富山から門司港駅へ
10月28日(日)の午前6時は、JR富山駅前です。
これから10日間にもおよぶ大旅行を始めるわけですが、鉄道完乗もこれで最後かと思うと、いつも利用する駅にもかかわらず、なんだか妙に違って見えてきます。
無事に成功できるように進めていきたいものです。
北陸新幹線、6時12分発の「つるぎ701号」金沢行きは、いつもは隣の14番のりばに停まっているはずですが、この日はなぜか13番のりばに停車していました。
車内は珍しく満席で、デッキに立ち客が出ているほどでした。
乗客は大きなリュックを背負い、ジャージにジャンバーを羽織っている。
つまり、たった1区間のために、こんなに多くのランナーが利用しているわけですが、それならむしろ、乗車券だけで乗れるあいの風とやま鉄道を利用した方が圧倒的に安くつくはずですが。。。
新高岡駅で、予想通り、ランナーなど多くの乗客が降りて行き、私は席に座ることができました。
始発駅ですから、自由席で十分です。
この日も北陸はどんよりとした雲に覆われ、時おり小雨がぱらついています。
私が家を出た時も、少し雨が降っていましたから、北陸では少なくとも午前中はこういう暗い天気が続くのかもしれないし、そうなれば、マラソンは雨の中で行われることになるでしょう。
もっとも、私はこれから遥か西の方に行ってしまい、しかもほとんどが中にいるわけですから、よほどの悪天候でない限り、影響はありません。
さらに湖西線に入り、琵琶湖沿岸を走行しているときは、雲ひとつない快晴で、陽が車内に差し込んできました。
暑くてまぶしいですが、湖面に映る日がキラキラと輝き、最後の完乗旅行だと思うと、より一層、美しく見えます。
途中駅ですが、降りる人が多いだろうと踏んで、こちらも自由席にしました。
結果、窓側はさすがに無理でも、通路側に座ることができましたから、上等です。
のちに、広島駅かどこかで、窓側の席の人が降りて行き、そちらへ移動することができました。
日曜日だからでしょうか、乗客が非常に多く、車内は混雑していて、この状態が終点の門司港駅まで続きました。
12時ちょうどに着いた門司港駅は、現在、修繕工事中でした。
2019年(平成31年)3月にグランドオープンするそうで、その際、スターバックスや食堂も入るそうです。
私はみどりの窓口に行き、きっぷを買います。
富山から門司港駅までのきっぷと、一部の特急列車の指定席券だけは事前に購入を済ませていましたが、それ以外は、紛失防止のため、現地で買うことにしたのです。
私が注文したのは、「旅名人の九州満喫きっぷ」(10800円)で、これは九州地方のほとんどの鉄道線が1枚のきっぷで利用できる便利なアイテムです。
1回の利用でその日は乗り放題、それが3回もできるわけですから、まさにこれからJR線のみならず、いろいろな私鉄線に乗りまくろうとする私にとって、まことに都合の良いきっぷなのです。
ただし、快速・普通列車自由席(つまり普通の列車)しか利用できず、各駅停車でも指定席とか、すべての有料特急列車は利用できないので、その点は気を付ける必要があります。
それと、念のため、代行バスでも使えるかどうか訊ねてみたのですが、この日の駅員さんがどうも職業体験で来ていた高校生らしく、私の微妙な問いに、高校生は正規の駅員さんに聞いていました。
「たぶん大丈夫だと思います。」というはっきりしない返事に、たぶんでは困ると思いつつも、わざわざ分厚いファイルを取り出して調べてくれたので、「ありがとうございました」とお道化的返答をして、窓口をあとにしました。
時刻は12時10分で、これから乗る門司港レトロ観光線は12時40分発なので、まだ時間がある。
あまりお腹は空いていなかったのですが、昼食をとることにしました。
駅近くにのお店の立て札に、「焼きカレー」というメニューがあり、初めてなので、いったいどんな料理なのかさっそく試しに入ってみました。
こちらがこのお店で出てきた「焼きカレー」で、熱々の鉄皿によって、カレーとチーズがジュージュー音を立てています。
モッツァレラやパルメザンチーズなど、4種類のチーズが入っており、トロトロです。
トマトベースのカレーソースとチーズという最強の組み合わせに、クルミの食感がアクセントとなって、文句なしに美味しかったです。
左端には、生玉子が隠れており、それを崩せば、マイルドな味が広がって、味の変化も楽しめます。
食事の時間が10分しかなく、じっくり味わう暇がなかったのが惜しかったのですが、初めての味に新鮮な思いをもちました。
いよいよ最初の路線、平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線です。(続く)