伊予鉄道市内電車2(本町線)
伊予鉄道城北線、本町六丁目を8時40分に降り、本町線に乗り換えようとしたところ、40分間隔という衝撃的な運転間隔を目の当たりにし、このままでは松山市駅、9時6分発の伊予鉄道横河原線には間に合いません。
そうなれば、松山観光港で呉方面の11時5分発のフェリーに乗れず、今日中に自宅へは帰る見込みがなくなります。
もう1泊はできないし、かといって、未乗線のスカイレールも手放したくない。
バスに乗り継げば、10時55分ちょっと過ぎに松山観光港ということになり、11時5分のフェリーに間に合わせる算段です。
平日日中なので、フェリーが満席になることはないでしょうから、鍵となるのは、本町線が松山市駅に間に合うかどうかです。
スマホで調べると、9時14分到着となっており、7分の乗り換え時間がありますから、理論上は大丈夫そうです。
しかし、路面電車を一度でも利用したことのある人は分かると思いますが、とくに道路上を走る電車が時刻通りに走ることは稀で、たいていは数分遅れます。
これは道路交通状況に左右されるからですが、私の経験上、いちばん大きな影響を与えるのは信号による停止です。
だから、青信号ばかりであればスムーズに運行されますが(停留場で時間調整を取ることがある)、赤信号に捕まれば、その分だけ遅れます。
際どい作戦ですが、もはや他に手がない以上、この一縷(いちる)の望みに賭けるしかありません。
発車時刻の10分前に、本町線の電車がやってきました。
40分間隔ですから、この1両が行ったり来たりしているのでしょう。
はじめは乗客私1人だけでしたが、だんだんと他の乗客も入ってきて、座席の半分は埋まりました。
もう出発時刻がすぐ迫っているのに、この運転士はいまだに後ろの席でのんびりしており、定時になってやっと重い腰を上げて、前の運転席に座りました。
こんなんで間に合うのか。。。
利用者はいないわけではなく、途中の停留場から乗ってくる人もいて、だんだんと混んできます。
利用者層は、地元のビジネスマンや住民のようで、本町線の勝手が分かっているらしく、本数の少なさに文句を言う人は1人もいませんでした。
それはそうと、私は天候運にあまり恵まれない性質(たち)ですが、信号運も悪いらしく、交差点に差し掛かるたびに、赤信号に阻まれます。
酷いのになると、青信号なのに、前の車が右折しようと交差点の中心標示をはみ出して軌道上に乗り上げているため、電車が前に進むことができず、立ち往生するというのがありました。
結局、車が右折した時には赤に変わって、また待つ羽目になるのです。
ヤキモキしているうちに時間がどんどん過ぎていき、目の前が松山市駅だというのに、また赤信号です。
こういう時の待ち時間ほど、心理的に長く感じさせるのはないと思われますが、被害は3分遅れで済み、9時17分に到着。
乗継券を渡して降ります。
9時21分の出発まで、残り4分。
その間にきっぷを買って改札を受け、ホームにたどり着かなければならいのですが、はたして。。。(続く)