ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

大糸線

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松本駅から14時9分発、大糸線普通列車信濃大町行きに乗ります。

3両編成の車内には、地元客がほとんどで、郊外列車といった感じです。






松本駅を過ぎ、篠ノ井線と別れると、広い平坦地「安曇野」に出ます。

西側には北アルプスの山々が連なり、その風景が信濃大町まで続きます。

一方、列車はちょこちょことしか進まず、まだるっこしいことこの上ないのですが、これは元が信濃鉄道という私鉄から来ているからです。

松本駅から信濃大町駅までの距離は35.1kmで、始発駅を除く駅数は全部で19こですから、駅間の距離は平均1.8~1.9kmという計算になります。

駅に着くたびに、地元客は降りて行き、15時3分、信濃大町駅に着いた時は座席の半分以上は空いていました。




信濃大町駅では、ホームを挟んで向かい側の4番線に、15時7分発、普通列車南小谷行き2両編成が停車していました。





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信濃大町駅から糸魚川駅までは、4ヶ月前の立山黒部アルペンルートを貫通した時に乗ったので、あまり新鮮味はありません。 → https://blogs.yahoo.co.jp/sunflat192/14422520.html

「ありません」というのもおこがましいことで、鉄道ファンには人気の「仁科三湖」を眺められるのですから、本来は贅沢極まりないはずです。

しかし、どうもこの5日間の旅行の疲れが祟ってか、早く帰りたい気持ちの方が大きくなってきたのです。

だんだんと雲行きが怪しくなってきましたが、刈り取られた稲を寝かせ干している様は、もうすぐ収穫の時期を迎えるのでしょう。

そのうち田んぼだけでなく、ソバ畑も現れて、花が咲き乱れていました。

さらに、線路わきの秋桜、ススキも列車が通過する際に煽られて、秋は確実に進んでいることを感じさせます。






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16時7分、南小谷駅大糸線内3回目の乗り換えです。

ここまではJR東日本でしたが、この先、糸魚川駅までの区間JR西日本です。

したがって、手持ちの「週末パス」もここまでで、改札口を出て、新たに糸魚川までのきっぷを買い直します。




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16時23分発、糸魚川行きの列車到着です。

松本駅から3両、信濃大町駅から2両と来て、最後は1両です。

疲れていたし、年に1回以上は見る景色ですから、ロングシート部分でもいいやと思って中へ入ってみたら、びっくりするほど新しく改装されていました。




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まず、半自動ドアボタンが装備されたこと。

今までは手で開けるタイプでした。(しかも重い)



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次に内装ですが、深緑の座席モケット、座席の仕切り設置、床が光沢のある灰色、蛍光灯カバーの省略など、ドア開閉時のチャイムなどが更新され、改装したてなのでしょうか、独特の甘酸っぱい匂いが漂います。

もともとこのキハ120形は、製造から25年程経った少し古臭い車両でしたが、新車と見違えるほどの変貌を遂げました。





とはいえ、走りっぷりはこれまでと変わらず、25kmの速度制限が幾所もあって、姫川のつくる険しい谷間をくねくねしながら、下って行きました。




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およそ1時間の乗車で、17時20分に糸魚川駅に着き、次のえちごトキめき鉄道、泊行きの列車が18時15分まで来ません。

改札口を出てきっぷを買い、外はもう暗く、しかも雨が降っていますから、外には出られません。

それで「日本海口」(北口)とは反対側の「アルプス口」(南口)の方に降りると、「糸魚川ジオステーション ジオパル」という施設がありました。

中に入ると、まず観光案内所があって、左に進むと、大糸線の旧型車両「キハ52形」の車両が静態保存されていて、これは待合室も兼ねていますから、車内に入って座ることもできます。(飲食禁止)

さらにキハ52形を抜ければ、鉄道ジオラマの部屋となって、プラレールジオラマコーナーや、その部材を使って創作することもできます。

さらにNゲージ、HOゲージのジオラマも展示され、係員がなにやら調整しているようでした。




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Nゲージの車両には、寝台特急トワイライトエクスプレス号や、貨物列車、北陸本線普通列車などが配され、周囲は糸魚川市と東京の風景となっています。

糸魚川駅周辺だけでなく、能生の道の駅の風景(一番下の写真)がまたリアルなんです。

この施設は北陸新幹線が開通する1カ月前の2015年(平成27年)2月14日に開館し、糸魚川駅には何度も来ている私は、今の今まで気が付きませんでした。

Nゲージのジオラマにすっかり見入っているうちに、閉館時間の午後6時となり、ホームへと戻りました。







富山の自宅に戻り、後日、乗りつぶしの進捗状況を確認してみました。

今回の旅行で、養老鉄道(大垣~揖斐)、遠州鉄道、大井川鐡道、西武鉄道西武園線仙石線あおば通~仙台、松島海岸~高城町)を新たに乗りつぶし、これで乗車率が97.4%から97.8%と0.4%増え、残存率はあと2.2%となりました。(おわり)