沼津行きの普通列車金谷駅を目指します。



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2番線に6両編成の列車が入ってきました。

この車両はロングシートで、景色を見るには不向きですが、先頭席なら前面展望ができますので、そちらに座りました。



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ところが、雨がフロントガラスに強く打ち付け、せっかく菊川から金谷にかけての山越えがはっきり見ることができませんでした。

40分の乗車で、金谷駅には16時32分に着き、JRの駅に隣接する大井川鐡道の駅に向かいます。


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始発駅にしてはこじんまりとした駅舎です。




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中に入ると、窓口はおろか、売店まで閉まっていて、シーンと静まり返っていました。

きっぷは車内か千頭駅で買うことになります。




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今年5月8日に発生した土砂崩れの影響で、井川線の末端区間である閑蔵から井川までが不通になってしまいました。

もっと早く大井川鐡道に乗りに来ればよかったなと後悔しますが、そんなことを言っても仕方ありません。

むしろ台風21号や長雨で、さらなる不通区間が拡大されなくてよかったと考えるべきでしょう。



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16時59分発の普通列車千頭行きは2両編成で、昭和40年(1965年)生まれの元近鉄特急の車両です。

大井川本線にはこのほかに、南海電車廃線になった十和田観光電鉄の車両、さらにお馴染みの蒸気機関車があり、昭和の名車が勢ぞろいです。



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トイレの閉鎖やワンマン化改造以外は、ほとんど原形を残した車内となっています。

回転しない4人がけボックス席ですが、平日の夕方で観光客はあまりおらず、10人ほどの高校生や数名の地元客がいるぐらいですから、ほとんど1人占めの状態で、前の席まで足を延ばすことができました。





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大井川本線金谷駅千頭駅を結ぶ全長39.5kmのローカル線です。

五和駅(ごかえき)までは住宅街を走りますが、その先は大井川にピッタリ寄り添う形で、沿線人口過小地帯を進みます。

茶畑が見え、静岡らしい里山風景ですが、やはり雨露が窓に付き、トンネルに入れば流れ星のごとく線を残しながら後ろへ流れていきました。

午後5時半を過ぎれば辺りは一気に暗さを増し、夜がすぐそこまで迫ってきました。

はじめて見る景色がこれでは物足りませんが、復路にお預けです。

すっかり暗くなって、18時13分、終点の千頭駅に到着。



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ホームに降りて窓口へ歩くと、1人の若い女性が私を捕まえ、カメラを撮ってくださいとお願いしてきました。

記念撮影が終わると、女性はお礼を言って、さっさと折り返しの列車に乗って行ってしまいました。

鉄道旅も若い女性、それも単独行動する人が増えてきて、時代は進んでいるなと感じました。





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幸い、窓口はまだ開いてましたので、2日間使える「大井川周遊きっぷ」(4400円)を買いました。

バスを使う予定はありませんが、これで今乗ってきたぶんと、明日(9月13日)の井川線・帰りの大井川本線のぶんが使えるわけです。



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駅前は閑散としており、雨はしとしとと降り続いていました。(続く)