えちぜん鉄道勝山永平寺線、三国芦原線
単行電車で、30%ほどの乗車率でした。
当列車は、利用者の少ない比島駅は通過します。
右手には九頭竜川の河原が広がり、さらさらと流れています。
越前野中駅か轟駅(どめきえき)か忘れましたが、ホーム付近にシロタエヒマワリの花面が太陽に向けて咲いていました。
駅に着くたびに少しずつ乗客が増えてきます。
住宅の数が増え、それに比例して、乗客もさらに増してきました。
高架に上がって、13時9分、福井口駅で下車します。
こちらも単行車で、満席どころかたくさんの立ち客もおり、前にアテンダントさんも乗務していました。
福大前西福井駅で、とくに学生がたくさん降り、空いたボックス席に座ることができました。
この辺りは下流域ですが、荒川や淀川など太平洋側の河川と違って、まだ流れの動きがはっきりと見て取れます。
「太郎丸エンゼルランド」、「西春江ハートピア」、「西長田ゆりの里」、「下兵庫こうふく」と、4つ連続でややこしい駅名が続きますが、これは最寄りの施設名や名所を入れてアピールする狙いがあるからです。
最後の「こうふく」というのは、かつて一帯に興福寺の荘園があったほかに、福井の幸福度が日本一ということからも付けられたそうです。
それに少しお腹が空いてきて、そういえばサンセットビーチの前に、ハンバーガー屋があったのを思い出して、それを食べたいなという思いもありました。
そういうわけで、最後まで乗り通します。
乗客は私ともう1人、外国人の女性観光客だけでしたから、無人駅ということもあって、閑散としていました。
「どうもお疲れ様でしたー」と運転士に労をねぎらうアテンダントさんの声が聞こえ、しかし11分後にはまた折り返しますから、束の間の休憩といった感じです。
そう思って、のんびりと歩を進めました。(続く)