ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

一畑電車北松江線1(電鉄出雲市~川跡)、大社線

14時8分にJR出雲市駅に着き、これから乗る一畑電車北松江線松江しんじ湖温泉行きが14時55分発と、少し時間があります。

この間、窓口に行って、明日(10月10日)の分のきっぷを購入を済ませます。

それでもまだ多くの時間が残っており、昼飯はさっき岡山駅でとってしまいましたから、隣接する一畑電車電鉄出雲市駅の改札口兼待合室で、しばし読書に耽りました。





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未乗区間電鉄出雲市駅から川跡駅までの4.9kmだけですが、今月は10月で別名「神無月」。

しかし、出雲では八百万の神々が集結するという意味から、「神在月」という語呂合わせの呼び名があり、せっかくの機会ゆえ、出雲大社まで足を延ばすことにしました。







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出発5分前に改札が始まり、2階へ上がって、ホームで待機している1両の電車に乗ります。

2年前に導入された最新型の車両で、かつ一畑電車では86年ぶりの新造車です。

中は片側に4人がけボックス席、反対側にロングシートが千鳥配置されています。

トイレは付いていませんが、さほど長い時間乗るわけではないので、とくに必要がないと判断されたのでしょう。

車両中央部には、島根県ゆるキャラしまねっこ」のぬいぐるみが、ちょこんと座っています。

乗車率は50%弱と、さほど多くはありませんでした。









北松江線は、電鉄出雲市駅松江しんじ湖温泉駅を結ぶ全長33.9kmの路線で、大社線とともに島根県で唯一の私鉄線です。

斐伊川(ひいかわ)の外側を走り、途中で宍道湖の北岸を東西に延びています。

私は高校2年生の12月に、大社線出雲大社前駅から川跡駅(かわとえき)で北松江線に乗り継ぎ、松江しんじ湖温泉駅までを行ったことがあり、10年以上ぶりとなります。

乗った当時は、学校の「地域研修プロジェクト」という行事で、自分の調べたいテーマに従って学習(研究)を進め、文献など資料をもとに、実地に行って確かめたり検証したりするものでした。

私はその頃、勉強全般が今以上に大嫌いで、学習よりもはじめて乗る鉄道に興味があり、調べたことはちっとも覚えてないくせに、電車のことだけは妙に覚えています。

覚えているといっても、鮮明というほどでもありませんが、大社線が元京王5000系という車両、北松江線が元南海電車21000系(「ズームカー」)に乗りました。

とりわけ北松江線では、湖側の席に座っていたのが、途中で居眠りをしてしまい、気が付くと、いつの間にか反対の山側になっていたのに驚きました。(この理由は後日のブログで説明)

出雲の神々のいたずらかと不思議に思いましたが、そういう思い出がある路線です。









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最新型らしく、走り出しは静かで、稲穂地帯を快走します。

武志駅を過ぎ、前からだんだんと東西に延びる丘陵が迫ってきますが、その手前で東へカーブし、大社線と合流、15時3分、川跡駅です。





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ちょうど、折り返し15時7分発の大社線の電車も到着しましたが、中から吐き出されたかのように、観光客が次から次へと降りて行きます。

たぶん出雲大社からの帰りだと思われますが、私も出雲大社からの帰りにこんな混雑列車に乗らなければならないのかと思うと、暗い気持ちになります。

平日でこの状況ですから、さすが島根県屈指のパワースポットとして名高いだけのことはありますね。






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構内踏切を渡って、1番のりばの出雲大社前行きの電車に乗ります。

同じ単行電車で、今度はすべての座席が塞がりました。

大社線川跡駅出雲大社前駅を結ぶ全長8.3kmの支線で、出雲大社への唯一のアクセス線です。






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電車は丘陵の南縁に沿います。

刈り終えた田んぼからまた芽が出てきて、このまま伸びれば稲になる勢いですが、肥料や手入れとかをしてませんから、いずれすべてを刈り取って、耕してしまうのでしょう。

二期作は通常の倍の時間・労力がかかるうえに、土壌にも負担がかかりそうですから。

途中、農家のおばあさんがこちらに向かって手を振っていました。







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遥堪(ようかん)という難読駅があります。

一畑電車には、このほかにも6駅ほど読み方の難しい駅名があり、車内の広告にも提示されていました。

15時18分、終点の出雲大社前駅に到着。





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改札口には、やはり観光客でいっぱいでした。

黄土色の駅舎は高校生の頃と変わらないようです。

これから1時間ほど出雲大社の方へ出かけます。(続く)