ゆき丸の鉄道日記

鉄道旅行や雑記を綴ります。

豊肥本線2(阿蘇駅)

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14時55分に阿蘇駅に戻った私は、16時10分発のバスまでの1時間、すっかり手持ち無沙汰になってしまった。

近くに道の駅があるので、とりあえずそちらへ覗くことにしました。






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上が寒かったので、温かい「クリームチャウダー」をいただきました。

サラサラのミルクに、身体にやさしい野菜の味。

そういえば、館内にも地物野菜がたくさん販売されていましたね。







名産品と言うと、なにか1つ突き抜けたような、まさにその地域の顔ともいえる逸品で、それはそれで大事だなと承知しています。

ただ、その「光」の品に隠れて、実はあまり話題にならないが、高い潜在力をもつ「陰」の品というのもある気がします。

ここで言えば、赤牛が「光」で、野菜類が「陰」。

と言うと、阿蘇の方に大変失礼ですが、阿蘇山西駅で食べただご汁の野菜といい、阿蘇(そして熊本)は野菜の宝石箱と言えるのではないか。

ずば抜けた物はないかもしれないけど、全体の品質が高い。

だからこそ、メディア受けはあまりしないけど、実際に食べた人だけが分かる。

私にとって、熊本の食のイメージが覆ったように思います。







クリームチャウダーで一息つくと、横で小学生10人ぐらいが先生と一緒に道の駅の見学をしていました。

3年生で、地域の学習をしているのでしょう。

ファイルにプリントを挟んで、実際に見たことや店員さんから聞いたことを熱心にメモしていました。

県外の身からすれば、阿蘇の子ども達は毎日おいしい野菜を食べているのかと羨ましい気持ちにもなりますが、当の子ども達は県外との比較ということをまだ知りませんから、阿蘇の野菜の素晴らしさを分かるのはずっと先のことでしょう。

まさに「幸福の青い鳥」ですが、だいたい郷土愛などそんなものかもしれません。







阿蘇駅に戻り、コインロッカーから荷物を取りだして、待合室で過ごします。

といっても、することはないから、ただ漫然と過ぎていきます。

やがて、出発時刻が迫ってきて、自動券売機で肥後大津駅までのきっぷを買います。

代行バスなので、日田彦山線と同様、鉄道線扱いですが、なぜかJR九州の公式ホームページには案内されていませんでした。

おかげで、バスの時刻を調べるのが少しばかり手間取りましたが、別のサイトにはちゃんと載っており、私はその時刻表に従うことにしました。

この代行バスは、平日こそ本数はまだあるものの(それでも日中はない)、土曜日は3.5往復しかなく、日曜日・祝日にいたっては1本も走りません。

だから、豊肥本線を乗り通す場合は曜日に注意しなければならず、私も旅程に気を配りました。

そういうわけで、最初の午後便である16時10分発に乗ります。(続く)