伯備線1(特急やくも9号)
7月上旬に襲った西日本豪雨から3ヶ月。
この間、3つの猛烈な台風や秋雨前線などもやってきて、また不通になるのではとヒヤヒヤしていました。
しかも本来であれば、1週間前に行くはずの予定だったのに、台風24号がうまい具合にバッティングして、おかげできっぷや宿の日程を1週間程ずらさざるを得ない状況になりました。
その後も台風25号が追撃するかのようにやってきて、いよいよ私はお祓いに行った方がいいのではと疑ったりするほどついていないものでした。
幸い、25号は予想以上に早く去り、鉄道の方でもどうにか持ちこたえてくれたみたいで、安心しました。
そういうわけで、9月9日(火)から12日(金)までの3泊4日で、以下の路線に乗りに行きます。
・琴電志度線
・琴電琴平線
・とさでん交通ごめん・伊野線
・伊予鉄道市内電車
もちろん、これらの路線をクリアするには、すでに乗車した路線も利用しなければなりません。
煩わしいですが、あの豪雨からの復旧状況が気になりますし、久しぶりに乗る路線もありますから、存分に楽しみたいと思います。
その際の記録も併せて付けていきます。
伯備線の特急やくも9号が11時4分発と、まだ時間がありますから、早めの昼食にします。
なにしろ、家を朝5時半に出発して、朝ご飯はしっかりとったのですが、さすがに5時間も経つとお腹が空いてきますね。
1階の在来線ホーム2番のりばより、6両編成の列車が入ってきました。
始発駅なので、空いているだろうと自由席にしたところ、予想通りガラガラでした。
特急やくもで使用される車両は381系という国鉄型の車両です。
しかし、車内は25年も経ったものとは思えないほどリニューアルが施され、最新の特急列車と遜色ありません。
前の座席との間隔は広めにとってありますから、(ガラガラということもありますが)狭くは感じません。
ただその分、窓との位置関係が悪く、一部は座っても、窓と窓の間になってしまうこともあります。
しかし、JR職員の(おそらく)不眠不休の努力により、わずか1カ月後の8月1日(水)に全線復旧を果たしました。
参考 → 「JR西日本」ホームページ http://www.westjr.co.jp/info/gouu_2018/#unten-area
国鉄時代からその復旧の異常なまでの速さには前々から知ってはいましたが、その精神は今でも受け継がれているようです。
今は徐行運転することもなく、通常通りの速度で快走し、目の前を流れる高梁川は穏やかな流れです。
ただ、川岸の向こう側は、木々がなぎ倒されたままであったり、斜面が崩壊したままであったりしていました。
こちら側は被害に目立った様子はありません。
日野川はほどほどの速さで流れ、民家は石州瓦を用いた屋根がちらほら見えます。
そのうち川の向こう側に、大山がほんの少しだけ姿を現し、岸本駅手前で米子平野に出れば、先ほどの大山が右手に大きく映ります。
ちょうどコンバインで稲刈りをしているようで、これから収穫ですね。
列車は中海や大橋川に沿ったりしながら、右へ左へとうねうねしながら進みます。
松江市内まで来ると、「水の都」という感じが出てきました。
秋の夕暮れとか素敵な景色が楽しめそうですね。