ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

北九州高速鉄道小倉線(北九州モノレール)

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北九州モノレールは、小倉駅企救丘駅(きくがおかえき)を結ぶ全長8.8kmの路線で、1本のレールに跨るタイプとなっています。

もともとは、西鉄北方線という路面電車が走っていましたが、廃止の代替として、1985年(昭和60年)に開通しました。

4両編成の車内には、立ち客が出るほどの利用状態でした。






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14時30分発、企救丘行きの列車は、北九市の観光大使で声優の高田憂希さんによる車内放送が流れてきます。

「やる気と元気は、憂希から~!」という超ハイテンションな自己紹介から始まり、その声色のまま「次は、平和通、平和通です!!」とアニメのような声で案内。

一方、乗客のほとんどが地元民とあって、この独特の放送にはもう慣れているらしく、いつも通りに適当に聞き流し、そしていつも通りに降りて行きました。

時々、乗車マナーなどの注意事項も放送されますが、さすがにその時は神妙な声になります。

少し落ち着いたと思ったら、再び急にテンションを上げて、「城野!城野です!!」といきなり変わるものですから、このギャップにはとうとう慣れることができませんでした。

車内の掲示物には「車内放送ジャック中!」とありますが、周りを見渡すと、掲示物はすべてこれで占められており、広告もジャック中のようです。。。

この「高田憂希号」は、10月から11月までの期間限定運用で、モノレール9編成のうち1編成しかなく、時々検査日で運休になることもあります。(北九州モノレールのホームページに掲載されていますね。 

私はこのことを知らずに乗車したので、よく引き当てたな~と我ながら感心します。






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都市部なので、これといった景勝地が見られるわけではありませんが、モノレールという特性上、高架を走るので、見晴らしは良いものです。

オフィスビルや商店街から始まり、ショッピングセンター、行政施設、マンション、競馬場、自動車学校、住宅街、宗教施設など、都市にありそうな建物はだいたい網羅されています。

西側の方は山が見え、東側(写真)も低い丘陵が続き、その上にへばりつくように住宅街が形成されています。

19分の乗車で、14時49分、終点の企救丘駅に到着です。





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レールはこの先、渦巻き状にぐるりと回りながら下降し、車両基地に入るというわけです。




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車両基地には本社社屋もあり、職員はここで勤務するのでしょう。

11月3日(土)に「モノレールまつり」が開催されたそうで、この車両基地を一般開放するようですね。





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その車両基地のすぐそばに、日田彦山線の線路が延びており、企救丘駅から200mほど歩いた所に、志井公園駅があります。




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その志井公園駅の駅舎は、可愛らしくドールハウスのような建物で、窓口にはいちおう、中年男性の駅員さんがいます。

これから日田彦山線城野駅(モノレールとは別の駅)に行きますが、次の列車が15時29分発と時間があり、かといって、周囲にもこれといって観光する所もありませんから、ホームに下りてしばし待ちぼうけです。

ホームや橋の上には、なぜかカメラを構えている人が散見され、はて、これから何か特別な列車が来るのかなと訝しく思いました。

ところへ、ルルルルルルと接近ベルが鳴り、列車が通過する放送が流れてきました。




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2両編成の団体列車が、颯爽(さっそう)と志井公園駅を通過していきました。

JR九州ではあまり見かけない色の車両で、あとで調べてみたら、どうやらツアー列車だったそうで、国鉄色の車両を使った珍しいものだそうです。
(詳しくはこちら → https://railf.jp/news/2018/10/29/195500.html





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その後、定刻通り15時29分発、小倉行きの列車が到着し、それに乗って2つ先の城野駅で、15時48分発の日豊本線、中津行き普通列車に乗り換えます。




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16時8分、行橋駅で下車します。




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少し早いけど、1日目はこれで終了にします。

というのも、ここから未乗線である平成筑豊鉄道田川線伊田線が出ていますが、次の直方行きが16時33分と少々接続が悪く、もしこの列車に乗れば、終点の直方駅には17時55分着となります。

その時間では、この時期すっかり暗くなってしまいますから、景色を見ることができません。

暗くなっても乗りつぶしたことに変わりはありませんが、できることなら明るいうちに乗っておきたい。

そういうわけで、早めに切り上げることにしますが、まあ今朝の出発が早かったし、先は長いですから、焦らず欲張らずに、のんびり進めていきたいと思います。




みどりの窓口に入り、5日目(11月1日)と6日目(11月2日)の分の乗車券と特急券を購入します。

それと、念のため、駅員さんに日田彦山線代行バス区間は使えるか訊いてみたところ、

「使えますよ。代行バスは鉄道扱いですから。」と、はっきりとした回答をいただくことができました。

これで、「旅名人の九州満喫きっぷ」は、明日もほぼフルに使うことができそうです。
(一部区間で有料特急を使うため、そこだけは別に乗車券も購入)








・・・さて、1日目を振り返ると、旅行中はたいてい雨に降られてばかりの私にしては好天気で、まずまずの滑り出しでした。

門司港レトロ観光線も激混みという被害に遭わずに済み、モノレールでは珍妙な列車を引き当て、さらに志井公園駅団体臨時列車を見ることができました。

天気予報を見ても、九州地方は当分の間、晴れが続くそうで、今回はいつもとは違って、いろいろとご利益がありそうです。

そんなチャンスを逃さないよう、しっかり乗りつぶしを進めつつも楽しんでいきたいですね。

それで、夕食でとあるラーメン屋に入ったのですが、ラーメンのほか、チャーシューの欠片みたいなものをおつまみとしてサービスしてくれました。

個人店では、こういうサービスがあるから、(狙ってるわけではありませんが)有難いですね。(続く)