一畑電車北松江線1(電鉄出雲市~川跡)、大社線
この間、窓口に行って、明日(10月10日)の分のきっぷを購入を済ませます。
出発5分前に改札が始まり、2階へ上がって、ホームで待機している1両の電車に乗ります。
2年前に導入された最新型の車両で、かつ一畑電車では86年ぶりの新造車です。
中は片側に4人がけボックス席、反対側にロングシートが千鳥配置されています。
トイレは付いていませんが、さほど長い時間乗るわけではないので、とくに必要がないと判断されたのでしょう。
乗車率は50%弱と、さほど多くはありませんでした。
乗った当時は、学校の「地域研修プロジェクト」という行事で、自分の調べたいテーマに従って学習(研究)を進め、文献など資料をもとに、実地に行って確かめたり検証したりするものでした。
私はその頃、勉強全般が今以上に大嫌いで、学習よりもはじめて乗る鉄道に興味があり、調べたことはちっとも覚えてないくせに、電車のことだけは妙に覚えています。
とりわけ北松江線では、湖側の席に座っていたのが、途中で居眠りをしてしまい、気が付くと、いつの間にか反対の山側になっていたのに驚きました。(この理由は後日のブログで説明)
出雲の神々のいたずらかと不思議に思いましたが、そういう思い出がある路線です。
最新型らしく、走り出しは静かで、稲穂地帯を快走します。
ちょうど、折り返し15時7分発の大社線の電車も到着しましたが、中から吐き出されたかのように、観光客が次から次へと降りて行きます。
平日でこの状況ですから、さすが島根県屈指のパワースポットとして名高いだけのことはありますね。
構内踏切を渡って、1番のりばの出雲大社前行きの電車に乗ります。
同じ単行電車で、今度はすべての座席が塞がりました。
電車は丘陵の南縁に沿います。
刈り終えた田んぼからまた芽が出てきて、このまま伸びれば稲になる勢いですが、肥料や手入れとかをしてませんから、いずれすべてを刈り取って、耕してしまうのでしょう。
二期作は通常の倍の時間・労力がかかるうえに、土壌にも負担がかかりそうですから。
途中、農家のおばあさんがこちらに向かって手を振っていました。
遥堪(ようかん)という難読駅があります。
一畑電車には、このほかにも6駅ほど読み方の難しい駅名があり、車内の広告にも提示されていました。
15時18分、終点の出雲大社前駅に到着。
改札口には、やはり観光客でいっぱいでした。
黄土色の駅舎は高校生の頃と変わらないようです。
これから1時間ほど出雲大社の方へ出かけます。(続く)